こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。
スーパーなどの冷凍コーナーで売られている冷凍ロールいか。肉厚でやわらかくて使い勝手最高、しかも高タンパク低カロリーと隠れた優秀食材です。この前はしょうが焼きレシピを紹介しましたが、
今回はビールがグイグイといけちゃう「シビカラ炒め」です。甘酸っぱいしょうゆベースの合わせダレで炒め、ラー油と花椒で辛さと痺れをプラス。これからの季節にGoodなレシピです。ご飯のおかずにもバッチリですよ! 食べやすくなる下ごしらえの方法も紹介しますね。
いかだけで炒めてもよかったのですが、食感と見た目のアクセントになるよう、冷蔵庫にあったきゅうりを合わせてみました。生食のイメージが強いきゅうりですが、サッと炒めても、ほどよい食感を残しつつ青臭さが和らぎウマいんです。
魚屋三代目の「いかときゅうりのシビカラ炒め」
【材料】2人前
- ロールいか(冷凍) 200g
- きゅうり 2本
- 水 1Lくらい
- 干し海老(あれば) 大さじ1
- ごま油 大さじ1
- ラー油 小さじ1程度
- 花椒(パウダー) 小さじ1/2
- 白いりごま、糸唐辛子(あれば) お好みの量
(A)
- しょうゆ 大さじ2
- 酒(日本酒) 大さじ1
- 酢、砂糖 各小さじ1
- おろしにんにく 1片分(チューブなら2cmくらい)
作り方
1. いかは流水にさらして解凍し、キッチンペーパーなどで水気をとったら、外側(内側にむけてくるりとカーブしています)を上に置き、
半分に切ります。
2. ここから「鹿の子切り」にしていきます。写真のように包丁を斜めに寝かせ、いかの厚さの半分くらいまで、3~5mm間隔で角から角まで包丁を入れていきます。
対角まで切り込みを入れたら90度回し、
同じように包丁を入れていきましょう。これで鹿の子切りができました。
食べやすい大きさに切るだけでも良いのですが、こうして包丁を入れておくと味がからみやすく、食べたときの歯切れもよくなり、薄皮も気になりません。
3. 鍋に水を入れて沸かし、日本酒(分量外、大さじ1)を加えたら、いかを入れて1分ほど茹で、
ボウルなどに入れた水(分量外)にとり、ザルにあげて水気を切っておきます。水にとることで身が締まって、切り込みを入れたところがキレイに開いていますね。
4. きゅうりはまず4等分の長さに切り、さらに縦に4等分します。
種の部分を包丁で削ぎ、
ボウルなどに入れたら、塩(分量外、小さじ1/4くらい)をふって混ぜ合わせておきます。
きゅうりの種の部分を取り除くことにより食感がグッと良くなります。また、塩をふっておくと余分な水分と瓜特有の青臭いにおいが和らぎ、味も入りやすくなります。
きゅうりから水が出てきたら流水で洗い流し、
ザルにとって水気を切っておきましょう。
5. (A)をよく混ぜてタレを作っておきます。
水気を切ったいかは食べやすい大きさにカットします。
6. いかときゅうりを炒めていきます。フライパンにごま油を強火で熱して、
いか、きゅうりを入れて炒め、
全体にごま油がなじんだら、合わせておいたタレを回しかけサッと炒めます。
7. 干し海老を入れ、
ラー油を回しかけたら、
花椒を加えて、全体を混ぜて完成。
8. 器に盛り付け、白いりごまをふり、糸唐辛子をのせます。
干し海老は入れると風味が増します。あれば炒めものやお好み焼きなど、結構使えます。
やわらか&ザクザク食感のバリエーションも楽しい
淡泊な味わいのいかが、甘酸っぱいタレとラー油、花椒をまとってウマい! ほのかな甘みも感じられて、お酒にもご飯にも最高です。いかのやわらかさときゅうりのザクザク感で、食感のバリエーションも楽しめますよ。
このレシピでは、辛さと痺れは控えめにしていますので、もっと麻辣を求めたい方は“追いラー油”と“追い花椒”で調整してください。粗びき黒こしょうを加えても美味しいです。
いろんな味で楽しめる冷凍ロールいか、おすすめです。
作った人:魚屋三代目
本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。
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企画協力:レシピブログ
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