飲めるブラジャー「横須賀ブラジャー」を探して

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皆さん、「若松マーケット」という街を知っていますか?

横須賀中央駅からほど近くにある、昭和の雰囲気がそのまま残った飲み屋街です。ここには、ブランデージンジャーを使った地カクテルが存在するそうです。

その名も……「横須賀ブラジャー」!

ぶ……ぶらじゃあ!?

カクテルってことは、さしずめ「飲めるブラジャー」ってところでしょうか。

怪しい! しかしガゼン興味は湧いてきました。さっそく、「横須賀ブラジャー」を飲みに「若松マーケット」に繰り出しちゃいましょう。

 

昭和レトロな飲み屋街「若松マーケット」とは?

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世田谷から京急線に乗って、ちょっとした小旅行気分でやってきました、横須賀中央!

駅前のロータリーデッキから見えるこの看板が、「若松マーケット」の入口になっています。ちょうちんといい、時代を飛び越えてやってきたかのようなデザインといい……なんというかこう、心躍らされますね。

 

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そして今回、若松マーケット初心者の私をエスコートしてくださるご仁が!

「若松マーケット」の組合副会長である澤田勝彦さんです。

 

――さっそくですが、「横須賀ブラジャー」を飲めるお店を紹介してください! 飲んでみたいです、ブラジャー! ブラジャー!

 

f:id:Meshi2_IB:20170806100011j:plain澤田勝彦さん:まあまあ。そんなに焦らずに。とりあえず、「若松マーケット」を見て回りながら、「横須賀ブラジャー」の発祥についてお話させていただきましょう。

 

――おお! ありがとうございます!!

 

f:id:Meshi2_IB:20170806100011j:plainちなみに、「横須賀ブラジャー」の発音は、ブラジャー↓ではなく、ブラジャー↑が正しいです。ジンジャーのジャーなので。

 

――完全に乳バンドの方の発音してたぁあああああ(赤面)!

 

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澤田さんの案内で「若松マーケット」をぐるりと一周。

そこに広がっていたのは、なんとも昭和チックでレトロな情景。

こ、これはグっとくるものがある!!

 

――「若松マーケット」は、いったいいつから営業されている飲み屋街なんですか?

 

f:id:Meshi2_IB:20170806100011j:plainここは昭和23年に闇市のようなところからスタートした街なんです。建物は当時からほとんど変わっていません。店舗数は現在、約120店くらいでしょうか。そのうち70店舗ほどで「横須賀ブラジャー」を飲むことができます。要するに「横須賀ブラジャー」は、「若松マーケット」の名物なんですね。

 

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確かに、街中には至るところに「横須賀ブラジャー」の名前が。こうこうと光る看板も設置されており、キャラクターデザインも相まって非常に目立ちます。

 

――もしかして「横須賀ブラジャー」は、昔からある70店舗で出しているとか……?

 

f:id:Meshi2_IB:20170806100011j:plainいえ。そういうわけではありません。そもそも「横須賀ブラジャー」は、2011年11月11日に「若松マーケット」から誕生したカクテルなんです。

 

――えっ……6年前!? 昔から飲まれているものではないんですか?

 

f:id:Meshi2_IB:20170806100011j:plainそうなんです。要は「若松マーケット」の町おこしの一環として作られたカクテルなんですよ。ブランデーとジンジャーと炭酸が基本材料になってます。企画段階で、まず昭和40年代にブームとなったブランデーをベースにしたらいいんじゃないかという案が出まして。それに、女性に人気のあるジンジャーエールを掛け合わせることで、誰でもおいしく気軽に飲めるカクテルに仕上げました。

 

――なんか、勝手に戦後くらいからあるカクテルだと思い込んでいました……。なるほど、「横須賀ブラジャー」は、地域復興のための「地カクテル」というわけですか。

 

f:id:Meshi2_IB:20170806100011j:plainおかげさまで、店主の高齢化により一部がシャッター商店街のようになってしまっていた「若松マーケット」もすっかり持ち直しました。今は空いた店舗を若い人たちが居抜きで使ってくれているので、稼働していないお店はほぼゼロの状態です。

 

――おお~! それはすごい。客層も若返りましたか?

 

f:id:Meshi2_IB:20170806100011j:plain2011年以前は圧倒的に50~60代が多かったのですが、「横須賀ブラジャー」が出来てからは30代の割合が圧倒的になりましたね。「横須賀ブラジャー」の効果にみんな驚いていますよ。

 

「横須賀ブラジャー」の情報発信地がもうすぐ出来上がる

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そして澤田さんに誘われるまま、澤田さんの経営する横須賀氷業に到着。

なんと、ここは「若松マーケット」の各店で使われている氷を一手に引き受けているお店なんだとか。

 

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▲店内には大きな製氷機が! さすがは氷屋さんです

 

――すごい! 120店舗分の氷をここから配達しているってことですね!

 

f:id:Meshi2_IB:20170806100011j:plainでも実は、今ちょうど改装中なんです。近々「素薄喰」という、「横須賀ブラジャー」を気軽に飲めるお店をここでオープン予定でして。

 

――氷屋さんと居酒屋さんを兼業するんですか?

 

f:id:Meshi2_IB:20170806100011j:plainとも言えますね。ただ、一番の目的は、「横須賀ブラジャー」を飲みに来た人たちにお店を紹介したりする、情報発信の場としての意味合いが大きいです。「ここに来れば、『横須賀ブラジャー』のことが何でもわかる!」みたいな。

 

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確かに、店内のあちこちに「横須賀ブラジャー」の関連グッズが……!

着々と「横須賀ブラジャーの情報発信地」として出来上がりつつあるようです。

 

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▲特に、この「横須賀ブラジャーシルク専用ジンジャーエール」気になりますね

 

f:id:Meshi2_IB:20170806100011j:plain「横須賀ブラジャーシルク」は、「横須賀ブラジャー」の姉妹品。通常のジンジャーエールよりさらに生姜の香りが強くて甘さが控えめの、特製ジンジャーエールなんです。

 

――もしかして、「横須賀ブラジャー」ってけっこういろんな種類があったりするんですか?

 

f:id:Meshi2_IB:20170806100011j:plainありますね。このシルクもそうですし、今後「素薄喰」では7種類の新しい「横須賀ブラジャー」を出す予定です。お店ごとにそれぞれ個性あるメニューを考え出してますよ。

 

――というか、そろそろマジで「横須賀ブラジャー」飲みたいです! 「横須賀ブラジャー」のあるお店に連れていってください!!

 

「横須賀ブラジャー」はしご酒スタート!

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なかば無理やり澤田さんを連れ出し、いざ「若松マーケットDE横須賀ブラジャーはしご酒」スタート!

最初に紹介してもらったお店は、「よっこいしょ(酔喰笑)ごっちゃん」。

2011年に横須賀大滝町から移転してきたという、「若松マーケット」の中では比較的新しめのお店です。

 

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店長の後藤さん、最初に「横須賀ブラジャー」の企画を耳にした時は、とにかくネーミングに「なんじゃそりゃあ!?」と思ったそうです。

 

f:id:Meshi2_IB:20170806100011j:plain男性の店主は、スタートの段階ではみんな戸惑ってたよ。女の人の方がぜんぜん恥ずかしがってなかった。

 

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そしてこちらが、「よっこいしょ(酔喰笑)ごっちゃん」の「横須賀ブラジャー」。左がスタンダードな「横須賀ブラジャー」(540円)、右が「横須賀ブラジャーシルク」(756円)

ちなみに、「酔喰笑ごっちゃん」では通常シルクはメニューにないそうですが、澤田さんがシルク用のジンジャー持参だったために作っていただけました。

 

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このオリジナルグラスは、「横須賀ブラジャー」を出す各店舗にあるそうです。

あえての昭和っぽいロゴがオシャレですよね。欲しい。

 

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さて、「横須賀ブラジャー」のお味の方はというと……。

こ、これ。すっごい飲みやすい!!!!!

実は酒飲みのわりに洋酒と相性が悪かった筆者。開眼しましたよ。「横須賀ブラジャー」、すっごくおいしい! ブランデーのまろかやかなうま味をジンジャーが引き立てています。

比較的子ども舌なタイプの方もおいしくいただけると思います。

それだけに、確実に言えるのが、

「絶対飲み過ぎる……!!」

ってこと。

セーブしておかないと、後々大変なことになりそうです。

 

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こちらは「横須賀ブラジャーシルク」。

通常のブラジャーに比べて、ピリリと辛い!

少し大人の味、といった感じでしょうか。これもまたおいしいです。

どちらかというと、私はこっちが好み。おいしい! おいしい! とはしゃぐ私を横目に、澤田さんは……。

 

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……ビール飲んでました!

そこは「横須賀ブラジャー」じゃないんかい!!

 

f:id:Meshi2_IB:20170806100011j:plainもう死ぬほど「横須賀ブラジャー」飲んだんで、私はいいんです!

 

なんということでしょう……。ちなみにこの後、澤田さんはお仕事のためはしご酒を離脱。教えていただいたお店には、私ひとりで行ってくることになりました。

 

「横須賀ブラジャー」はしご酒、2軒目

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2軒目は、「酔喰笑ごっちゃん」のすぐ傍に位置する「山小屋」。昭和31年創業の老舗です。

カラオケもできるので、懐メロ好きのお客さんが毎晩のように集まってくるとか。

 

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出迎えてくださったのは、御年83歳のひとみママ

「若松マーケット」の生き字引的存在ともいえるお方……にしては、若々しくて驚いてしまいました。これももしや「横須賀ブラジャー」の効果でしょうか……?

 

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そしてこちらが、「山小屋」の「横須賀ブラジャー」(500円)!

ニッカのVSOPをウィルキンソンのジンジャーと炭酸で割っていて、クラッシュアイスがたっぷり。

 

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お味の方は……あれ?

「酔喰笑ごっちゃん」よりもドライな感じがする!

甘味がほとんど感じられなくて、炭酸もちょっと強め。喉越しの良さもポイントかも!

お店ごとに個性があるというのは、本当だったみたいですね!

また、ひとみママ曰く「『横須賀ブラジャー』は、お客さんの好みに合わせて、炭酸多めとか、甘口・辛口も提供できますよ」とのこと。

「横須賀ブラジャー」初心者さんは、「山小屋」でいろんなパターンを試して、自分好みの配合を見つけてみてもいいかもしれません。

 

3軒目に突入

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最後にうかがったのは、実にレトロな看板が目を引く「バー サタン」!

なんと、「横須賀ブラジャー」のポスターのモデルになった母娘のお店なんです。

 

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こちらが、娘の恵美さんとお母さんの廣子さん

 

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確かに……ポスターのキャラになんとなく似てる?

ちなみに先代は廣子さんのお母さんで、お店は創業55年になるそうです。

 

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こちらで注文させていただいたのは、「横須賀ブラジャーレモンレモン」(700円)!

ブランデーにジンジャー、そしてレモン炭酸を使った新感覚の「横須賀ブラジャー」なのです。

実はこれ、廣子さんがお客さんから注文された時に炭酸と間違えてレモン炭酸を使ってしまったことで生まれた「横須賀ブラジャー」。

いわば失敗から生まれたカクテルですが、これが大評判になったとか!

 

さて、そのお味は……。

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レモンレモン、サッパリしていてすごくいい! 爽やか!!

通常の「横須賀ブラジャー」より、さらに柔らかい味わいで、飲みやすさが群を抜いてます。炭酸にレモンフレーバーが加わるだけで、ここまでスッキリ爽快なカクテルに生まれ変わるとは……。

 

やっぱり「横須賀ブラジャー」、奥が深い!

そして何より、「横須賀ブラジャー」片手に、恵美さんの手作りのオツマミを食べながら、廣子さんと語らうステキな時間がプライスレスでした。

 

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「横須賀ブラジャー」を希望の星として、見事な再生を果たした飲み屋街「若松マーケット」。

今回紹介したお店だけでなく、数多くの個性豊かなお店が軒を連ねています。

お気に入りの「横須賀ブラジャー」を見つけるもよし、はしご酒でお店ごとの味を楽しむもよし。

昭和レトロな街並みやお店の雰囲気を楽しみながら、味わってみてはいかがでしょうか。

 

お店情報

wakamatsu-market.com

 

横須賀氷業

住所:神奈川県横須賀市若松町3-8
電話番号:046-822-3209
営業時間:7:00〜21:00
定休日:夏季無休、冬季日曜日

 

よっこいしょ(酔喰笑)ごっちゃん

住所:神奈川県横須賀市若松町3-13
電話番号:046-823-2427
営業時間:17:00〜24:00
定休日:火曜日

www.hotpepper.jp

 

山小屋

住所:神奈川県横須賀市若松町3-13
電話番号:046-824-0034
営業時間:12:00〜17:00/18:00~24:00
定休日:日曜日、祝日

 

バー サタン

住所:神奈川県横須賀市若松町3-13
電話番号:046-825-9068
営業時間:19:00〜24:00
定休日:日曜日

www.hotpepper.jp

※この記事は2016年9月の情報です。
※金額はすべて消費税込です。

 

書いた人:西たまお

西たまお

大学在学中より映像ディレクターを志したものの2年で挫折。その後は映像制作会社で宣伝を務めた後に、広告代理店に社内ライターとして勤務。2016年より独立し、フリーとなった。主にWEBサイトで健康や食に関するさまざまな記事を執筆中。ちなみに現在は、プロフィール写真から30キロくらい太っている。

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