新潟名物「笹だんご」
今回は新潟土産といえばコレという一品「笹だんご」をご紹介したいと思います。
新潟には「笹だんご」を提供しているお店が数多くありますが、今回ピックアップしたお店は、単に買って食べるだけではなく、「笹だんご」作り体験の出来る「田中屋本店 みなと工房」です。
お店は信濃川沿いにあり、店名の通り港の近く位置しています。
お店の向かいにある「朱鷺メッセ」
店内の様子
お土産、贈答品、店内で作っている「どら焼き」などを販売しています。
ソフトクリームなども
一品一品のクオリティが高い、各種和菓子を販売しています。
その中でも一際目を引くのがコチラ。
今回のお目当ての品「笹だんご」です。
「笹だんご」は、古くから新潟に伝わる郷土の名産品です。
発祥については諸説あるようですが、戦国時代より戦や庶民の保存食として用いられてきたとされています。
2階のカフェスペースで食べる各種スイーツ
「笹だんご」の魅力にせまる前に……、
2階のカフェスペースで少しくつろぐ事としましょうか。
目の前には信濃川が流れ、「朱鷺メッセ」も見えます。
1階で販売しているものを購入し、2階に持っていって食べるというスタイルです。
まずは、ソフトクリーム。
▲ふわっとミックスソフト(324円)
ミルクときなこソフトのミックスタイプです。
口の中でとろける濃厚なコクと甘さが良いですね~。
+50円であずきトッピングバージョンもあります!
続いて和菓子を……。
▲草大福(108円) 、きんぴら団子(129円)
草大福の素材は、ほとんど「笹だんご」と同じとのこと。
ただ、こちらの賞味期限は当日中となっているところ、「笹だんご」は3~4日は美味しく頂けるそうです。
「笹」の持つ殺菌力を保存食に活用するという、昔の人の生活の知恵が垣間見えますね。
ちなみに、こちらの草大福、確かに「笹だんご」と似ている味ではありますが、モッチリとした少し柔らかめの食感が「笹だんご」とは異なるので、食べ比べてみる価値ありの一品かなと思います。
きんぴら団子の方は、更にもっちり食感の生地に、甘めの味付けのきんぴらが入っています。
両方ともお茶と共に食べると最高ですね!
洋風な和菓子も販売しています。
▲生チョコ大福(172円)
とろけるような柔らかい食感とチョコの味わいの相性は抜群です!
コーヒーや紅茶などと合わせると良さそうですね。
「笹だんご」作りを体験!
ではここで、本題の「笹だんご」作りに入りたいと思います。
「田中屋本店 みなと工房」では、5名以上での予約で「笹だんご」作り講座を受講する事が出来ます。
材料費込みで、1人 10個の「笹だんご」を作り、自分で作った「笹だんご」を食べる事が出来ます。
今回は取材の為、1人前分について体験させて頂きました。
使う材料は、
- もち粉
- 上新粉
- 砂糖
- トレハロース
- 小麦粉
- よもぎ
- あんこ
- 笹
- いぐさ
- 水
です。
まずは、ブレンドした粉に水を少しずつ注ぎ、かき混ぜます。
水は固さを見ながら少量ずつ加えていきます。
よもぎを投入!
このよもぎが「笹だんご」の緑色の元となります。
20分以上こねます。
このこねる作業が、だんごの生地をなめらかにし、コシを与えます。
この工程を短くすると、ザラついて固くなってしまうのだとか。
20分頑張ると……。
弾力感のある生地が出来上がりました。
これを10個の玉にちぎっていきます。
きれいに丸めた後に登場するのが、あんこです。
そして、あんこも10等分し、丸めます。
丸めただんごを両手でたたいて平たくします。
中央部分に厚みを作り、周辺を薄くしていきます。
そこにあんこを乗せて、
包むように丸めます。
この時、丸め方にムラがあると出来上がった時に生地からあんこが飛び出してしまうので、丁寧にやる必要があります。
同様に10個を丸めます。
ここで、登場するのが意外な食材です。
使用するのは「油」です。
「笹だんご」を食べた事がある人なら分かると思いますが、笹をはがす時に、笹にだんごがこびりついて中々むけないという事が多々あります。
それを防ぐために、表面にほんの少しだけ油を塗るそうです。
そして、2枚の笹の上にだんごを乗せます。
3枚目をかぶせ……、
笹の両サイドをくるっとまわし、いぐさで縛っていきます。
いぐさを5個単位で結びます。
笹巻きをしただんごは、蒸し器で約20分蒸し上げます。
そして出来上がりです!
ついでに初めて「笹だんご」を見るという方に向け、食べ方もご紹介したいと思います。
いぐさをほどき、笹をむいていきます。
3枚目の笹がむきにくいので、2つに裂くとむきやすくなります。
これは、新潟の人でも知らない人も多くいるのではないでしょか?
実際、新潟出身の私も今回の取材で初めて知り試したところ、予想以上のむきやすさに驚きました。
そして出てきただんご
中身はこんな感じです。
ちなみに、「笹だんご」というと、少し固めでコシのある食感が特徴的ですが、出来立て熱々の「笹だんご」は、今まで食べてきたものとは全く違う食感でした。
少し柔らかめでモッチリ食感の「笹だんご」は、作り立てでしか体験する事が出来ない味わいです。
そして、冷めて時間が経過すると、食べなれた「笹だんご」の味へと変化します。
「笹だんご」作りを体験したり、各種美味しい和菓子を買いに行ったりと、「田中屋本店 みなと工房」に行ってみてはいかがでしょうか?
お店情報
田中屋本店 みなと工房
住所:新潟県新潟市中央区柳島町1-2-3
電話番号:025-225-8822
営業時間:9:00~18:00
定休日:無休(元旦を除く)
ウェブサイト:http://www.dangoya.com/koubou/index.html
※この記事は2017年1月の情報です。
※金額はすべて税込みです。