ども、料理ブロガー&ユーチューバーのオトコ中村です。
休みの日にじっくり作りたい料理の1つが煮込み系。とくに、肉をやわらかく煮込んでいくのは個人的には至福のひと時です。
ということで今回は、大きめに切った肉をコトコト煮込んで作るシチューのレシピ。ビーフシチューと言いたいところですが、牛肉は高いので、牛肉よりも安い豚バラ肉のブロックで作ります。ここでは近所のお肉屋さんで買ってきた、100gで税込み200円ちょっとの豚バラ肉を使いました。
圧力鍋など特別な道具も、市販のシチューのルーやコンソメスープも必要なし。時間はかかりますが、いつもの鍋とフライパンで大きめに切った肉もホロホロになります。それに、煮込みながら野菜を切ったり、ルーを作ったりと同時にやることも多いので、1時間煮込むとはいえ体感的にはそこまで長くはかかりませんでしたよ。
忘れずに入れていただきたいのが赤ワインです。赤ワインの酸味と風味が肉の臭みをやわらげ、うま味を足し、濃厚な香りと味に仕上げてくれます。お安いものでいいので、ぜひ用意してください。
オトコ中村の「豚バラ濃厚ポークシチュー」
材料(2人分)
- 豚バラ肉(ブロック) 200g
- 玉ねぎ 1/2個
- にんじん 1/2本
- じゃがいも 1個
- ブロッコリー 50g程度
- バター 10g
- 小麦粉 10g
(A)
- 赤ワイン 100ml
- トマトケチャップ 大さじ2
- 水 300ml
- 塩 小さじ1/2
- こしょう 少々
作り方
1. 豚バラ肉は大きめのひと口大に切ります。
焼いて、煮込むと多少縮むので、少し大きめに切ります。
2. フライパンを熱したら、油は引かずに豚バラ肉を入れ、中火でそれぞれの面を1~2分ずつ焼いて香ばしさをプラスします。写真のようにすべての面に焼き目をつけたら取り出して、シチューを煮込む鍋に移します。
肉から脂が出るので、フライパンにサラダ油などは引かずに焼きます。このあとで煮込むので中まで火を通さずに表面だけ焼ければOKです。
また、肉から出た脂で玉ねぎとにんじんを炒めるので、フライパンは洗わずにこのまま使います。
3. 豚バラ肉を移した鍋に(A)を入れ、中火で沸騰させます。
最初は沸騰させて赤ワインのアルコールを飛ばします。
4. アルコールを飛ばしている間に、玉ねぎを1cmくらいの厚さに切り、にんじんは食べやすい大きさに乱切りにします。
5. 玉ねぎ、にんじんを豚バラ肉の脂が残ったフライパンに入れて中火で3分ほど炒め、
火を通します。
6. 5を豚バラ肉を煮込んでいる鍋に入れて混ぜ、
フタをして、とろ火(一番弱い火加減)で1時間、肉がやわらかくなるまで煮込みます。
7. 煮込んでいる間に、じゃがいもは皮をむきひと口大に切り、ブロッコリーもひと口大に切っておきます。
じゃがいももブロッコリーも煮すぎると崩れやすくなるので、最後に入れます。
8. 竹串を用意して、1時間煮込んだ豚バラ肉に刺します。中までスッと通ればOK。まだかたければ、フタをしてやわらかくなるまで煮てください。
9. 豚バラ肉がやわらかくなったら、切っておいたじゃがいも、ブロッコリーを入れて混ぜ、一緒に煮込みます。
10. じゃがいも、ブロッコリーを煮込みながら、最後にルーを作ります。玉ねぎとにんじんを炒めた5のフライパンを熱してバターを溶かし、小麦粉を加えて、写真のようにサラサラのクリーム状になるまで、弱火で3分ほど炒めます。
火が強いと焦げやすいので注意してください。
5のフライパンは、玉ねぎを炒めた焦げが少しついていたので洗いましたが、気にならなければ洗わずにそのまま使ってもいいでしょう。
11. 炒めたルーを鍋に加え、
全体を混ぜたら、弱火にして10分程度煮込みます。
とろみがついたら完成です。
肉と野菜のうま味と甘みが詰まってます
豚バラ肉の塊を切り始めてから、1時間半くらいで完成です。思惑どおりに豚バラ肉もじゃがいももゴロゴロ入っていて、見た目は大満足の仕上がり。
さっそくその肉から食べてみると、こちらも思惑どおりにやわらか! 噛まなくても口の中でホロホロと崩れる感じです。あの肉がここまでやわらかくなったのか……と、美味しさもひとしおです。
そして、シチュー全体に肉と野菜のうま味と甘みが広がっています。素材のうま味を引き出す、とはまさにこのことではないでしょうか。市販のルーやコンソメスープの素を入れなくても美味しいシチューになりました。
じゃがいもも煮崩れせずにホクホク。ブロッコリーもやわらかく煮えていますが、しっかり形が残っていて彩りを添えてくれました。
赤ワインで煮込んでいますから、赤ワインとよく合います。近所の贔屓のパン屋で買ってきたフランスパンも添えて、なかなか贅沢なディナーになりました。
ちなみに、私の住む京都には、各町内に1軒は美味しいパン屋さんがあると言っても言い過ぎではないほど。噛むごとに口の中に広がるフランスパンの香ばしさとうま味が、手塩にかけたポークシチューとよく合います。
そうは言っても、せっかくですからパンだではなくやはりご飯とも食べてみたいもの。今回は2人分のレシピなので、残りは翌日「ポークシチューライス」にしていただきました。
豚バラ肉は冷えたら脂が固まってかたくなりますが、温めたらちゃんとやわらかくなります。肉をおかずにご飯を食べている、という感じの存在感がたまりません。うま味が詰まったシチューはもちろん、ご飯ともバッチリ合いますよ。
じっくり手間ひまかけて作るかいのある、満足できる美味しさです。奮発して牛肉にしなくても味わい深い、肉感あるシチューが食べられますので、次の休日にぜひお試しください。
作った人:オトコ中村
もの作りが大好きな京都生まれ、京都在住の40代。2児の父。小学生の頃、即席ラーメンのスープに豆板醤で辛味をプラスして料理の楽しみを知る。飲食業勤務を経て、現在は作った料理をコツコツとブログやYoutubeで発表中。未知なる料理への楽しい挑戦は続く。趣味は料理と野草観察。
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企画協力:レシピブログ
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