腹の中からガツンと気合を入れたいとき
酒のあとビシッと〆メシしたいとき
寒い冬も、暑い夏も、ちょっと人肌恋しいときも
いつだって僕らが食べたくなるのは
そう、辛いモノ。
そこで今回は味も見た目もインパクト大!
「たろうぜんざいじろうそば」の毛穴全開&汗だく必至のうま辛メニューをご紹介します。
“ちょっと違う”を楽しむ「たろうぜんざいじろうそば」3つのポイント
ちょっと違うポイント1:「やちむん」工房の跡地に建つお店!
「たろうぜんざいじろうそば」があるのは那覇市の国際通りからほど近く。新旧の沖縄情緒が味わえる桜坂通りから1本入った場所。
立派なシーサーが出迎えてくれるコノ場所、もとは沖縄の陶芸「やちむん」の工房があったのだそう。たしかに、看板の横に「國場陶芸」の文字があります。
かつて美しい作品が生み出されていた場所で、美味しいモノをいただけるなんて。
なんだかロマンがあると思いませんか?
ちょっと違うポイント2:ゆったり店内はレトロな中国風!
「たろうぜんざいじろうそば」は、お店の中もちょっと違う。
工房だった名残を感じさせつつ、店内を彩るのは中国風家具の数々。しかも、ちょっとレトロ。
のんびり流れる沖縄民謡との相乗効果で、時間までゆっくり流れているような気分になります。なぜか落ち着く不思議な空間です。
ちょっと違うポイント3:高級と正統の絶妙なバランス!
沖縄そばとヒトコトで言っても、ダシ・麺・具と、個性があるものですが……。
そんなに高級食材を!?
そんなにアグーのしゃぶしゃぶ肉を!?
と、ド肝を抜かれる個性派メニューを出してくれるのが「たろうぜんざいじろうそば」。
いまや沖縄ブランド豚の代名詞ともいえる“アグー豚”を筆頭に、選び抜かれた食材を惜しみなく使った沖縄そばは、1杯でフルコースを食べたような満足感。
びっくりするほどぜいたくなのに「あっさり深みのあるダシ + 亀浜製麺所の細麺」という正統をきちんと押さえているあたり、すごくイイ。
味・インパクト、そしてお店の雰囲気。
「今日はちょっとイイお店に行かない? 」
って誰かをスマートに誘いたくなる沖縄そば屋さんなんて、そうそうありません。
赤い衝撃!「たろうぜんざいじろうそば」の辛玉そば
▲琉球在来種アグー挽肉 辛玉そば(950円)
ということで、今回のお目当て。
「琉球在来種アグー挽肉 辛玉そば(以下:辛玉そば)」の登場です!
赤い衝撃なんて大げさな……とか思ってません?
いや、まず見てくださいよ。コノ見た目よ。赤すぎじゃない?
とはいえ、もとより辛いモノ好きな筆者。
それなりの覚悟を決めて、いざヒトクチ!
ぅわっっ!
ゆ、湯気まで辛い!
ヒトクチ食べる前から「中途半端な覚悟では戦えない」と悟らせる、力強い湯気と香り。
ちなみに辛さは「普通」「中辛」「大辛」の3段階。オーダーしたのは“辛いモノが好きなら”と、スタッフさんがオススメしてくれた「中辛」。
「中辛」と思って油断してました。これは気合を入れ直さなければいけません!
今度は、かなり覚悟を決めてヒトクチ……
あぁ。
豚骨+カツオ+鶏がらのうま味が凝縮された、あっさり系ダシ。細麺だけど、しっかりとした食べ応えのある麺。
これはなんて理想的な沖縄そばのファーストインパクト。
いや、唐辛子が容赦なく麺に絡んで辛いんです。辛いんですが、それよりもまずダシのうま味が先にきます。
そして「辛玉そば」の真髄、ふわふわ卵&アグー挽肉(たっぷり唐辛子入り)。
アグーの濃厚な味が とか
卵のまろやかさが とか
ダシと麺との相性が とか
そんなことを説明しなければいけない次元は、もはや超越しています!
赤い衝撃を味わってしまったら、完食完飲するまで止まることはできません。
うま味と爽やかな辛さが、容赦なくレンゲを持つ手を動かします。
そんなこんなで、すでに汗だくになりながら1/2ほどを食べたころ。
テーブルに置かれたコーレーグース(※島とうがらしを泡盛に漬けた沖縄の調味料)に気がつきました。
沖縄そばを辛くするモノといえば「コーレーグース」が定番。でも、そもそも辛いそばに入れるものなのか……。
「コーレーグースありも美味しいですよ! 」とスタッフさんに後押しされ、思いきってコーレーグース投入。
うん。
むしろ、香りで辛さがマイルドになる。コレは、アリです!
勢い良く食べすぎてお伝えしそびれましたが、さりげなく乗せられた「瑞慶覧(ずけらん)の揚げ豆腐」や「ゴーヤ」も、美味しさを盛り上げてくれる名脇役。
うまい! 辛い! と言いながら完食完飲。
ダシの1滴までいただいた結果、スタッフさんに「大丈夫ですか? 」と言われる程度には汗だくになりました。
さて、全開になった毛穴を閉じなければ……。
沖縄そばのあとは、やっぱり「ぜんざい」でしょ!
▲琉球王朝はちみつクリームぜんざい(800円)
沖縄そばを食べたあとに食べたくなるといえば、沖縄流の“冷たい”ぜんざい。
たっぷりのカキ氷に、甘く煮た大粒の金時豆。やっぱり〆にはコレを食べないと!
せっかくぜいたくな沖縄そばを食べたので、ぜんざいもぜいたくに「琉球王朝はちみつクリームぜんざい」をオーダー。
名前だけで、とろけてしまいそうです!
氷の上で黄金色に輝くのは、首里で作っているというハチミツ。やさしい金時豆に、華やかな甘さをプラスしてくれます。
辛いモノを食べたあとだからこそ余計に、甘さが泣けるほど染みる……。
人生には辛いモノも甘いモノも必要なんですね。
「たろうぜんざいじろうそば」は店名のとおり、そばもぜんざいも美味しかった。ごちそうさまです!
いつもより、ちょっとぜいたくな沖縄そば。汗だくになりながら召し上がれ!
お店情報
たろうぜんざいじろうそば
住所:沖縄県那覇市牧志3-8-30 国場陶芸ビル1F
電話番号:080-4117-2844
営業時間:11:30~15:00
17:30~21:00(※食材が終了次第 閉店)
定休日:火曜日・木曜日(※不定休あり)
Facebook:たろうぜんざいじろうそば
※この記事は2016年12月の情報です。
※金額はすべて税込みです。