
『メシ通』をご覧になっている皆さま、こんにちは。料理家の今井真実です。
今回のテーマは「柚子胡椒」。
ぴりっとした青唐辛子と柚子の爽やかな香りを生かした調味料、とってもおいしいですよね。しかし気が付くと、半分ほどで消費がストップしていることも。瓶詰めの調味料って、開封した後は存在を忘れがちに……。
今回はそんな柚子胡椒を使いやすくするために「柚子胡椒オイル」を作り、コンビニで買える品からちょっと豪華なレシピまで、色んな食べ物にプラスする方法をご紹介します。
オリーブオイルのおかげで柚子胡椒の辛味も抑えられ、いつものお料理がコクの増した味になりますよ。

「柚子胡椒オイル」
【材料】(作りやすい分量)
- 柚子胡椒 小さじ1
- オリーブオイル 大さじ1
【作り方】

オリーブオイルはお好みで量を調整しても大丈夫。
上記の分量を目安に、柚子胡椒をオリーブオイルによく混ぜて溶かします。これで出来上がり。
「これだけで完成?」と思われるかもしれませんが、このオリーブオイルに溶かすという一手間だけで、抜群に使い勝手のいい調味料に変身するんです。
ちなみに、多めに作って、冷蔵庫で1週間ほど保存することもできます。
柚子胡椒オイルをかけるだけで生まれる高級感
さて次は、この柚子胡椒オイルの使い方をご紹介します。
まずはコンビニでも売っているような食べ物に、お好みの量でかけてみましょう。

酸味のある和風の浅漬は、高級感あふれる野菜のマリネのような仕上がりに。
オリーブオイルのまろやかで豊かな風味と、柚子胡椒のほろ苦さも少し感じられて、一捻りある複雑な味のおつまみに仕上がります。

ゆでたまごは、オリーブオイルが香ると同時に、柚子胡椒の塩気が黄身のコクを引き立てていて、リッチな味わいに! こんなに合うなんて驚きです。

お茶漬けにも柚子胡椒オイルを合わせてみましょう。オリーブと柚子の香りがアクセントになり、味に奥行きが生まれます。
「牛肉と焼き野菜のマリネ」
さて、次はこの柚子胡椒オイルを使いたくなるような、ちょっと豪華なレシピも紹介させてくださいね。

この「牛肉と焼き野菜のマリネ」は、さまざまな味の重なりが複雑な味わいを生み、家庭料理とは思えないほどの仕上がりに!
イメージは、お魚がおいしい旅館に泊まったらお肉料理も絶品で、「ここのお料理は間違いないなあ」とホクホクしてしまうような感じです。でも、作り方はそんなに難しくありません。
【材料】(2〜3人分)
- オリーブオイル 大さじ1(野菜用)
- 菜の花 6本(1本=約10cm分)
- 玉ねぎ 1個
- 塩 5つまみ(野菜用)
- オリーブオイル 小さじ2(お肉用)
- ステーキ用牛肉 200g
※今回はもも肉を使用
※調理30分前に冷蔵庫から出して室温に戻す - 塩 適量(お肉用)
- みりん 大さじ2
- 醤油 大さじ1
- 柚子胡椒オイル 小さじ1
【作り方】
まず、菜の花を約10cmの長さに切ります。茎が太い場合は縦に切り、食べやすい細さにしましょう(下茹では不要です)。玉ねぎは、皮を剥いて1cmの厚さで輪切りにします。

フライパンにオリーブオイルをひき、菜の花と玉ねぎを入れ、両面を弱めの中火でじっくり焼きます。ある程度焦げ目がついたら、塩をまんべんなくふります。

菜の花も玉ねぎも、「ちょっと焦げ目をつけすぎちゃったかな?」と思うくらいでOKです。

焼き上がったら、バットに引き上げます。

野菜を焼いたフライパンに、オリーブオイルを追加でひき、お肉を入れ、弱火でミディアムレアに焼きます。

何度も裏返し、ゆっくり内部に火を入れていくイメージで。側面を見て判断しましょう。上記の写真のように、肉汁が浮いて艶がある色目になっていたら大丈夫。側面も立てて軽く焼きます。

頃合いになったらお肉を網のバットに引き上げ、両面に塩を軽くふり、また出番がくるまで少し休ませます。

フライパンの中をキッチンペーパーで拭き取ります。

タレを作るため、みりんと醤油をフライパンに入れて中火にかけます。沸騰して泡がぶくぶく大きくなってきたらお肉を戻し、タレにさっと絡ませて、

すぐに網のバットに引き上げます。フライパンに残ったタレは、焼き野菜にかけましょう。
お肉の粗熱が取れたら、斜めに薄切りにして、

野菜と柚子胡椒オイルと一緒に和えて、出来上がり! 15分ほど置くと、さらに味が馴染んでおいしくなります。

みりんと醤油でほんのり甘辛いタレに、焼き野菜の香ばしさ、お肉のうま味が溶け出していて、柚子胡椒オイルの風味と塩気がアクセントになり全体を引き締めます。
一口食べたら、小躍りしちゃうほど!!

柚子胡椒オイル、もし柚子胡椒がおうちにある方はぜひお試しあれ。
パスタ、ピザ、トースト、サラダ……。柚子胡椒オイルがあると、「次は何にかけようかな?」と、きっと楽しくなってしまいますよ。
撮影:今井裕治
書いた人:今井真実

料理家/神戸市生まれ。作った人が嬉しくなる、「毎日のあたらしい料理」を提案。
料理教室を10年以上主宰してきたが、現在はオンラインレッスンを中心に行なっている。


