こんにちは！ スパイスコーディネーターマスターのバリ猫ゆっきーです。
今日は、スパイスと食材ひとつでできる簡単おつまみ「ピーマンのコリアンダー炒め」をご紹介します。
使うスパイスは「コリアンダー」。カレーのスパイスとしてよく使われるコリアンダーは、さわやかな香りでクセが少なく、扱いやすいのが特徴です。私もカレー以外にもから揚げ、オムレツ、サラダ、クッキーなどいろいろなレシピで使っています。
コリアンダーは、私自身、数あるスパイスの中でも一番好きなスパイス。とても使いやすいので、今回のレシピのように、ちょっとしたおつまみなどで気軽にお試しいただきたいです。
ところで、コリアンダーの葉はタイ料理によく使われるおなじみの「パクチー」。中国名では香菜（シャンツァイ）です。後半では、コリアンダーとパクチーの違いについても説明しますね。
バリ猫ゆっきーの「ピーマンのコリアンダー炒め」
材料（2人分）
- ピーマン 3個
- コリアンダーパウダー 小さじ1/4
- 塩、コショウ 少々
- サラダ油 大さじ1/2
作り方
1．ピーマンは種を取り、縦に5mm幅くらいに切る。
2. 中火で熱したフライパンにサラダ油を入れて、ピーマンを炒める。
3. ピーマンがしんなりしてきたらコリアンダーパウダーを加え、塩、コショウで調味する。
コリアンダーパウダーを加えたら素早く全体に絡めるようにしてください。パウダースパイスは香りが飛びやすいので、あまり長い間炒めると香りが半減してしまいます。
さわやかな柑橘系の香りでクセになります
コリアンダーのさわやかな柑橘系の香りが、食欲をそそる一品です。スパイスには味付けの作用はないので、味付けは塩とコショウだけと、とってもシンプル。ですが、ほろ苦いピーマン炒めが甘い香りをまとって、クセになる美味しさですよ。
今回はピーマンを使いましたが、千切りにしたにんじんや大根、じゃがいもで作っても美味しくいただけます。お好みの食材でお楽しみください。また、サラダ油に代えてバターやオリーブオイルで炒めるのも、また違った風味でいただくことができます。
コリアンダーは今回のようにパウダーを使うと手軽ですが、より香りの効果を得るために、コリアンダーシードをその都度砕いて使うのもおすすめ。ひと手間かかりますが、パウダーよりも香り高く、噛むほどに口の中に香りが広がります。
コリアンダーシードは、乳鉢やすり鉢など専門の道具がなくても、小さな瓶の底などで押しつぶせます。少し粗めにくだいて使うのがおすすめです。
コリアンダーとパクチーの違いについて
さて、最後にコリアンダーとパクチーの違いについて。
コリアンダーとパクチーは同じ植物。種子と葉の両方がスパイスとして使われます。
まず、種子を乾燥させ、パウダー状にしたものが「コリアンダーパウダー」。種子のままのものは「コリアンダーシード」。
さわやかな柑橘系の甘い香りを持ち、「アニス」（とても甘い香りをもつスパイス）に例えられます。胃腸のトラブルを暖和させる「健胃」「整腸」の効果があるといわれ、消化・解毒作用、駆風作用（お腹にたまったガスの排出を促す）などデトックスの効果も期待できます。
一方、エスニック料理やタイ料理によく使われ、独特の香りがする葉の部分が「パクチー」。フレッシュなものはもちろん、乾燥させたものやペースト状のものもありますね。
パクチーは、南京虫やカメムシのような青臭さを持つことから、日本ではカメムシソウとも呼ばれ、独特の香りはハマる人、苦手な人と評価は分かれるところ。ビタミン、ミネラルが豊富なハーブです。
日本ではエスニック料理ブームからパクチーの方が有名になりましたが、コリアンダーはとても使いやすいスパイスです。まずは、炒めものなどから気軽にお試しください。
作った人：バリ猫ゆっきー
スパイス料理研究家、スパイスコーディネーター協会認定スパイスコーディネーターマスター。スパイスレシピコンテストのグランプリ受賞がきっかけでスパイス料理のトリコになり、ブログ『楽しいキッチン＊spice-cooking＊』にてスパイスを使用した料理や、簡単で美味しいレシピ、アウトドアレシピを紹介。レシピ開発、料理教室講師、フードスタイリング・コーディネート、コラム執筆など幅広く活動中。バリ島の定番みやげ「木彫りの猫」がお気に入りで、“バリ猫”はそれにちなんだもの。
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