こんにちは! ベトナムとアジア料理研究家のKi Yamamotoです。
以前ご紹介して反響が大きかった、ベトナムの魚醤ニョクマムのうま味と塩気がたまらない土鍋メシレシピ。
今回はそのニョクマムと豚バラ肉、ニラで作るアジア風炊き込みご飯の紹介です。
イメージしたのは、上海でよく食べられている塩漬け豚肉と青菜の炊き込みご飯「咸肉菜飯」です。土鍋でお肉と青菜をご飯と一緒に炊くこの料理が僕は大好きで、ここではそれをニョクマムのうま味たっぷりにアレンジしてみました。
調味料はニョクマムとこしょうだけ。豚バラ肉の濃厚な味わいとニラの芳醇な香りを楽しんでください!
それでは作り方です。分量は大盛りなら1人分、軽くよそえば2人分です。
Ki Yamamotoの「豚ニラとニョクマムのエスニック炊き込みご飯」
【材料】(1~2人分)
- お米 150g
- 豚バラ肉(焼き肉用などの厚切りがおすすめ) 100g
- ニラ 50g
- にんにく 1かけ
- 水 200ml
- サラダ油 大さじ1
- ニョクマム(なければナンプラーでOK) 小さじ1(下味用)+小さじ1(炊き込み用)
- こしょう 小さじ1/3
作り方
1. まずはお米をよく研いで、ザルに上げて水を切っておきます。
お米は浸水なしでOK。このまま炒めます。
2. ニラはご飯に混ぜやすいように1cmほどの長さに切ります。にんにくはみじん切りにします。
3. 豚バラ肉は5mm幅に切ります。長ければ5~6cmに切ってください。 豚バラ肉は厚切りのものがおすすめですが、なければ薄切りのスライス肉でも代用可能です。
4. ボウルに豚バラ肉、にんにくを入れ、ニョクマム小さじ1、こしょうを加えてよく混ぜ、下味をつけます。
5. フライパンにサラダ油を引きサラッと流れるほどに温めたら、4を入れ、中火で肉の表面の色が変わるまで炒めます。
セラミック素材など炒め物OKの土鍋をお使いなら、ここからの工程はフライパンは使わずすべて土鍋で行っても大丈夫です。
6. 5に研いだお米も入れて、豚バラ肉の脂とうま味をお米に吸わせるように混ぜながら、中火で1分ほど炒めます。
お米の表面が油をまといツヤッとしたらOKです。
7. 1人用の土鍋に6を移し、ニョクマム小さじ1も入れます。空いたフライパンに分量の水を入れ、残った米と肉、焦げついた肉のうま味をこそげ落としたら、それも土鍋に入れます。
8. 火を点けてフタをして、沸騰したら弱火にして8分炊きます。
9. 一度フタを開けてニラを入れ、フタを戻したら、強火で10秒ほど熱して鍋の中の温度を上げます。火を止めて、15分ほど蒸らして完成です。
豚バラとニョクマムのうま味が詰まっています!
アツアツの土鍋ごと食卓にどーんと置いてフタを開けると、フワッとニラが香ります。
しゃもじでよく混ぜたら、
茶碗によそっていただきます。
豚バラのうま味をたっぷり吸ったご飯が、驚くほどウマい! ニョクマムのほんのりした塩気もいい感じです。ご飯自体の味付けはあっさり目にしたので、豚バラ肉のうま味とニラの風味をしっかり味わえます。豚バラ肉には下味をつけてあるので物足りなさはなく、味のコントラストがあって箸がどんどんすすみますよ。
ご飯を蒸らすタイミングで入れたニラはほどよくシャキシャキ。こしょうが全体を引き締めてくれます。
パリパリして香ばしいおこげもできていました!
ちなみに、この炊き込みご飯はみそ汁と合わせるのもおすすめです。ベトナムのニョクマム、日本のみそと、国こそ違えどどちらも同じ発酵食品。相性は抜群です。今回、僕は小松菜だけを入れた超シンプルなみそ汁を添えました。
ニョクマムのうま味を存分に活かした炊き込みご飯。少ない材料でできますので、ぜひお試しください。それではまた次の記事で会いましょう!
作った人:キー山本
ベトナム料理人。ベトナム屋台料理のキッチンカー「URIと台所。」の店主も務める。調理師免許を取得後、都内の高級中国料理店で修行。その後、ベトナム人の妻URIちゃんとの出会いをきっかけに二人で一緒にベトナム料理を学ぶ。家でできるアジアご飯をテーマに、アジア各国の美味しいもののレシピや調味料、食文化に関する情報などを発信中。好物は麺類全般。
- ブログ:URIと台所。
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