納豆を自分で作ってみました。
もちろん、豆の状態からつくるんです。そう、発酵させたんですよ! 難しいんじゃないかって? いやいや、それがびっくりするほど簡単だったんですよ。
しかも、当然コスパは最高。
朝にも夜にもネバネバが欲しい納豆ラバーのみなさま、レッツトライ!
納豆の仕込みはとっても簡単!
まず、用意するものは、
大豆。
量は好きなだけで良いのですが、今回は150グラム使いました。そして、
市販の納豆。
納豆、あるやんっ! ってツッコミはご容赦下さい!
手作り納豆の良いところは、
- 美味い
- 安い
海外在住の日本人の間では、結構ポピュラーらしいんですよ、手作り納豆。
納豆が手に入りにくかったり、高かったりするので、わずかな納豆から大量の納豆ができる手作り納豆はありがたいんだそうです。
さて、材料は揃ったので、道具も揃えてみましょう。
小皿、スプーン、ボウル。これは仕込みに使います。
発酵容器とふきん。
発酵容器は、今回3種類の発酵方法を試してみるので、3種類あります。みなさまは自分のやりやすいもの1種類で大丈夫ですよ。
それでは、さっそく作り始めましょう!
まずは、大豆を茹でて、茹で大豆を作ります。
私は乾燥大豆を圧力鍋で茹でる方法で作りますが、圧力鍋なんてネ〜ヨ! そんな時間ネ〜ヨ! って方には10分以内でできる簡単な方法ものちほどご案内します。
普段から茹で大豆を作っている方は自分の方法で作ってオッケー。
まず、乾燥大豆を洗ってたっぷりの水に浸けて一晩おきます。
ひと晩経つと、このようにふっくらしてくるので、
浸け水ごと圧力鍋に入れて、ふたを開けたまま沸騰させます。沸騰したら一度ザルにあけ、軽く水洗いして、また圧力鍋に戻し、豆の2倍ほどの水を入れて、ふたをしてもう一度火にかけます。
うちのはインド製の圧力鍋ですが、なんでも良いです。火にかけて圧が掛かったら、火を止めて、そのままふたが開くようになるまで放置します。普通の鍋の場合は、弱火でコトコト3〜4時間ほど、普通の煮豆くらいの柔らかさになるまで茹でます。
「超簡単・超時短」につくる方法もあります
- 市販の大豆の水煮(缶でもパックでも)を買ってくる。
- 鍋に豆と新しい水を入れて沸騰させて2分ほど茹でる、または、どんぶりなどに豆と新しい水を入れて電子レンジでチンする。
とにかく、豆がホッカホカに茹で上がった状態になっていればオッケーです。
さて、豆が茹で上がる時間に合わせて、お湯を沸かしておきます。これは、道具の熱湯消毒と納豆菌の取り出しの両方に使うので、とにかくたっぷりです。
きれいに洗った道具すべてに、熱湯を回しかけ、洗いカゴなどに伏せて乾かしておきます。これで、よけいな雑菌を殺しておきます。
発酵食品は雑菌が入り込まないようにすることが大切です!
なので、ふきんで拭かない方が良いでしょう。そして、火傷をしないように注意!
お湯は少しだけ、スプーン3杯分くらい残しておきましょう。納豆菌を取り出す用に必要です。
納豆菌を取り出します
市販の納豆をこれくらい、小皿に取ります。量は大体で大丈夫。仕込む納豆の量に合わせて加減してくださいね。
さっきの熱湯が少しだけ冷めた状態(80度以上)のお湯を市販の納豆に掛け、よく混ぜます。このお湯で納豆菌を取り出します。
ホッカホカ状態の豆をザルにあけ、
ボウルに入れ、納豆菌の入ったお湯を全部入れて、
熱いうちによく混ぜて、納豆菌を全体に行き渡らせます。
これで、仕込みは完了です。簡単でしょ?
納豆の発酵!
さて、いよいよ発酵です。
納豆菌が元気に活動できる温度は40度前後。
この温度に保てて衛生的な方法であれば、納豆菌は元気に繁殖してくれます。今回は3種類の発酵方法を同時進行してみました。
それぞれの容器に豆を入れます。
ヨーグルトメーカー、炎天下に放置、保温水筒、の3種類です。
まずは、ヨーグルトメーカー。うちのはホームベーカリーのヨーグルト作りモードなのですが、これがあれば一番簡単!
ヨーグルトメーカーの温度は約40度、納豆菌の活動温度にドンピシャなのです。
こんな感じで入れまして、とりあえず6時間置くことにしました。
これは炎天下放置用。適当に家にあった容器です。
これには濡れふきんを掛けます。絞ったあと、電子レンジでチンして熱消毒しておきます。
こんな風に掛けて、
黒いバケツを被せて炎天下に放置します。これは本当に適当なんで、ダンボールに入れるとかみなさま個々に工夫してみてください。作業中は、くれぐれも雑菌に触れないように注意してくださいね。
最後は、保温水筒。これが一番、みなさまの家にあるかも?
まず、お湯を半分くらいまで入れます。保温用です。さっきの残りを使いましたが、温度は70度くらい?
丈夫できれいな(新品)のビニール袋に豆を入れます。
そして、口からこんな感じで入れて、
納豆が直接、お湯につかないところまで下ろして、こんな風に輪ゴムで止めます。
こんな感じになります。後で思いつきましたが、ビニール袋を固定してから豆を入れても良いかもしれません。
これも濡れふきんを掛けて、部屋に放置します。
濡れふきんをかける理由なのですが、乾燥を防ぐためと、
納豆菌の発酵には空気が必要だからです。
さて、6時間後……。
まだ、3種類ともあまり変化がありません。しかし、匂いは納豆っぽくなってきました。もう少し、このままの状態で待ってみましょう。
そして、10時間後。
おおっ! 変化が!
わかりますか? 豆にうっすらと白い苔のようなものがついています。
そして、匂いはまさに納豆! これで、OKです!
糸も引いてます!
美しい!
そして、これを清潔なタッパーなどに入れてフタを閉め、冷蔵庫に入れて、1〜2日ほどさらに発酵させます。
次の日になると……、
ヨーグルトメーカーも、
炎天下放置も、
保温水筒も、
立派な納豆ができました!
手作り納豆を食べよう!
左から、保温水筒、炎天下放置、ヨーグルトメーカーです。
見た目は3種類ほとんど、同じ。しかし、匂いは左から順に強くなり、ヨーグルトメーカーが一番強い! 発酵の進み具合が一番良かったようです。
代表で、まずヨーグルトメーカーのものを食べてみましょう。
美味い!!
ふっくらとした食感、ふんわり甘い豆の香り。あきらかに味のレベルは高いです。
これは……私が普段食べてるのとは違う、高級納豆の味!
良いネバネバ〜!
まぜまぜ〜!
まず、シンプルに醤油を掛けて食べてみましょう。
手作り納豆ごはん!
つやつや〜!
美味いよ! ワシワシいっちゃいます!
二膳目用は卵黄も投入。
とろ〜っ!
ヤ、ヤバいこれ……ウマすぎます!
どうですか、手作り納豆!
あなたも作ってみたくなったんじゃないでしょうか? 私はさっそく、第二弾を仕込み始めましたよ!
※調理中に雑菌が繁殖しないよう、よく洗った清潔な手で作業しましょう。
※衛生管理をきちんと行い、熱湯などで殺菌消毒した容器やスプーンを使用するようにしましょう。