うますぎるハンバーガーを見つけました。
あ、こんにちは。メシ通レポーター・カメラマンの工藤です。毎日酒を飲みながらカレーやラーメンばっかり食べていると思われがち(?)な筆者ですが、実はハンバーガーも大好きなんですよ。って、イメージ的にはそんなに変わらないですが……。
グルメバーガーって流行っているじゃないですか? 結構お高めで材料が良くておいしいハンバーガー。都内をチャリで走り回っていろいろなグルメバーガーを食べてきた私ですが、今回、ついに! 私史上最高においしいハンバーガーを見つけたんですよ。
カリフォルニアスタイルのハンバーガーとクラフトビール
それが、こちら。
四ツ谷の「CRUZ BURGERS(クルズバーガーズ)」。
東京・四ツ谷駅から徒歩5分くらい。新宿通りと平行に走る小道・三栄通り沿いです。
学生時代にはこの界隈をうろうろしていた筆者ですが、その当時はあまり飲食店がなかったんですよ。こんなお店があったら絶対通ったのに!
明るく入りやすそうなお店です。
通し営業なのがうれしいですね。この界隈、15時を過ぎるとやっているお店が少なくて、ランチ難民になりがちなんですよ。
おしゃれで温かみのある店内。
ここで、オーナー店長の野本さんにお話をうかがってみましょう。
野本さん:うちはアメリカの西海岸にある少し田舎の町、SUNTACRUZにあるようなハンバーガーとクラフトビールのレストランをイメージして、「CRUZ BURGERS」と名付けました。ファストフードとは違う、本格的なカリフォルニアスタイルのハンバーガーと国内外から厳選したドラフトクラフトビールをそろえています。
ずらりと並ぶボトルのアメリカンクラフトビール。樽生もあります。
ではさっそく、超絶うますぎるハンバーガーを作るところを見せていただきましょう。
ハンドチョップに溶岩石焼き
まずは、こちらのお肉をハンドチョップ(手切り)で細かくしていきます。「CRUZ BURGERS」のハンバーガーパティはひき肉ではないのです。
野本さん:肉は牛肉100%です。オーストラリア産のショートグレインという穀物を食べて育った牛で、赤身で臭みがなくうま味が強いんです。
スジを取り除きながら、丁寧に細かくしていきます。
野本さん:パティに使うのは、焼肉屋さんなどでいうザブトンの部分です。これに牛脂とミスジのミンチを加えてつなぎにします。
── 他のつなぎは使ってないんですか?
野本さん:使ってないです! 100%牛だけです。ですので、成型できるギリギリのところです。
これが、牛100%のパティ!
すでにめちゃめちゃおいしそうですね。このパティを、溶岩石のグリルで焼きます。
溶岩石のグリルは遠赤外線効果でふっくらと、余計な脂を落としつつ、ジューシーにパティを焼き上げてくれます。
良い香りが漂ってきます。
その時、横の鉄板では……
バンズが焼かれています。この鉄板では、他にベーコンや卵なども焼きます。
── このバンズもこだわりものですよね?
野本さん:バンズは、峰屋さん(有名グルメバーガー各店のバンズを作っていることで有名な新宿区のパン屋)で別注で作ってもらっています。通常トースト用のパンに使う生地で、砂糖を使ってなくて甘酒酵母でほんのり甘みがあります。店頭でも「野本バンズ」って言えば買えるんじゃないかな?(笑)
峰屋のバンズは私も時々購入して、自作バーガーを作ったりしているのです。今度は「野本バンズ」を注文してみようかな(笑)。
さて、こんがり焼き上ったパティをたっぷりの野菜の上にのせて、
一番シンプルな、「スタンダード」の出来上がりです!
ハンパない肉の存在感
私のオーダーは……
こちらから選んでみましょう。
おお。たくさんあって、迷いますね。
── 一番好評なハンバーガーってどれでしょう?
野本さん:一番人気なのは、この「ベーコン・チーズ」ですね。ベーコンは自家製なんです。作りたてなのでやっぱり燻製の香りがいいんですよ。これに目玉焼きを加えた「ベーコン・チーズ&フライドエッグ」も同じくらい人気あります。
あと、カリフォルニアでは定番の「チリビーンズ・チーズ」や「ゴルゴンゾーラ・セロリ」といった、他ではあまり見ない珍しいメニューも人気です。
では、まずは、「ベーコン・チーズ(1,458円)」いってみましょう!
美しい。
肉!
ベーコン!
よく見ると、パティから肉汁が染み出てきてますね。さっそく食べてみると……
おお、肉がすごく肉肉しい!
ジュワッとしたあと、まるでステーキを食べているような肉の食感が追いかけてきます。
肉の甘みとかジューシーさとか、とにかく肉がうまい!
塩気はしっかり目で、グルメバーガーに時々ありがちな調味料をつい足したくなるような物足りなさはありません。このままが一番おいしい! というジャストなところです。しっかりボリュームがあるバンズとやはりたっぷりな野菜とのコンビネーションも抜群です。
付け合わせのワッフルポテトはサクサクで冷めてもおいしいです。
さて、もう一個! 私がもっとも気になっていた「ゴルゴンゾーラ・セロリ(1,490円)」いってみましょう。
セロリの存在感大! そして、また何かきましたよ。
これは、ドラフトクラフトビール!
こちらは、お店イチオシの「Sculpin IPA(スカルピン) Lサイズ(972円)」。
香りはとってもさわやかでフルーティー、でも飲むとガツンと苦い。でも口当たりは滑らか。とても飲みごたえのあるビールです。
昼下がりに、肉肉しいハンバーガーを食べながらこのビール飲むって、天国の一つの形かもしれませんよ。
ゴルゴンゾーラもたっぷり入っています。セロリはピクルスなっているので、甘酸っぱくて食べやすく、良いアクセントになっています。
肉をたっぷりお見せしましょう。
食べるのはもちろん、飲んでも良し
さて、野本店長は、この個性的でおいしいハンバーガーにどのようにしてたどり着いたのでしょうか?
野本さん:最初は、チェーンのハンバーガー屋さんで働いていたんです。その後に、独立開業を考えて修行をしようと思って、「FIRE HOUSE」(グルメバーガーの有名店)で6年間働きました。そして、祖父母の家に近いこの辺りで物件を探していて見つけたので、2015年11月に、「CRUZ BURGERS」を開店しました。
── では、「CRUZ BURGERS」の味には「FIRE HOUSE」での経験がいきているんですね。
野本さん:そうですね。いろいろ勉強させてもらったので。でもハンドチョップと溶岩石は、「FIRE HOUSE」ではやってなかったのですが、僕がいろいろと研究したり試行錯誤してたどり着いたものですね。
── 「CRUZ BURGERS」はクラフトビールもそろっていますが、おつまみとお酒、みたいな利用も想定されているんですか? そして締めにハンバーガーみたいな。
野本さん:そうですね。ハンバーガーはやっぱり食べていただきたいんですが、そうするとお腹いっぱいになっちゃいますね(笑)。あ、ハンバーガーはハーフカットも承りますので、そういう場合はシェアしていただけますよ。おつまみメニューもいろいろご用意していまして、特に人気なのはこの、BBQプルドポークです。豚肩ロースのブロックにゆっくり火を通してホロホロになったものにBBQソースを絡めたもので、すごくおいしいですよ! BBQプルドポークのサンドイッチも人気です。
昼からハンバーガーで飲んでも良し、夜じっくり飲んでハンバーガーで締めるのも良し。おいしいだけではなく、使い勝手もとても良いお店です。
野本店長と、一緒に店を切り盛りしている奥様。
ごちそうさまでした!
お店情報
CRUZ BURGERS(クルズバーガーズ)
住所:東京都新宿区三栄町6 小椋ビル1F
電話番号:03-6457-7706
営業時間:平日11:00~23:00 (LO 22:30)、土日祝日11:30〜21:00 (LO 20:30)
定休日:火曜日
ウェブサイト:https://www.facebook.com/CRUZBURGERS-BurgerCraftBeer-1527415844216589/