ベーカリーで、菓子店で、喫茶店。 福岡のリトル・オーストリア

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みなさん、グリュース・ゴット(こんにちは~)。

メシ通レポーターのマツーです。

今日は、福岡市南区の長丘というエリアにやってきております。

てことで今回は、人呼んで“福岡のリトル・オーストリア”こと、「サイラー」というお店をご紹介します!

 

こちらは、オーストリアで代々ベーカリー&菓子店を営む家系に生まれたアドルフ・サイラーさんが「オーストリアのパンの美味しさを日本に伝えたい!」とおよそ21年前に開いたベーカリーです。おそらく福岡のパン好きで知らない人はいないのではないかというお店で、『カイザーセンメル』『クノーブラウフシュタンゲル』などのオーストリア伝統のパンをはじめ、それらの生地を使ったサンドイッチや菓子パンなども並んでいます。あんぱんやカレーパンといった日本独特のパンも、生地や具材に工夫を凝らしてオーストリア風にアレンジ。どのパンにもオーストリア・テイストがあふれております。

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20年間変わらぬ評判のおいしさで、「THE オーストリアのパン」って感じで味も風味も力強いのだけれど、全くモサモサしていなくて、口どけはしっとり。味付けも穏やかで、食材の味を生かすのがオーストリア流なのだそうです。なるほど、無理矢理コントロールしなくても、そもそもオーストリアのパンは日本人の口に合う味というわけですな。

 

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で、こちらが「カイザーセンメル(90円)」。“オーストリアの食の象徴”ともいえるテーブルパンだそうで、小麦と水とイーストと塩だけを使ったシンプルな一品。モチっとした食感がおいしくて、そのまま「パクり」でももちろんOKですが、ヨコ半分に切ってハムやチーズを挟んだり、ハチミツやジャムを塗ってパクつくのもオススメ。

 

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くの、く、くのうぶ……くのうら……(あっ、舌噛んだ)。

「クノーブラウフシュタンゲル(210円)」は、いわゆるガーリック風味のプレッツェル。

 

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そして、胚芽入りのカイザーセンメルに、スモークした豚もも肉やハム、トマト、レタスをサンドした「カイザーサンド」(350円)。

 

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この店イチ押しの「キッシュ(小 320円〜)」は、シーフード、シャンピニオン、ジャーマンポテト、ホウレン草の4種類。惣菜としても、ランチやディナーを華やかにしてくれますヨ。


さてさてさてさて。
サイラーをベーカリーとして紹介して参りましたが、このまま終わると「サイラーといったら洋菓子でしょ!?」と、甘党のみなさんから大きな声でお叱りを受けてしまいます。
そう! 先程の店内写真でもお察しかと思いますが、サイラーはパンと洋菓子のお店(オーストリアでは、パン&菓子のお店を「ベッカライ&コンディトライ」と言うそうなので、この機会に覚えてみてください)。ほんでまた、この洋菓子がもう、ホントに、マジで、かなり、実に……ウマいのなんの。我が家では、夫婦喧嘩の後はかならずサイラーのケーキを買うルールにしているのですが、コレで奥さんの機嫌がコロっと直っちゃう! 喧嘩のこともコロッと忘れちゃうくらい絶品なんです!

 

店にはショートケーキにホールケーキ、ロールケーキやプリンチョコレートなどが、まるで宝石のようにショーケースの中で輝いています。バウムクーヘンやその他の焼き菓子なども種類が充実していて、もう目移りしまくりです。

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定番はやはり「ザッハートルテ(ショート350円/ホール1/2カット1,800円)」。オーストリアの伝統的なチョコレートケーキです。

ほかにもオレンジ風味のチョコレートスポンジケーキ「アンナトルテ(ショート350円)」や、サワーチェリーとチェリー風味のクリームのケーキ「シュバルツヴェルダーキルシュトルテ(ショート350円)」(これも舌噛みそう)なども一押し(写真は「シュバルツヴェルダーキルシュトルテ」(一番手前))。

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これらの菓子もパンと同じく力強い味わいが特徴です。かといって甘すぎることはなく後味は軽やか。苦みや酸味など、味の要素がしっかり立っていて、それがリッチなおいしさになっています。

 

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それからそれから、まだまだありますサイラーの美味。それがこちら、手づくりのアイスクリームです!上品な甘さで官能的な舌触り。甘酸っぱかったりクリーミーだったりの味わいが、ひんやりとした喜びとともに口の中を光らせてくれます。どれも1つ250円。

バニラにモカに、イチゴにピスタチオ、バナナや桃などなど、季節ごとに14種類がショーケースに並んでいます。

 

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ほんでもって、ほんでもって……。
そのアイスをもっとゴージャスにいただけるのが、大人も子どもも大大大好きなパフェ。
見目美しき透明のグラスはまるでドレスのようで、果実やソースのお化粧もバッチリ。純白の御髪のごとき生クリームを飾るプチウェファーはティアラのよう。嗚呼、そしてその甘美な味わいときたら、まさにスウィーツ界のプリンセス!!
自家製アイスが3玉も入った贅沢なおいしさが、なんと700円〜(アイス3つよりも安いやん〜!!!)。ということで、併設する喫茶でいただけます。
写真はランキング上位の常連メニュー「ブルーベリーパフェ(750円)」。ブルーベリーアイス&バニラアイスに、ブルーベリーの果実とソースがたっぷり!

 

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では次に喫茶のお話を。

オーストリアは古くからカフェ文化が根付いた国で、ベーカリーやパティスリーに喫茶が併設されているのは一般的なんだそうです。そんなわけで、ここサイラーにもカフェが併設されています。しかも、家具や調度品、さらに壁などに使う木材をすべて母国から直輸入したうえに、オーストリアのデザイナーが設計を手がけたという、本場感漂う内装。優雅な雰囲気の中で、ゆったり腰を落ち着かせることができます。

2年前に増床した部分は「カフェ クリムト」と名付けられ、オーストリア出身の画家グスタフ・クリムトに因んで、ゴールドをイメージした色が印象的に使われています。
毎週水曜日の15時〜17時の間は、サロンコンサートも行われているそうです。

この喫茶では、コーヒーや紅茶などのドリンクはもちろん、お店で販売するパンやスウィーツをいただくことができるのですが、まずはメニューに目を通すことをオススメします。
というのもこのわたし、店に通うこと十数年にもかかわらず、長い間、絶絶絶絶絶絶品のホットドッグの存在に気づいていなかったのであります、トホホのホ〜。
そう、店頭に並ぶメニューが豊富すぎて、つい見落としてしまう激ウマメニューがあるので、まずは、お店のオススメが書かれた喫茶メニューに目を通してください。
ケーキやパフェも、それぞれの味わいの特徴が書かれているので、実に選びやすい!
ちなみにケーキセットは680円。下の写真のように、実物をテーブルまで持って来てくれるので、一目惚れした品をチョイスしてください。

 

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てことでまずは、わたし一押しのホットドッグ! その名も「ケーゼクライナー(450円)」。チーズ入りのソーセージの旨みがすんごい! 外はサクッ中はふんわりなバゲット生地の食感が最高で、ともに挟んであるザワークラフトの酸味も効いています。私的には、「ほんなこつウマか〜!!!!!!!!!!(10個)」と叫びたくなるレベルのおいしさ! 月に2~3度は食べないと禁断症状が出てしまうかもしれません。

 

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で、こちらはオーストリアではポピュラーだという「フライッシュケーゼ(450円)」。外はパリパリ中はふんわりなカイザーセンメルに、ミートローフとチェダーチーズを挟んだ一品。誰からも愛される王道の味といった感じです。

 

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そして、〆はやっぱり「ザッハートルテ(生クリーム添え450円)」。濃厚なチョコレートと甘酸っぱい杏ジャムのコンビネーションがたまりません! たっぷりの生クリームを付けて「あ~ん」と頬張るのが、オーストリア流。コーヒーや紅茶と合わせて、贅沢なひとときを~。


と、こんなおいしいパン&スウィーツを作るサイラーさんが、その秘伝のレシピや食材へのこだわりを記した本を出しています。その名も「サイラーのパン(1,500円)」。店頭で販売しているので、興味がある人はぜひぜひ~。

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ではでは、アウフ・ヴィーダーゼーン(さいなら~)。

 

お店情報

オーストリア菓子とパン サイラー

住所:福岡福岡市南区長丘2-1-5
電話番号:092-551-7077
営業時間:7:00〜20:00(喫茶はLO19:30)
定休日:なし
HP:http://www.sailer.jp/

※金額はすべて税込です。

 

書いた人:マツータケシ

マツータケシ

福岡在住。某出版社を経て、フリーのカメラマン&ライターとして活動中。好きな言葉は「一日三度のメシ」。福岡の安くてうまい穴場を発掘することにはまっている。

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