札幌のラーメンの名店が3つの系列店で「肉」をテーマに限定メニューを提供

北海道内でチェーン展開されている「らーめんきちりん」。チェーン店の良さは、どの店舗でも、いつもの味を食べられる、という安心感にある。らーめんきちりんももちろん例外ではないが、どうやら「店長バトル」でオリジナルラーメンの味を競い合っているらしい。手稲区の本店、石狩の花川店など3店舗を取材した。

エリア石狩(北海道)

エリア手稲区その他 (北海道)

f:id:Meshi2_IB:20161213074143j:plain

札幌の老舗ラーメン店「らーめんきちりん」。ここは現在、札幌市郊外の手稲区にある「本店」のほかに、札幌市中心街の「大通店」、隣接する石狩市に「石狩花川店」の3店舗を展開しています。その「らーめんきちりん」3店舗が年内限定で、同じテーマのラーメンで個性を競い合う「店長バトル」でオリジナルラーメンを発表。今回のテーマはなんと「肉」!

見た目も味もインパクト大の注目メニューを食べ比べてみました!

 

ヒツジ肉の「ラムジンギスカン札幌白みそ」

f:id:uralatokyo:20161212131055j:plain

まずは大通り店。市街地の中心にあることもあって、海外からのお客さんも多いお店です。

 

f:id:uralatokyo:20161212131307j:plain

大通り店の「肉」ラーメンはなんとヒツジ!
その名も「ラムジンギスカン札幌白みそ」850円です。タレで炒めたラムの薄切りがたっぷりトッピングされています。さっそくいただきましょう!

 

f:id:uralatokyo:20161212131438j:plain

薄切り肉はやわらかく、醤油系タレでやや濃いめの味付け。羊肉のクセはほとんど気にならないうま味たっぷりの仕上がり。トッピングだけ食べるとそのままジンギスカンです。

 

f:id:uralatokyo:20161212131510j:plain

肉の下には一緒に炒めたタマネギとモヤシ。ジンギスカンの鉄則はしっかり守られています。白味噌のやわらかい香りと、札幌ラーメンの本場の麺メーカー「西山製麺」のシコシコとしたコシの強い麺との相性も見事。一杯でジンギスカンと札幌ラーメンの両方が楽しめてしまう一品でした。札幌に来たらとりあえずこれですね。

 

f:id:uralatokyo:20161212132124j:plain

期間限定メニューだけではもったいないので、お店の定番おすすめラーメンもご紹介。大通り店では「みそラーメン」750円です。

 

f:id:uralatokyo:20161212132200j:plain

自慢の鶏ガラスープに合わせる味噌ダレは、白味噌と赤味噌を半々にブレンド。麺は「カネジン製麺」の特注麺を使い、スープによくなじみ、歯切れのいい食べ応え。分厚いうま味がありながら優しい食味を感じさせる新しいタイプの味噌ラーメンです。

 

鶏肉がひしめきあう「ダブルチキンごま豆乳辛みそ」

f:id:uralatokyo:20161212134120j:plain

さて、お次は札幌の北に位置する石狩市の「石狩花川店」へ。

 

f:id:uralatokyo:20161212134437j:plain

こちらの「肉」ラーメンは、「ダブルチキンごま豆乳辛みそ」850円です。やわらかくてジューシーな低温真空調理の鶏モモチャーシューに、味噌辣醤(らーじゃん)で炒めた鶏挽肉。2種類の鶏肉がたっぷり乗っています。

 

f:id:uralatokyo:20161212135107j:plain

スープはかなりスパイシー。でも一緒に添えられた豆乳ゴマペーストを溶かすと、なんともやわらかな風味を醸します。そのまろやかなスープには道産小麦を使った、小麦の香りを感じられるオリジナル麺を合わせました。全体のバランス、相性、ともに見事です。

 

f:id:uralatokyo:20161212135213j:plain

そして、石狩花川店の定番おすすめは「正油ラーメン」750円。鶏ガラベースの元スープに、たまり醤油をブレンドした山椒を隠し味にしたタレが溶け込んでいます。

 

f:id:uralatokyo:20161212135551j:plain

食べ進むとなんとなく懐かしさを感じさせる味わいのラーメンです。しっかりと醤油のエッジが利いているのに、その後味からは甘みさえ感じる。食後のさわやかな一杯でした。

 

麺が見えない!「豚カルビと香る花山椒正油」

f:id:uralatokyo:20161212135738j:plain

さて、札幌に戻りいよいよ本店です。本店は札幌の最西端、もうすぐそこは小樽、という手稲区の星置にあります。

 

f:id:uralatokyo:20161212135815j:plain

本店の「肉」ラーメンは「豚カルビと香る花山椒正油」850円です。丼一面を覆う豚カルビはボイルしたあとに特製の醤油ダレにじっくりつけ込んだオリジナルチャーシュー。これを薄切りにして一面に敷き詰めました。そのためにそのほかのトッピングは別盛りというこだわりようです。

 

f:id:uralatokyo:20161212140020j:plain

スープに浸り、トロトロの豚カルビにはピリッと花山椒が効いていて、ライスがほしくなる感じ。豚の脂の甘みと山椒のピリ辛は見事な相性。その風味はスープにも溶け出していいてなんだかクセになりそうな味わいです。

 

f:id:uralatokyo:20161212140107j:plain

そしてなんといっても「きちりん本店」で食べてほしいのは、やっぱり「塩ラーメン」750円なんですね。創業から24年を数える本店ですが、「きちりん」を名店にしたのはこの「塩」なんです。丁寧に取った鶏ガラベースの清湯スープはどこまでも澄み渡り、ほとんど透明。このスープは店主が和食の技法で抽出した究極とまで言われるスープ。ここでしか味わえない一杯なのです。

 

f:id:uralatokyo:20161212140208j:plain

麺も一般的な札幌ラーメンとは一線を画す、プリプリの特注麺。スープのうま味と塩気に見事になじんで、すすり上げるたびに小麦の味わいとスープの味わいをひとつに融合させます。札幌の塩ラーメンの頂点にある、と言っても言い過ぎではない一杯です。

 

f:id:uralatokyo:20161212140324j:plain

そして、最後は過去の「店長バトル」で限定販売したらそのまま評判を呼び、そのまま定番メニューになったという本店限定メニュー「白みそ札幌ラーメン」850円

 

f:id:uralatokyo:20161212140435j:plain

道産の白味噌にニンニク、生姜、山椒、ゴマ油などをブレンドした特製味噌ダレを使った、まろやかなのにパンチがあるスープ。やや甘みを感じるスープには、特注の専用麺を合わせています。中太の縮れ麺に絡みながら口中に飛び込んで来るスープとの相性が見事にマッチしています。

 

「肉」メインのラーメンによる「店長バトル」は12月で終わってしまいますが、そのほかにもバラエティ豊かなメニューが並ぶ「きちりん」。好みの一杯が必ずあるはずです。

 

お店情報

【閉店】らーめんきちりん大通店

住所:北海道札幌市中央区大通西9-3-35
電話番号:011-231-8628
営業時間:11:00~20:00 
定休日:月曜日 

※このお店は現在閉店しています。
飲食店の掲載情報について。

 

らーめんきちりん石狩花川店

住所:北海道石狩市花川東1条4-37-2
電話番号:0133-77-5466
営業時間:11:00~20:00 
定休日:水曜日

www.hotpepper.jp

 

らーめんきちりん本店

住所:北海道札幌市手稲区星置3条9-10-15
電話番号:011-681-7677
営業時間:11:00~20:00 、土日祝は~15:00、17:00~20:00
定休日:水曜日
Facebook:らーめんきちりん

www.hotpepper.jp


※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

 

書いた人:はりやまみきお

はりやまみきお

新聞記者、コピーライターなどを経てフリーライターに。グルメ&旅に関するライター歴は20年。特に北海道のラーメンをはじめとするB級グルメの取材は2000件を超える。プロダクション・ブレインズ代表。

過去記事も読む

トップに戻る