牛肉大好き、日本酒大好き。
そんな方に是非、知っていただきたい情報です!
北海道・旭川市の山奥で、
「酒粕」を食べて育った牛 が、
ジワリジワリと話題になっているのです。
その名も ひかり牧場の「旭髙砂牛」
旭川市内の老舗酒蔵・髙砂酒造の酒粕をぜいたくに食べて育った牛は、
脂が甘く、柔らかい肉質が特徴です。
今回は特別に、
飼育している様子に加え、酒蔵まで見学させてもらいました。
霜降りの牛肉をシンプルに塩こしょうで味付け。
それを肴に、冷酒をキュッと流し込めば。
パラダイス。
美味いものを求めて、
生産者まで訪ねてしまいました、メシ通レポーターの裸電球です。
今回は北海道・旭川市。
知る人ぞ知る「旭髙砂牛」に迫ります!
THE北海道な風景が広がる
空気まで凍っているような朝。
お邪魔したのは北海道旭川市の山奥。
こちらで、世間を賑わせる、
「とんでもない牛肉」が生産されているというのです。
思わず、電話をしてしまいました。
「すみません、牛の飼育を見学させてください!」
山道をグングン上っていきます。
途中、吹雪いていたり、ツルツル滑ったりと、えんやこら。
美味しい牛肉のためなら、何だって耐えられます!
着きました! ひかり牧場です!
おおお!
大きな牛が顔を出しているではありませんか。
早速、牛舎を見学させていただきました。
ひかり牧場の代表取締役、松浦 光さんです。
魂を込めて「旭髙砂牛」を生産されています。
たくさんの牛たちがお出迎え。
今日はいろいろと教えてください!
「旭髙砂牛」が市場に出たのは、2016年6月と、まだ最近の話。
しかし、ここは昭和21年から四代続く、歴史ある牧場です。
長く引き継がれてきた経験が美味しい牛肉を生み出すのですね!
こちらでは500頭の牛が飼育されていますが、
その全てが「旭髙砂牛」のブランドを名乗れるわけではありません。
厳しい審査を経て、ごく一部の牛 だけに与えられる称号なのです。
飼料に酒粕を与えて育てた牛
こちらが 髙砂酒造の酒粕 です!
いや〜、本当にいい香り!
こう言っちゃうとアレですが、
牛さんにあげるのが、もったいないレベルですよ。
ものすごく芳醇な香りです。
これで甘酒作ったり、粕漬けにしたら最高だろうな!
牛も酒粕が美味しいことをわかっていて、
投入されると、酒粕から探すように食べるそうです。
酒粕は肉質を良くするだけでなく、意外な効果も!
なんと、食欲が増進 するんですって。
エサの食いつきがグッと増すそうです。
なるほど、それ、すっごくわかります。
ちょっとお酒が入ると、ツマミが進むのと同じ感覚ですね!
この酒粕をどれくらい与えるのかは企業秘密!
ただ一つ言えるのは「結構な量」食べているということでしょうか。
儲けだけを考えれば、もっと「旭髙砂牛」として出せるのですが、
いろいろな人が携わっているこのブランドを大切にしたいと、
独自に厳しい審査基準を設け、判断をしています。
ちなみに松浦さん。
以前は牛肉にA5ランクなどの格付けをする仕事をされていたんですって。
自分のところのお肉に対しても厳しそうです。
除雪で使ったトラクターのエンジンの上で、
暖をとる猫ちゃんを横目に。
今回は徹底的に食を探求してみたいと思います。
続いて向かったのは、酒粕を作っている髙砂酒造!
創業明治32年! 老舗酒蔵に潜入
ご覧ください、この雪を!
こんな厳しい環境の中で磨かれるお酒ですよ。
大雪山系の麓にある旭川市は、日本酒には欠かせない仕込み水が豊富。
美味しいお酒が生まれる風土が整っているんです。
全国にファンの多い「国士無双」を作る酒蔵として有名です。
私も大好きなんですよね~。
「国士無双」は一晩中飲んでいられるようなお酒だと思います。
ダメ元で見学を申し込んだら、なんと髙砂酒造の杜氏が案内してくださいました!
日本酒をこよなく愛する、森本さんです。
神経を研ぎ澄まし、些細な変化も見逃しません。
今はちょうどお酒造りの真っ最中ですので、
ピンと気持ちを張り続けなければいけない大変な時期。
松田聖子さんの曲を聴くことが、唯一、心の安らぐ時間なんですって!
酒蔵全体が、とんでもなく良い香りに包まれているではありませんか。
自分が大吟醸酒のボトルの中にいるような感覚。
ああ、なんて甘い香りでしょう!
呼吸がこんなに楽しくなる場所って、なかなかないですよ。
酒造りの工程でできた酒粕が、
先ほどのひかり牧場に届けられるというわけです。
写真はまさに牛が食べる酒粕ですって。
ホントにぜいたく!
それでは「旭髙砂牛」をいただきましょう
このお肉は旭川市内のスーパーで買うことができます。
しかし、出荷方法にもコダワリが!
毎日、決まって入ってくるのではなく、
ひかり牧場は「今だ!」と思ったタイミングでしか出荷しないというのです。
スーパーもその考え方に賛同!
出会えたらラッキーな、とんでもなくプレミアムなお肉というわけです。
今回は100gあたり758円で販売されていました。
ドドーンとステーキで食べたいので、270gの厚切りに!
購入したのは「純米酒 国士無双 1,280円」です。
ふくよかで穏やかな味わいということで選びました。
後味もすっきり、牛肉との相性は間違いないでしょう!
焼きます。すっごく真剣に。
こんなに集中するのは久しぶりです。
こだわりのお肉、最高の焼き加減を目指したいと思います!
今日はいろいろ見せていただいたな~!
牧場の見学から始まり、酒造りの勉強まで。
なんだか大人の社会見学をした気分です。
そしてここからは。
余韻に浸りつつ、晩酌開始!
ひかり牧場の「旭髙砂牛」と、髙砂酒造の「国士無双」
ぜいたくな夜の始まりです!
一口食べてうなります。
いや~、なんて美味しいんでしょう!
肉質はびっくりするほど柔らかく、脂が甘いんです。
それでいて、キレがよく、サラリとしています。
酒粕を食べて育った牛肉の美味しいこと!
今回はシンプルな味つけのステーキにしましたが、
次は「すきやき」ですね。
なかなか手に入らない希少なお肉ですが、
是非、北海道旭川市を訪れた際には、スーパーで探してみてください。
知る人ぞ知る、プレミアムな牛肉で、ぜいたくな晩酌はいかがですか?
お店情報
ひかり牧場
住所:北海道旭川市神楽3条12丁目1-18
電話番号:0166-63-1026
酒蔵情報
髙砂酒造株式会社
住所:北海道旭川市宮下通17丁目
電話番号:0166-23-2251
営業時間:9:00~17:30
ウェブサイト:http://www.takasagoshuzo.com/
※金額はすべて消費税込みです。
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