フライパン一つで作る「ひき肉のガーリックペッパーライス」は香ばしさが食欲をそそる味

ステーキやポークソテーを焼いた後に作るガーリックペッパーライス。今回は、庭乃桃さんに家庭で作るガーリックペッパーライスのレシピをご紹介いただきます。ひき肉のうま味とにんにくの香ばしさがたまらない美味しさです。

こんにちは、料理・食文化研究家の庭乃桃です。

今回は、ひき肉のうま味と香ばしさをそのまま丸ごと楽しむ、ガーリックペッパーライスをご紹介します!

皆さんは、ステーキやポークソテーを焼いた後に作るガーリックペッパーライスってお好きですか?

私はあれをメインで食べたいなと思うほど大好きなんです。そんな夢をかなえるべく、リーズナブルなひき肉を使って満足感のあるガーリックペッパーライスを作ってみました。

使用するのは、あいびき肉でも豚ひき肉でもOK。あいびき肉の方が食べ応えがあり、豚ひき肉の方が軽めの味わいになります。

主役となるにんにくの香ばしさが食欲をそそります。また、香りの良いたっぷりのパセリと、甘みのある玉ねぎを使います。どちらも香ばしく炒めることでクセはなくなり、程よいアクセントとして料理を引き立てます。 

具材とご飯を香ばしく炒め、最後にカリカリのガーリックチップをトッピングするだけのお手軽なガーリックペッパーライス。炒め始めたらあっという間に完成するスピードメニューですので、ぜひ作ってみてくださいね。具材はシンプルですが、食べ応えはバッチリです! 

材料(1人分)

  • ご飯(温かいもの)……200g
  • ひき肉(あいびき または 豚ひき)……50g
  • 玉ねぎ……30g
  • きざみパセリ……大さじ2(6g)
  • にんにく……1片
  • 油……小さじ2
  • バター……2g
  • 塩、こしょう……適量
  • ウスターソース(または 中濃ソース)……小さじ1と1/2

作り方

1. 具材を切ります。

にんにくは芽を取って薄切りに。パセリは葉の部分だけ摘み取ってきざみましょう。玉ねぎはみじん切りです。なお、冷やご飯を使う場合には、炒めムラや味ムラを防ぐためにここでついでに温め直しておいてください。

2. 具材を炒めていきましょう。

まずは、薄切りのにんにくから。油と一緒にフライパンに入れて火をつけ、弱火でしっかりと香りを出しながら加熱していきます。にんにくは焦げやすいので冷たい状態から火にかけましょう。

にんにくが色づき、香りが油に移ったところで、油ごと取り出します。

この時、にんにくは余熱でも火が通るため、少し早めに取り出しても問題ありません。にんにくだけを別にして取り分けておくと、余熱でカリッとしたガーリックチップのできあがりです。

3. にんにくの香りが残ったフライパンで、中火でひき肉を炒めます。

この時、もし余裕があれば、ひき肉を入れて最初に出てきた臭みのある脂を軽くキッチンペーパーで拭っておくと、ガーリックペッパーライスが雑味のないメリハリのある味わいになります。

そして、先ほどのガーリックチップを作った時の油を適量戻し入れ、ひき肉の色が8割方変わるまで炒めたら玉ねぎを加えます。

軽く炒めたら、さらにきざんだパセリと香り付けのバターも投入。

パセリはバターと一緒に炒めることでクセが取れ、香り良く仕上がります。パセリの効果でひき肉の臭みも取れるので一石二鳥です。

より手軽に作りたい方は、ドライパセリで代用することも可能です。

具材に火が通ったら、ご飯も入れて中強火で香ばしく炒め合わせましょう。

4. 味付けをしていきます。

味付けに使うのは、ウスターソース。醤油や中濃ソースなどで代用してもかまいませんが、数種類の野菜や香辛料を煮込んで作られたウスターソースはさらっとしていてご飯になじみやすく、スパイシーさがあるのでひき肉の味わいをよく引き立ててくれます。

ご飯とウスターソースをなじませて炒めたら、最後に塩とこしょうをやや多めに振って味を調えます。

仕上げに、ガーリックチップをトッピング。

香ばしいひき肉とウスターソース、にんにくのなんともいい香り……!

できました。早速いただいてみます。

かみしめるほどにうま味があふれるひき肉と、香ばしいご飯……!

その間に押し寄せてくる、食欲そそるにんにくとこしょう、ウスターソースの深い味わいが実に後を引きますね。 

縁はカリッと、中はジューシーなにんにくが、最高に美味しいアクセントになっています。その背後で、香りの良いパセリ、シャキシャキ感と甘みのある玉ねぎ、ほんのり香るバター。どれも食欲をかき立て、飽きのこないごちそう感をプラスしてくれます。 

番外編 パセリが余ってしまったら……?

さて、これで終わりではありません。今回のレシピに使用したパセリが余ってしまった場合の活用法をご紹介します。

香りが良く、さまざまな料理はもちろんのこと、ガーリックペッパーライスに使っても格段に美味しくしてくれるパセリ。でも1袋に結構たくさん中身が入っているので、生のものを買うとどうしても余らせてしまうという声をよく聞きます。

しかし、心配はご無用! 実は電子レンジを使えば、色味がきれいでいつでも手軽に使えるドライパセリがとても簡単に作れるんです。

電子レンジ時間は、上部の写真の量(生のパセリ2g程度)で1分30秒~2分(600w)ほどが目安。

パセリは葉の部分だけ摘み取り、皿に敷いたキッチンペーパーの上に広げます。(※茎の部分は水分が少なく、そこだけ焦げて風味が悪くなるので取り除きましょう。茎はまとめて冷凍しておき、洋風スープのだしなどに使うのがおすすめです)

 

あとは、パセリがパリパリになるまで電子レンジにかけて取り出したら、指で細かくほぐします。

これをしっかりと冷まし、清潔な保存瓶などに入れておきましょう。

少ない具材で手早く作れて、しかも美味しい「ひき肉のガーリックペッパーライス」。

シンプルな味付けでありつつ、スパイシーさやうま味がしっかりあり、炒めご飯にちょっと飽きてしまった時などにはひと味違った美味しさが楽しめると思います。

よろしければぜひ一度お試しください! 

書いた人:庭乃桃

niwanomomo

料理・食文化研究家、女子栄養大学 食生活指導士。「おいしい」を取り巻くさまざまな食卓の風景に目を向けながら、企業向けレシピの開発や、執筆、講演など多方面で活動中。著書『おいしく世界史』(柏書房、2017年)。

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