こんにちは! ベトナムとアジア料理研究家のKi Yamamotoです。
ベトナムでは屋台でも食べられるプリン。僕がよく行くベトナム南部ではバインフランと呼ばれ、フランスの食文化の影響を受けているベトナムらしく名前もちょっとフランス風です。
その特徴はしっかりしたかための食感に練乳のやさしい甘みで、ほろ苦いベトナムコーヒーをかけると甘さと苦味が絶妙! 僕も屋台で注文する、ちょっと“す”が入った手作り感いっぱいのプリンが大好きです。
今回は、そんなベトナムのプリンを作りやすくアレンジ。インスタントコーヒーを入れたソースでベトナムっぽさを演出します。
レシピも材料もとってもシンプルで、耐熱のマグカップと深手のお鍋があれば、蒸し器もオーブンも不要。冷蔵庫で2~3時間冷やすと美味しいので、お休みの日のおやつに作ってみてください。
Ki Yamamotoの「ベトナム風プリン」
【材料】(1人分)
- 卵 1個
- 牛乳 80ml
- 練乳 30g
(ソース)
- 水 60ml
- グラニュー糖(なければ家にある砂糖でOK) 大さじ1
- インスタントコーヒー 大さじ1
作り方
1. ボウルに卵を割り入れたらよくかき混ぜ、練乳、牛乳を加え全体をしっかり混ぜます。
2. 目の細かいザルで卵液を濾します。
3. 耐熱のマグカップに卵液を入れたら、水滴が落ちないようにラップをかけます。
今回は容量200mlくらいマグカップを使いました。プリンの型や小さめのココットでもOKです。
4. 深めの鍋に、器がグラグラしないように写真のように綿の布巾を敷きます。その上にマグカップを置き、水(分量外)をマグカップが1/3浸かるくらい注ぎます。
鍋はマグカップを入れてフタをするので、マグカップがすっぽり入る深めのものを使います。
5. 4の鍋を火にかけ、一度沸騰させたら弱火にして、フタをして10分、火を止めてさらに10分蒸します。鍋から取り出し、粗熱が取れたら冷蔵庫で2~3時間冷やします。
6. プリンを冷やしている間にコーヒー入りのソースを作ります。鍋に水、インスタントコーヒー、グラニュー糖を入れて混ぜ、中火にかけます。
7. 沸騰してソースが全体の1/3量くらいになるまで、時々混ぜながら煮詰めます。火から外し粗熱を取り、器に移して、こちらも冷蔵庫で冷やしておきます。
ぼこぼこと沸いて、写真のように大きな泡が立つのが煮詰まった目安です。
8. プリンが冷えたらソースをかけて完成です。
残ったソースは食べながら追いがけして楽しんでくださいね。
苦みと甘みが交互にやってくる!
ベトナム風プリン、それではいただきます。
口に入れると、まずはソースに入れたコーヒーのほろ苦さがじんわり。そして、練乳のほっとするようなやさしい甘み。この交互にやってくる苦みと甘みが本当によく合うんです。
プリンは卵のやさしい香りと味わいが最高。食感はちょっとかため、といってもボソボソした感じではなく、もっちり、むっちりして、ちょっとすが入っていても密度が高い感じで美味しいです。
ちなみに、温暖な気候のベトナムではプリンにクラッシュアイスをかける食べ方もおなじみです。
ということで、プリンを皿に盛り付けて、クラッシュアイスをのせたら、コーヒーソースをかけるアレンジもおすすめ。ジャキジャキした氷の食感とプリンのなめらかな口当たりが合わさって楽しい! 新しいデザートを食べているような気分になりますよ。
ふるふるしたプリンとはひと味違う、どこか懐かしいベトナム風プリン。ぜひお試しください。それでは、また次の記事で会いましょう!
作った人:キー山本
ベトナム料理人。ベトナム屋台料理のキッチンカー「URIと台所。」の店主も務める。調理師免許を取得後、都内の高級中国料理店で修行。その後、ベトナム人の妻URIちゃんとの出会いをきっかけに二人で一緒にベトナム料理を学ぶ。家でできるアジアご飯をテーマに、アジア各国の美味しいもののレシピや調味料、食文化に関する情報などを発信中。好物は麺類全般。
- ブログ:URIと台所。
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企画協力:フーディストノート
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