
『好きです! つぼ八』
このフレーズにピクッとしちゃう人、はい、正直に挙手! あなたのご出身、「北海道」ですね?
のっけからローカルな話題ですみません。
つぼ八のテレビCM、北海道ではよく流れていて、このフレーズが印象的なんです。
北海道は札幌市の琴似(ことに)で8坪の広さからスタートした居酒屋が、今では全国チェーン!
創業の地・北海道と今でもつながりが深いつぼ八。北海道のつぼ八で提供されるのは、直前まで生きていたつぶ貝や、大きなホッケに、ホクホクのじゃがいもなど、北海道の味覚がギュッと詰まったラインナップ。
家族3代で通う往年のファンも、気になっていたけど入れない方にも。届け! つぼ八の魅力!
北海道にゆかりのある居酒屋

ネオンの中に「つぼ八」を見つけたら、スススッと吸い込まれてしまう裸電球です。行ったことのない方にこそ知って欲しいんですけど、全国チェーン店の「つぼ八」は、北海道の食材がリーズナブルに味わえて最高なんですよ。

今回やってきたのは札幌市の琴似というマチ。つぼ八は、つぼ八だけなら約200店、他業態含めると約300店ものチェーン居酒屋ですが、発祥はここ、琴似なんです! 昭和48年の3月にオープンしたそう。


当時のお店は残っていませんが、今回は少しでもつぼ八の歴史に思いを馳せたいな~と、つぼ八琴似店にお邪魔したいと思います。

今回はすごいですよ! 琴似店の店長に、いろいろな秘密を教えていただきたいと思います。

▲つぼ八 琴似店・上嶋店長
わずか8坪の広さから始まった「つぼ八」

今から45年以上も前、琴似で創業したつぼ八。お店の広さはわずか8坪と小さなお店でした。それが由来で「つぼ八」なんです。これ、意外と知られていないのでは?
昔のつぼ八はどんな雰囲気だったのでしょうか。
上嶋さん:創業当時はおつまみを時価で出すお店が多かったのですが、そんな中、つぼ八は値段をはっきりと打ち出し、安さを明確なウリとしてスタートしました。
新鮮で美味しい料理が、リーズナブルに食べられるということもあり、すぐに話題となったそうです。現在もその精神は受け継がれ、手頃な価格帯と幅広い方に愛される料理を意識しています。
なるほど……。それでは、つぼ八のメニューを実際に味わいつつ、さらに魅力に迫っていきましょう。

▲若どりザンギ 1人前3個 180円(税別)
北海道といえばザンギ! 早速、ご当地料理が登場です。まずは値段にご注目ください。北海道のつぼ八では180円で味わえるから驚きです。安すぎですよね。
今回は「北海道」のグランドメニューでお送りしますが、つぼ八は関東とラインナップが違うんですよね。
ここだけの話、ふふふ。北海道で食べたほうがお得なお料理があるんですよ。例えば、このザンギも本州では360円。それでも安いんですけどね! 北海道ですと、半額で食べられるなんて素敵じゃないですか?


上嶋さん:ザンギは本州と北海道で味付けを若干変えてます。北海道の方は地域性に合わせて濃いめにしているんです。さらに、北海道では、衣に米粉を混ぜて、サクサク感をアップさせています。
本州と北海道で味付けが違うとは……。これは驚きました。
北海道の食材が堪能できる

▲真ほっけ開き 850円(税別)
続いて魚介類のメニューを注文しましょう。この大きなホッケは、上質なものが獲れることで知られる北海道の礼文島産。

私の手のひらと比べてもこの通り。グループで1枚は頼みたいメニューです。身は厚く、ジューシーな脂が溢れ出します。
本州と北海道ではグランドメニューが違うことを紹介しましたが、ココ北海道でしか食べられないメニューを上嶋店長から教えていただきました。東京のつぼ八本部の方が北海道に出張で来るときも、真っ先にこれを頼むんだとか!

▲活つぶ刺身 780円(税別)※北海道エリア限定
それがこちらのつぶ刺しです。北海道で獲れた鮮度抜群な一品。なんてったって「活」ですから。さっきまで元気に動いていたんです。それがこの価格で味わえるなんて。
例えば東京の料亭やお寿司屋で同じものを頼んだら……いくらするんでしょう。……考えただけで恐ろしい!!!
美味しさの秘密は「直営工場」

▲鳥串 360円、ネギ塩ホルモン串 298円 、軟骨入りつくね盛り合わせ 660円(税別)
どうしてこんなに安く・美味しく提供できるのでしょうか。
上嶋さん:つぼ八では一定の商品を自社の直営工場で製造しています。例えば今回の「つぼ八琴似店」の場合、店舗からすぐそこの「北海道工場」から、ザンギを始め、つくねや焼き鳥などが直送されます。だからお肉は新鮮そのもの。
仕込みたての新鮮な状態でお店に届けられ、注文があるたびに調理して、最高の状態でご提供しています。

▲ポテトフライ 350円(税別)
自社工場から直送ですか!? それはすごい!
上嶋さん:工場だけでなく、つぼ八全店で使うポテトも北海道の契約農家で特別に栽培してもらっています。北海道の肥沃な大地で育つジャガイモは、一口食べれば違いがわかってもらえると思います!
家族で楽しめる居酒屋、それがつぼ八

私は北海道の小さな田舎マチで生まれ育ったのですが、そこにもなぜか「つぼ八」があったんです。北海道の場合、めちゃくちゃ田舎の飲み屋街で、個人経営の店のみがポツポツみたいな環境でも、「つぼ八だけはある!」みたいなところが多いんですよ。
上嶋さん:つぼ八では、「北海道全域の人たちを大切にしたい」と考えているため、人口が多くない町にも出店しています。また、「居酒屋=飲み会」という概念にとらわれず、レストランで外食するように使っていただける居酒屋を目指しているので、店舗によってはキッズルームもあります。
なるほど、そういうことなんですね。
私も気づけば父になり、近所のつぼ八のキッズルームで、祖母と子どもで宴会したこともあります。これだけ幅広い年齢層が楽しめる居酒屋って珍しいですよね。

▲ジンギスカン唐揚げ 450円(税別)※北海道エリア限定
ということで、東京で北海道食材が堪能でき、道産子にも馴染み深い、「つぼ八」をご紹介しました。
もし皆さんのご近所にあったら、是非この機会につぼ八を楽しんでください! そして、北海道にお越しの際は、発祥の地のメニューもチェック! 今回紹介しきれなかった、ご当地料理がザクザクですよ!
お店情報
つぼ八 琴似店
住所:札幌市西区琴似1条4丁目3-18 紀伊国屋ビル2F
電話番号:011-611-1167
営業時間:PM3:00~AM0:00
定休日:年末年始:31日、1日休み
書いた人:裸電球

北海道を拠点に食べ歩き。CATVでグルメ番組のレポーターを担当したことをきっかけに、ハシゴ酒が趣味となる。入りづらいお店に突撃するのが大好き。現在はフリーで、映像制作とライターの仕事をしている。
- ブログ:「裸電球ぶら下げて」


