アウトドアシーズンに突入したというのに、新型コロナウイルス感染症による自粛要請で大好きなキャンプにも行けずに、ストレスが溜まっている自称「アウトドア系フードライター」の都良(TORA)です。
そんな状況の中、せめて食事だけでもアウトドア気分を味わいたい。
そこで今回は、アウトドアの調理で評判の小さな鉄鍋「スキレット」を使ったスペイン料理を自宅で作ってみました。
食材に熱がムラなく伝わるスキレット
ご存じの方もいるかと思いますが「スキレット」とは、鋳鉄製の小さなフライパンのことです。普通のフライパンより厚みがあるため、熱が食材にムラなく伝わりおいしく調理をすることができます。
家庭での調理でも使われますが、手ごろな大きさと丈夫さから、キャンプで焚き火や炭火を使った料理をする際の鍋としてアウトドア好きに親しまれています。
自宅の庭やベランダでも、アウトドアテーブルとシングルバーナー、そしてスキレットを並べたら、それだけでアウトドア気分を味わえます。
ただし注意も必要です。
シングルバーナーを家の中で使用する際には、一酸化炭素中毒にならないように窓を開けて、換気に気をつけましょう。集合住宅にお住いの場合は、規約などを十分にご確認下さい。今回も安全面を考えて庭で調理しました。
もちろんスキレットはシングルバーナーでなくても、家庭用のガスコンロやカセットコンロでも使用できます。
トマトとナスのチーズ焼き
スキレットを使ったアウトドア料理の1品目は「トマトとナスのチーズ焼き」です。
材料(1人前)
- トマト(中玉) 1/2個
- ナス 1/2本
- ニンニク 1片
- とけるチーズ 適宜
- オリーブオイル 適宜
作り方
1.スキレットを弱火にかけて、適量のオリーブオイルをひき、スライスしたニンニクを香りが立つまで炒めます。この後に加えるナスがオリーブオイルを吸収するので、オリーブオイルは多めでもかまいません。
2.スキレットにスライスしたトマトとナスを並べます。
3.ナスに火が通ったら、上からとけるチーズをかけます。
4.蓋をしてチーズがとけたら完成です。この時、同じサイズのスキレットがあれば蓋として使えますが、なければ適当なサイズの鍋の蓋でもOKです。
器に盛らずに、スキレットのまま熱々の状態で召し上がってください。 ニンニクの香りがついたトマトとナスに、とろとろのチーズが絡み合って絶品です。
スパニッシュオムレツ
アウトドア料理の2品目は「スパニッシュオムレツ」です。
材料(1人前)
- ジャガイモ(中) 1個
- タマネギ(中) 1/4個
- ニンニク 1片
- 玉子 2個
- ベーコン 数枚
- オリーブオイル 適宜
- 塩コショウ 適宜
- パセリ 適宜
作り方
1.ジャガイモは、火が通りやすいようにスライスして短冊に、タマネギとニンニクはスライス、ベーコンも適当な幅に切ります。ピーマンを加えるのもおすすめ。
2.スキレットを弱火にかけて、温まったらオリーブオイルをひいて、スライスしたニンニクを入れて香りが立つまで炒めます。
香りが立ったらジャガイモとタマネギ、ベーコンを炒めます。ジャガイモに火が通って、透き通ってきたら塩コショウで味付けします。
3.スキレットに溶き玉子を流し込み、軽く混ぜて焼きます。
4.玉子が固まってきたら、ひっくり返して裏面も焼きます。玉子に火が通れば完成です。
お好みで刻んだパセリをかけてください。オムレツを作るのが苦手な方でも、均一に火が通るスキレットだと手軽に作れるはずです。
スキレットのまま食卓に並べればバル気分も味わえる
このようにスキレットがあれば、本格的なスペイン料理を簡単に作れます。
スキレットは手ごろな大きさなので自宅で料理をする際にも便利。
今回使用した直径15㎝程度のスキレットであれば、安いものでは500円以下で入手できるので、試しに購入してみてはいかがでしょうか。
料理が完成したら別の器に盛りつけなくても、そのまま食卓に並べることができるのもスキレットの良さです。
家庭でもスペインのバルで提供されるタパスみたいにおしゃれな雰囲気が楽しめますよ。
※シングルバーナーは火災などの危険性があるので、室外での利用を推奨します。
書いた人:都良
生まれも育ちも北海道で、半世紀以上生きてます。「北海道フードマイスター」「北海道観光マスター」の資格を持ち、「自称」北海道の食と観光の専門家。暇な時には農家さんの手伝いもしていて、農業も大好きです。本業はフリーのWEBライター。ライフワークは障がい者スポーツ。北海道ボッチャ協会の審判員・普及員で、週末には各地で「ボッチャ」の体験会をしています。