北海道の小学校では、調理実習の定番として名高い料理、
誰でも簡単「粉ふきいも」
全国的にはどうなんでしょう?
作ったことありますか?
私の住む北海道では、
名産のじゃがいもを楽しむ郷土料理として愛されています。
ホクホクのじゃがいもに、
バターやイカの塩辛を乗せて、お好みの味で楽しみます。
ちょっと待てよ……。
自分のお皿でカスタマイズって……。
めちゃくちゃパーティー向きなんじゃないの!
スゴイことに気がついたかも。
「粉ふきいも」って、もっとフィーチャーされるべき!
「粉ふきいも」に“無限の可能性”を感じてきたぞ。
昔ながらの作り方をベースに、いろいろとアレンジしてみました。
じゃがいもの聖地・北海道から発信!
じゃがいも料理を愛してやまない、
北海道民の裸電球です。
さて、今日は……
懐かしい「粉ふきいも」を掘り下げていきましょう。
よく考えると、
北海道は「粉ふきいも」の聖地!
おいしいじゃがいも、それにバター、
塩辛など、自給率がハンパない。
ジンギスカンパーティーもいいですが、
ここはひとつ。
「粉ふきいもパーティー」をはやらせようじゃありませんか。
圧倒的に簡単な調理法
それでは早速、
「粉ふきいも」の作り方をご紹介します。
用意するもの(4人前)
・じゃがいも 15個(中くらいのサイズ)
・塩 適量
うそ……。
これだけです。
これをレシピと呼んでいいのか、
ちょっと不安になるレベルの簡単さ。
ザックリいうなら、
煮て、水を切って、転がして完成。
用意したのはこれ。
お母さんたちが学校行事で豚汁とか作ってくれる鍋。
しゃれた鍋よりも、このズドンとしたやつで食べるのが地元流。
ちょっとへこんでるくらいの鍋でやりたいです。
①じゃがいもの皮をむく!
まずはじゃがいもの皮をむきます。
というか、この段階で。
調理の半分以上が終わり!
言ってしまえばこの工程が一番大変です。
今回は中くらいのサイズのじゃがいもを15個。
これが結構大変でした。
握力がだんだん失われていきます。
②5分くらい水につける
むき終わったらあとはゆでるだけ。
これではあまりにもレシピと言えないので。
ここでポイント!(無理やりだな~)
むいたじゃがいもは水につけてアクを抜きましょう。
そうすることで、素材本来の味わいが楽しめます!
ほんと、やること、これくらいしかないんです。
数人で作る場合、仕事の取り合いになりますよ。
調理はすでに後半戦!
③食べやすいサイズに切って、10分~15分ほど煮る
パスタをゆでるように、
塩を適量入れたお湯でグツグツ煮ます。
じゃがいもが柔らかくなったら火を止めます。
④煮えたら水を切る
完成したように見えますが、
まだ「粉」をふいていません。
さあ、「粉」を引き出しましょう。
⑤弱火にして鍋シェイク!
フタをした鍋を左右にフリフリ。
小さい鍋で作る場合は、箸でかき混ぜるだけで大丈夫です。
「粉ふきいも」作りの中で、
一番派手なところです!
今日一番の「どや顔」でやってください。
「粉ふきいも」が完成(簡単すぎじゃない?)
あっという間。
誰でも作ることができる「粉ふきいも」です。
私の住む北海道では、
じゃがいもを楽しむ定番メニュー!
表面が粉をふいたように、
白くホワホワしています。
まるで北海道に降りしきる雪のようです。
それでは、「粉パー(粉ふきいもパーティーの略)」を始めますか!
一番おいしい食べ方を徹底調査
調味料あれこれです。
各自、お皿でカスタマイズできるようにしました。
今回はその中でも評価の高かったメニューをご紹介します。
おいしさの基準は★5つが満点です!
「粉ふきいも」のポテンシャルを引き出しましょう。
ド定番「バター醤油」★★★★
北海道のほくほくじゃがいもに、濃厚なバター。
そこに醤油をタラリ。
これでおいしくないわけがないでしょう!
北海道を代表する「粉ふきいも」の食べ方です。
ビールとも良く合います!
星4つ、これを基準にいきますよ。
ご当地メニュー「まさかの砂糖」★★★
北海道でも賛否両論。
地域によっては、「粉ふきいも」に砂糖をかけて食べるんです。
筆者・裸電球も幼少期はコレでした。
フワッとかけた砂糖が、
じゃがいもの甘味をグッと引きたてます。
じゃがいもって甘く煮ることも多いじゃないですか!
だから、あまり抵抗のある味ではないと思いますよ。
流行に敏感「粉ふきパクチー」★★
チューブ状のパクチーをしぼって完成。
料理も簡単なら、アレンジも簡単。
どこまでもパーティー向きな料理ですね。
愛好家も多いパクチーを合わせてみました。
ちょっとパクチーの味・香りが強すぎたかな。
でも、もっと良くなる可能性を感じます。
そこで。
もっとマイルド「パクチーズ」★★★
パクチーの上に粉チーズを振ってみました。
するとどうでしょう!
それぞれの味が見事に調和。
とってもエスニックな「粉ふきいも」の誕生です。
私はパクチーあまり食べないんですが、
妻は大興奮でしたよ。
アレンジ自在の「粉ふきいも」
自分の皿で気軽に「味変」できるのが魅力!
飲んでいるお酒に合わせて変えていけるのもいいですよね。
私はワインが好きなので、
このあたりでシフトしていきたいと思います。
粉の相乗効果「ピザ粉ふき」★★★★★
この日最初の星5つ!
いや~、これは衝撃でした。
ちょっとこだわって作ってます。
材料はこちら。
・粉ふきいも
・コンビーフ
・ピザソース
・粉チーズ
・パセリ
・黒コショウ
「粉ふきいも」の上にコンビーフをほぐして、
ピザソース、粉チーズ、パセリ、黒コショウをかけました。
息子も大喜びで食べています。
「粉ふきいも」は幅広い年齢層、いけますよね。
味がガラっと変わるので、全く食べ飽きもしません。
食欲が止まらない! お酒が止まらない!
みんな大好き「カレーマヨ」★★★
外すわけがないコンビネーション。
おいしさの基準、そんなところでしょうか。
カレー粉をかけて、マヨネーズを。
粉チーズをかけてもおいしかったです。
飲兵衛マスト!「いもチャンジャ」★★★★★
うまい!
こーれーはー、うまい!
北海道ではイカの塩辛をのせて食べることがあるので、
合わないはずはないだろうと。
辛さと甘さのバランスが最高。
お酒の減り方もすごいことに。
全員一致で星5つ!
禁断のスイーツゾーンに突入
はい、ここで問題です。
何をかけたでしょう。
砂糖が合うんですから、
これだって、何とかなるはず。
正解は……ココア!
「ココアポテト」★★
(察してください。なんだか、ちょっとアレでした)
まさかの相性「じゃがバタアン」★★★★
おいしい!
じゃがいもの包容力に感動です。
粒あんにバターをちょっと。
これ、女性陣からのウケが良かったな~。
というか、スイーツまでいけるなんて。
「粉ふきいも」、恐るべし!
皆さんも「粉パー」しませんか?
ということで。
「粉ふきいも」が、想像以上にパーティーメニューで、
これまた想像以上にお酒に合うことがわかりました。
準備は超簡単、誰でも簡単にできて盛り上がる!
家族や仲間と集まって、「粉パー」しませんか?
書いた人:裸電球
北海道を拠点に食べ歩き。CATVでグルメ番組のレポーターを担当したことをきっかけに、ハシゴ酒が趣味となる。入りづらいお店に突撃するのが大好き。現在はフリーで、映像制作とライターの仕事をしている。
- ブログ:「裸電球ぶら下げて」