こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。
寒くなるとますます脂がのって美味しくなるブリ。とくに今年はお値段も比較的お手頃! これまで漁獲の少なかった北海道でも近年、ブリが多く水揚げされるようになったそうで、それも一因かもしれません。
ということで今回は、旬のブリで作る、ご飯のおかずにも酒の肴にもぴったりの味濃いめのひと皿。フライパンでブリの切り身を使った「焼きブリ大根」を作り、仕上げにバターのコクと旨みをプラスします。
大根は、先に電子レンジで“下茹で”しておくのが時短で美味しくできるポイント。バターのうま味をプラスした甘じょっぱい濃厚だれで、脂ののったブリを堪能してくださいね!
魚屋三代目の「バター焼きブリ大根」
【材料】2人前
- ブリの切り身 2切れ
- 大根の輪切り(皮をむき2cmくらいの厚さに切ったもの) 2枚
- 塩 適量
- バター 10g
- 水 大さじ2
- サラダ油 少々
(A)
- しょうゆ、みりん、酒 各大さじ2
- 砂糖 大さじ1
作り方
1. ブリの切り身は、今回は脂がのっている腹側(皮が白っぽいのが目安)を使いました。腹側はやわらかくて濃厚な味わいです。脂が少ない背側(皮は青味がかった濃い色が目安)なら少しさっぱり仕上がりますよ。お好みで選んでみてください。
切り身の両面に軽く塩を振り、10分くらい置き、
キッチンペーパーなどで押さえて、身から出た水気をしっかり取ります。
塩を振ることで青魚特有のクセ、生臭さが水分と一緒に外へ出ます。
2. (A)はよく混ぜ合わせます。
3. 大根は先に電子レンジで火を通しておきます。耐熱のボウルなどに入れ、すき間を空けてフワッとラップをかけたら、電子レンジ600wで5分ほど加熱します。
竹串がスッと通ればOK。まだかたければ、様子を見ながら30秒ずつ追加で加熱してください。
4. フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、油がスッと流れるくらいになったら、余分な油をキッチンペーパーなどで拭き取ります。
そこにブリの切り身(どちらの面から焼いてもOKです)、大根を並べ、強火と中火の間くらいの火加減にして、2~3分焼いて焼き色を付けます。
5. 裏返して反対側にも同じように焼き色を付けたら、
フライパンから取り出します。
6. 空になったフライパンに合わせた(A)を入れ、中火でひと煮立ちさせたら、
取り出しておいたブリと大根を戻します。
7. 弱火にして、フタをして2分蒸し焼きにしたら、
ブリと大根を裏返し、水を回しかけます。
濃いめのたれでブリをまず照り照りに焼き、煮詰まったたれを焦げないように水でのばします。
フタを戻してさらに2分、蒸し焼きにします。
8. フタを開けてバターを入れ、弱火のまま熱して溶かしたら、
たれと合わせ、ブリと大根に絡ませて火を止めます。
9. 器に盛り付けて完成です。
今回は2人分のレシピですので、残ったら器に移し、ラップをかけて冷蔵庫へ 。次の日は電子レンジで温め直せば美味しく食べられますよ。
甘じょっぱさ+コク+うま味!
ブリも大根も照り照りに焼き上がりました。濃厚なたれもよく絡んでいます。そのたれにはバターとブリの脂が溶け込んでいるので、甘じょっぱさ+コク+うま味で、もうご飯が止まらない! もちろんお酒にもよく合います。
フタをして蒸し焼きにしているので、ブリの身はやわらかくふんわり。大根も、まるでじっくりこっくり煮たようにスッと箸が入ります。たれをよく絡めて召し上がってください。
お好みで盛り付ける時に針しょうが、かいわれ大根などを添えても美味しいです。
それと、輪切りの唐辛子をたれの調味料に混ぜておくのが私のおすすめのアレンジ。ピリッとしておつまみ感がアップしますよ。
フライパンでできるコクうまの焼きブリ大根。ぜひお試しくださいね。
作った人:魚屋三代目
本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。
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