みなさん、「かつめし」知ってますか?
上京して、早15年。ふらっと入ったお店のメニューに「かつめし」が載っていたことはありません。たま~に、音楽フェスなんかで、出店されていることもあるんですが、ほんと、たまに。
こんなにおいしいのに、残念ながら知名度はまだまだ……。
でもこの「かつめし」、私の地元兵庫県加古川市では、ものすごく愛されている食べ物なんです。
今回は「かつめし」の魅力とともに、自宅で簡単に再現できるレシピをご紹介します!
加古川市民のソウルフード
はい! だーれだ!?
\かっつん&デミーちゃん!/(加古川市民の声)
もう、この2人を見ただけで、“かつめし愛”が伝わりませんか!?
だって、どう見てもかつめしやん?
加古川駅前の商店街にはこの2人の石像もあるんです。
この2人のプロフィールが……。
・かっつん
性別 :男の子 身長 :大皿 体重 :大盛り
・デミーちゃん
性別 :女の子 身長 :中皿 体重 :並盛り
身長と体重が、皿と盛り具合! かわいすぎか! 愛おしいわ~。
このかっつん&デミーちゃんを見れば、だいたい「かつめし」がどのような食べ物かわかると思います。
まず、ごはんの上にビフカツ、そしてキャベツ、そのうえに、デミーちゃんの名前の通りデミグラスソースがかかっているのが「かつめし」です!
加古川市民のソウルフードである「かつめし」は、加古川市内 の喫茶店で食べることができます。
私が通っていた高校では、学食でも食べられました。
ほかにも、「かつめし」をテーマにした歌もあったりして、本当に地元民にはなくてはならない食べ物なんです。
おうちでも簡単にできる「かつめし」レシピ!
【用意するもの】(2人分)
- 牛もも肉 300g
- キャベツ 4枚くらい
- 小麦粉 大さじ2
- たまご 1個
- パン粉 適量
―ソースの材料―
- デミグラスソース 1缶
- ウスターソース 大さじ2
- ケチャップ 大さじ1
- インスタントコーヒーの粉 小さじ1/2
- バター 10g
使うのは牛もも肉。兵庫で肉、というと牛肉を指すことが多いです。昔、近所のおじさんが「かつめしの肉は、安くて薄いほうがおいしい」って言ってましたが、その通り。
私が行ったスーパーに牛かたまり肉しかなかったのですが、ステーキ用があれば、楽だと思います。
もちろん、豚肉でもOKですが、まずは牛ももでお試しを。
では、さっそく作ります!
まず、ごはんを炊いておいてくださーい!
①キャベツをゆでてざく切りにします。軽く絞って、ザルにあけて水けを切っておきます。
食べると分かりますが、このキャベツがいい仕事をするんですよ。
②カツの準備に入りますよ!
軽く塩コショウ(分量外)をふった肉をこれでもか! とたたきます。薄くするというか、たたいて広げるようなイメージです。肉たたきがなければ、包丁でたたいてたたいて~!
③衣をつけます。すみません、私はたまご使わず(いつも余ってもったいないので)、小麦粉を同量の水で溶いたものを肉につけ、パン粉をまぶしてます。
④フライパンに1㎝ほど油を敷いて、ジュワー! っと揚げ焼きにします。いや、これも油がもったいないからで、普通に揚げてもらえばいいんですけどね。要するにビフカツができればなんでもOKですよ。揚がったら、油を切っておきます。
⑤ソースのバター以外の材料をドバっと鍋にいれ、煮立ったらバターを投入。バターが溶けたら、ソースの完成!
ちなみに、インスタントコーヒーの粉は隠し味なので、入れなくてもOKです。バターは入れた方が味が決まりやすいと思います。前日の飲み残しワインをちょっと入れてもおいしいですよ(飲み残しじゃなくてもいいけど)。
⑥皿にごはんを盛り~の……
⑦キャベツ乗せーの……
⑧カツを乗せーの……
⑨ソースかけーのっ……
⑩できあがりです!
※これはあくまで我が家流で、キャベツは別添え派の人も多いです。あと、カツとキャベツ、ソースが別々の皿に盛られ、ご飯の上に好きなだけのせて食べるというシステムの家もありました。
見てー! おいしそうでしょう? おいしいんです!
デミグラスソースとビフカツの味わいがマッチして洋食の高級感もあるんですが、キャベツが良い感じに庶民派のほっとする味にしてくれます。
にんじんがやわらかくなるまでずーっと煮込み続けなきゃいけないカレーよりも、かなり手軽で、調理時間も短い。スーパーで普通に揃う材料で、簡単に作れる割に、凝った料理に見えるという、うれしいことづくし。
この「かつめし」を知らないなんてもう言わせない!
「かつめし」が全国民のソウルフードになりますように。。。