鶏むね肉に片栗粉をまぶした水晶鶏しっとりやわらかで簡単すぎる【美窪たえ】

鶏むね肉を驚くほどしっとりさせる水晶鶏の作り方を紹介します。水晶鶏にぴったりなニラダレの作り方もお届けしますよ。

こんにちは! 料理家の美窪たえです。

今回は、鶏むね肉をつるりとおいしく食べられる水晶鶏を紹介いたします。

水晶鶏は、鶏むね肉に片栗粉をまぶしてゆでる料理です。パサつきが心配な鶏むね肉も、片栗粉の保水効果でしっとりやわらかく加熱ができるので、ぷるりとなめらかな舌触りに仕上がります。

そのしっとりとした鶏むね肉にパンチのあるニラダレを組み合わせて、食欲の湧く一品にしていきます。ニラダレは、鶏むね肉以外の素材とも相性のいい万能ダレなので、いろいろな料理に使えて重宝するはずです。ぜひ試してみてくださいね。

材料(2人分)

  • 鶏むね肉……1枚
  • 片栗粉……適量(大さじ2程度)
  • 酒……小さじ1
  • 塩……小さじ1/2

〈ニラダレ〉

  • ニラ……50g(1/2束)
  • しょうが……15g
  • 醤油……大さじ1と1/2
  • ごま油……大さじ1/2
  • 鷹の爪(輪切り)……お好みで適量

水晶鶏の作り方

1.ニラは洗ってから小口切りにして、耐熱皿に平らに広げておきます。切り始めると「ちょっと量が多い……?」と感じるかもしれませんが、加熱するとかさが減るのでぜひ分量通りで作ってみてください。

2.耐熱皿にラップをかけ、電子レンジ(600W)で1分30秒ほど加熱します。

加熱の目安は、ニラが軽くしんなりするくらいを目指してください。軽めに加熱することで、シャキシャキ感も残りつつ、刺激的な香りが和らぎ、生よりもマイルドで食べやすくなります。

3.しょうがをすりおろします。チューブのものでも構いませんが、生のしょうがをおろして使うと、爽快な辛みが加わって、より味にインパクトが出ますので、できれば生のしょうがを使ってみてください。

4.ニラの加熱が終わったら、おろししょうがと、〈ニラダレ〉の醤油、ごま油を加えます。

5.全体をよく混ぜたら、器に移して冷蔵庫で冷やしておいてください。

6.鶏むね肉は、縦に半分に切ってから、1cm程度の薄切りにします。厚すぎると中まで火が通るのに時間がかかってしまうため、1cm程度を目安に切るようにしましょう。

7.鶏むね肉をバットに入れたら、酒、塩を加えて揉み込み、そのまま5分ほど置いて下味をなじませます。

8.鍋に湯(分量外)を沸かして、塩(湯2リットルに塩小さじ1目安、分量外)を加えます。

9.鶏むね肉に片栗粉を薄くまぶし、ゆでた鶏むね肉を冷やすための氷水(分量外)を用意しておきます。

10.お湯がしっかりと沸騰したところに、鶏むね肉を1枚ずつ、くっつかないように静かに入れていきます。鶏むね肉が浮いてくるまで、2分ほどゆでます。

お湯の温度が急激に下がると、片栗粉にうまく熱が通らず、せっかく付けた衣がはがれてお湯に溶けだしてしまいます。

なので、ふつふつとお湯が沸き続ける状態を保ちながら、何回かに分けてゆでていくのがポイントです。またお湯に鶏むね肉を入れたら、片栗粉が透き通って固まるまで、触らないことも大切です。

11.鶏むね肉がゆであがったら、氷水に取っていきます。氷水で冷やすことで衣同士がくっつかず、つるりとなめらかに仕上がるのです。

12.30秒〜1分ほど、氷水で冷やしたら、水気をしっかり切って器に盛り付け、上からニラダレをたっぷりかければ完成です! お好みで鷹の爪(輪切り)を散らすと、ニラの緑に赤が映えて、よりおいしそうな見た目に仕上がりますよ。

水晶鶏の楽しみ方

ニラダレをたっぷりまぶして、いただきましょう!

一口食べると、まず鶏むね肉のぷるっとした舌触りとやわらかな歯応えに驚くはずです。片栗粉をまぶす一手間で、いつもの鶏むね肉と全く違う食感になります。

ニラダレは、ニラ特有の香りとしょうがの爽やかな辛みのインパクトがある味わいです。油を少ししか使っていませんので、口当たりが非常に軽く、ニラダレのパンチ力に箸がどんどん進みます。ひんやり喉越しがよくて食べやすい一品です。

このニラダレは、ソテーしたお肉や豚しゃぶなど他のお肉料理はもちろん、ごはんのお供や、そうめんの薬味、ラーメンのトッピングにもおすすめです。もし残ったらぜひご活用ください。

まとめ

今回は、ぷるりとなめらかな食感もおいしい水晶鶏を紹介しました。

片栗粉をまぶす一手間で、普段の鶏むね肉を使った料理とは一味違う食感のお料理が作れます。お好みのタレでアレンジも自由にできますので、ぜひ鶏むね肉料理のレパートリーに加えていただけたらうれしく思います。それでは。

書いた人:美窪たえ

料理する人、食べる人。J.S.A.認定ソムリエ、SAKE DIPLOMA。OLからバーテンダー⇒日本料理人⇒フレンチコック⇒アメリカンデリという、異色の経歴を持つ料理家。料理のおいしさと酒への思いを発信するユニット[おとな料理制作室]としても活動。著書『おとな料理制作室へようこそ』(ワニブックス)が好評発売中。

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