【閉店】【名店】「パクチーの天ぷらそば」が楽しめるハイブリッド系立ち食いそば店【東京ソバット団】

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パクチー天に青唐辛子! 飯田橋「稲浪」のそばがかなり攻めている!

こんにちは! 東京ソバット団の本橋隆司です!

今回は一見、普通なんですが、よく見るとすんごいお店を紹介します!

場所は飯田橋。JR、メトロの駅から歩くと10分ちょい。新目白通りに近い新小川町にある、「稲浪」というお店です。

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ゆで麺使用で天ぷら揚げ置きと、スタンダードな立ち食いそば店なんですが、こちらがオープンしたのは2013年。老舗の多い立ち食いそば店の中では、そこそこ新しいお店なんです。

 

実はこちらのおとうさん、もともと仕出し料理の会社をやっていたんですが、そちらをリタイヤしてこの「稲浪」を開業。始めるときには太巻きやいなり寿司を卸していた、九段下の名店「むさしの」の店主にツユの作り方などを学んだのだとか。

 

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とまぁ、うまそうな要素はすでに十分な「稲浪」なんですが、ここでまず推しておきたいのが天ぷらです。

 

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ズラリとそろった天ぷらですが、これがどれもこれもうまい。

左から紹介しますと、春菊に三つ葉。真ん中のバットが下からチーズちくわ、コロッケ、アジ、左上がパクチー。右のバットが左下に明日葉、中段が左から紅しょうが、素干しえびかき揚げ、ごぼう天、上段がかき揚げに玉ねぎとなっております。ちなみにここには写っていませんが、イカもあり。

 

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三つ葉はえび入り。

 

というわけでさっそく注文しましょう。

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まずはパクチー天を冷たいおそば(450円)で!

 

最近、流行の食材であるパクチーですが、天ぷら、しかもそばに乗せるというのは、なかなかないでしょう。これが食べてみると、揚げてあるせいかパクチーの香りがマイルドになって、そばツユにすんごく合うんですよ。

 

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「稲浪」のツユなんですが、開店当初はもっと醤油の濃い、立ち食いそば的なツユだったんですが、だんだんに進化して、今ではダシはしっかりありつつ柔らかい、澄んだ色のツユになっているんです。これがもうゴクゴクいけちゃううまさ! ちなみに冷たいツユは温かいのより柔らかめなので、天ぷら用のツユがつきます。そして後半の味変用にとレモンまでつくという、なんたる心配り!

 

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さてさて、薬味を入れようと卓上を探すと、ズラッと並んでいるのがこちらの名物でもある彩り薬味ですよ。

 

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その数なんと9種類! 

すべておとうさんの手作りですよ。

 

順番に紹介しましょう。

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まずこれが粗びき唐辛子のマイルドタイプ。

 

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そして粗びき唐辛子のノーマルタイプ。

 

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ドライ紅しょうが(唐辛子入り)。

 

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ドライおろししょうが。おろしてから干したもの。 

 

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フライドオニオン。

 

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刻みしょうが。

 

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青唐辛子。激辛です。

 

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明日葉の茎。ほんのりした苦味がいいのです。

 

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オニオンスライス。

 

立ち食いそばでズラッと並んだ天ぷらを前に「どれにしようかな」と考えるのは楽しいんですが、ここではそれにどの薬味を合わせようかと考える楽しみもあるんですよ。ちなみに普通の七味も卓上にあります。

 

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さて、先ほど頼んだパクチー天ですが、私がいつも使っている薬味は、青唐辛子とドライおろししょうがです。

やっぱパクチーには、びしっとした辛さが欲しいですよね。

辛すぎてツユの味が飛んでしまうんじゃないかと思いきや、青唐辛子の辛さはファーストインパクトこそ強めながら後をひかないので、意外にツユのうま味を邪魔しないんですよ(ただし入れすぎ注意)。そしてしょうがで、冷たいツユのすっきり感をさらにアップさせると。この組み合わせ、おすすめですよ!

 

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さてさて、まだまだそばと薬味を楽しみますぞ。

 

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お次は肉うどんに温玉オン(510円)で!

 

これに乗せるのは粗びき唐辛子ノーマルとオニオンスライス。

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たっぷり入った肉は、ごぼうとにんじんが入って、ちょいと甘めなキンプラ風。これに粗びき唐辛子のパンチがある辛さが合うんだ。あと、オニオンスライスにツユの熱が加わると、いい甘みが出ましてね。肉とオニスラをガシッとつかんで、温玉の黄身に絡めて食べれば、もう最高っすよ。

 

まだまだいきましょう!

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次は素干しえびかき揚げのそば(370円)を温かいので。あと名物のかんぴょう巻(60円)も!

 

これにはドライ紅しょうがと明日葉の茎を入れます。干しえびのたっぷり入ったかき揚げを紅しょうがで食べるとですね、なんとお好み焼き風の味になるんですよ。そしてかき揚げは衣厚めで後半はツユがオイリーになるので、明日葉の苦味がスッキリさせてくれると。どうですか、この組み合わせ!

 

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ちなみにかんぴょう巻は極太。これがそばツユに合うんだ。ちなみに先ほど名前の出た「むさしの」で出しているかんぴょう巻は、まさしくこれです。

 

リタイヤしてから始めただけあって、おとうさんも立派なトシなんですが、ツユを進化させたり新しい天ぷらにチャレンジしたり薬味に凝ったりと、そのアイデアマンぶりには脱帽です。普段は物静かな方なんですけどね、本当に料理が好きなんだなぁ、と思います。

 

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さてさて、あなたならどの天ぷらにどの薬味を合わせます?

 

お店情報

【閉店】稲浪

住所:東京新宿区新小川町5-8
電話番号:非公開
営業時間:月曜日〜金曜日 6:00〜16:00(売切れ次第終了)
定休日:土曜日、日曜日、祝日

※この記事は2017年5月の情報です。
※金額はすべて税込みです。

※このお店は現在閉店しています。
飲食店の掲載情報について。

 

 

書いた人:本橋隆司

本橋隆司

フリーランスの編集、ライターとしてウェブや雑誌などで仕事中。立ち食いそば好きが高じて2013年に『立ち食いそば図鑑 東京編』を、2014年に『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。そばであればだいたい好き。最近、注目しているのは細うどん。

撮った人:安藤青太

安藤青太

カメラマン、書籍制作。グラビア系から食べ物系まで何でも撮るカメラマン。本橋とは『立ち食いそば図鑑 東京編』『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。その他『檀蜜DVD色情遊戯2』『DK 男子高校生萌え』『書店男子』など。最新作は『TOKYO餃子図鑑』。好きな立ち食いそばは「コロッケそば」。

東京ソバット団

早く安く美味く、そして面白い立ち食いそばの魅力を広めるために結成。団員は現在、本橋と安藤の2名。

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