ひとりデイキャンプを秋葉原の高架下にある「campass」でやってみた!楽しむコツは?

秋葉原の高架下にある「キャンプ練習場 campass」。ジェイアール東日本都市開発が2023年3月に始めたキャンプ場だ。初ソロキャンプにチャレンジしてみた。

 

「コロナ禍」に多くの人に受け入れられ、ブームがひと段落したキャンプ。

好きな芸人さん達が続々とハマり、楽しむ動画を観て、遅ればせながらキャンプやりたい衝動がムクムク膨らんできている。

 

だけど、キャンプってなんか難しそうなのだ。

「色々買うのが面倒くさそう」「車運転できないと無理ゲー」と手を出しづらい。身近にキャンプ好きの友人がいないことも、始められない理由になってしまってる。

 

そんな折、秋葉原駅の高架線沿いをブラブラしてたら「キャンプ練習場」の看板を発見した。なんでも、テントの張り方やキャンプギア(キャンプ道具)の使い方をスタッフさんに教わりながら、キャンプ練習が出来る場所だとか。必要な物も全て借りられるので手ぶらで問題なし。

それぐらいの覚悟でいいなら、とさっそく行ってみた。

 

 

初心者でも安心! 手ぶらで行っても全部借りられる!

 

▲秋葉原駅徒歩5分の高架下にある「キャンプ練習場 campass」

 

「キャンプ練習場 campass」はジェイアール東日本都市開発が2023年3月に始めたキャンプ場で、キャンプサイト(テントを設置するスペース)は14ヵ所用意されている。

 

高架下なので、雨の日でも濡れないのが特徴。

キレイなトイレやお湯が出るシンクも備え付けられているので、初心者でも快適なキャンプが可能だ。

シャワーこそないものの、歩いて行ける距離に銭湯がある。ここを拠点に、街全体で暮らすように過ごせるのも、秋葉原のキャンプ場ならではの楽しみ方だ!

 

 

▲レンタルできるキャンプギア。プランに合わせてスタッフさんが選んでくれる

 

必要なギャンプギアは全てレンタル出来るので、手ぶらで来ても問題なし!

「何を借りればいいかすら分からない」というのが初心者の本音だが、プランに合わせてスタッフさんが必要な物を見繕ってくれるので面倒もない。

ギアを持参する方よりも、全てレンタルで済ます利用者のほうが多いそうだ。

 

 

スタッフの山田さんに、話しをうかがった

 

スタッフの山田さんにお話しをうかがったところ、冬場の平日は、利用者の大半はソロキャンプだそう。キャンプ玄人がギアのメンテナンスをしたり、新しく購入したギアを試したりしている。休日は、練習目的の初心者や、キャンプ風の雰囲気でBBQを楽しみたいグループの利用が多いのだとか。

 

 

▲デイキャンプに必要なギアを、スタッフさんがまとめてくれた

 

基本となるプランは3つ。1泊するSTAYプラン、デイキャンプのDAYプラン、バーベキュー利用のBBQプランだ。

暖かくなるとSTAYプランの利用者が増えるが、寒い時期はデイキャンプ利用が多い。寒い夜にテントで1泊するのは、初心者にはハードル高いですもんね。

 

今回は、デイキャンプのDAYプランを選択した。

お値段はサイト利用料3,300円(大人1名)に、必要なギアのフルレンタルパック2,200円で計5,500円(税込)だった

 

 

▲オプション料金はかかるが、空気で膨らませるソファも借りられる。軽くてフカフカ。

 

 

 

今回、デイキャンプするロケーションはこちら。高架下なので数分に一回、上部を電車が通る。

暖かい色味のライトが灯る中、ガタゴト響く電車の通過音を耳にしてると旅情を感じる。四方が幕で覆われた空間なので、秋葉原電気街がすぐ隣に広がっているとは思えない、落ち着いた雰囲気だ。

 

 

 

冬季限定でこたつプランも用意されている。

寒空の下、豆炭こたつで暖をとりながら鍋を食べるプラン。こたつが置かれているのは1サイトだけなので早い者勝ちだ。

 

金土日の夜には、焚火ナイトが開催されている。

多い時は15名程度の参加者がいて、ぼんやり火を眺めながら、ご飯を食べたり話をしたり、思い思いに時間を過ごす。近所に住む親子連れもよく参加するそうで、オール電化で火に馴染みがない子供たちの教育的な観点もあるんだとか。

 

 

 

組み立て方を教えてもらおう

 

 

 

今回はソロキャンプなので、1人用テントを建てる。キャンプギアの使い方をスタッフさんが懇切丁寧に教えてくれる。

ややこしいイメージがあったテント設営だけど、教えてもらいながら手を動かすとスルスル組み立てられるもんですね。

 

 

 

骨組みを組み立て、シートをかぶせたら、あっという間にテントの形に。

 

 

 

風で飛んでいかないよう、ハンマーでペグ打ちする。

はじめてのテント設営にも関わらず、10分足らずで完成した。びっくり。

 

 

 

テント脇に調理用のキッチンテーブルを組み立てる。

折り畳み式で、直感的に理解しやすい構造になっている。少し説明を受ければ、初めてでもスイスイ組み立て可能。調理台に、ガスボンベを設置して準備完了。

 

 

 

テーブルとイスを広げて、ひと休みする。

初のソロデイキャンプだが、ここまで30分かかってない。良いギア揃えれば、案外1人でもやれるかも。少し自信がついた。練習の意味、めちゃくちゃあるぞ、これ。

 

 

 

1人キャンプでメシを食おう

 

 

さて、準備がひと段落したところで、肝心のメシである。

私のような食い意地の張った人間にとってのデイキャンプは、野外で美味しくメシを食うための舞台と言って差し支えない。

 

スタッフさんにソロキャンプでの定番メニューをうかがったところ、朝はさくっと作れるホットサンドが人気だとか。冷めた体を熱々のコーヒーとホットサンドで、中から温める算段だ。

 

ホットサンドメーカーを借りて、キャンプ練習場に隣接するスーパーマーケットで食材を調達した。徒歩1分でスーパーに行ける環境は、車の運転ができない私のような人間にはありがたい。

 

 

 

食パンと厚切りハム、とろけるチーズをホットサンドメーカーに入れて、ぎゅっとプレス!

 

 

 

両面2分ほど焼いたら、いい感じに仕上がった。

これこれ! これが食いたかったのよ。

 

 

 

熱湯でドリップしたコーヒーをすすりながら、ホットサンドを食べる。

これぞ、憧れのソロデイキャンプ! ホットサンドは、サクサクで美味い。

 

 

 

ホットサンドを食べ終わるやいなや、息つく暇もなく昼メシに移行。

ソロキャンプの利用者は、朝をサクッと済ませて、昼・夜でがっつり肉を食べる方が多いそう。私も並みいるソロキャンパーよろしく、豪快な牛ステーキ肉を調達してみた。

分厚く赤い肉塊を野外で調理していると、ワイルドな人間になれてるような錯覚に陥れて心地よい。

 

 

 

牛ランプ肉に、ハーブソルトをまぶして5分置く。

熱したフライパンにオリーブオイルを引き、両面を3分ほど焼いた。

 

 


表面に焦げ目がついたら、お肉をしばらく休ませる。

余熱が内部に通ったら、ミディアムレアステーキの完成だ。

 

 

 

ステーキソースをかけて、パプリカ、玉ねぎなどの付け合わせの野菜と一緒にいただく。

 

 

 

なんだこれ。自分で張ったテントの前だと、なぜか家で食うより美味い気がするぞ。

 

 

 

満腹になったところで、テント内でリモートワークした。

デイキャンププラン終了が17:00なので、テント内でリモート会議に参加して、会議が終わったら外に出て記事を書く。キャンプサイトをウロつきながら作業した。こまごまと気分転換できる。このスタイルでのリモートワーク、たまにやると心に良さそうだ。

 

練習効果はてきめんで、段取りが分かったことで少し自信がついた。

今度は思い切って、自然のなかのキャンプ場に足を運び、塊肉を食してみたい。

 

 

 

お店情報

キャンプ練習場 campass

住所:〒110-0006 東京都台東区秋葉原4番9号
定休日:火曜、水曜

サイト:キャンプ練習場 campass ―秋葉原高架下-

 

 

書いた人:松澤茂信

松澤茂信

珍スポットマニア。日本全国1,000ヵ所以上のちょっと変わった観光地や飲食店を巡り歩いています。

 

 

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