バターに白ワイン、粒マスタード。家パスタの「必勝パターン」で「豚肉とブロッコリーのショートパスタ」【ツジメシの付箋レシピ】

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こんにちは。プロダクトデザイナーときどき料理人、ツジメシこと辻村哲也です。

僕がかれこれ長い間作り続けているパスタのレシピに、「バターで肉や野菜を炒めて、白ワインで軽く煮て、仕上げに粒マスタードで香り付け」というものがあります。バターと白ワインの香り、粒マスタードの酸味と風味で、たいていの食材はこれで美味しくなるという「必勝パターン」のひとつです。

今回は、その必勝パターンを豚肉とブロッコリーの組み合わせで。肉はかたくならないよう軽く火を通し、ブロッコリーはじっくり煮て、フォークでほろりと崩れるくらいの仕上がりにします。

今回のレシピメモはこちら。

 

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ツジメシの「豚肉とブロッコリーのショートパスタ」

【材料】(1人分)

  • ニンニク 1かけ
  • ブロッコリー 90g
  • 豚肩ロース(厚さ5mmくらいのもの) 80g
  • オリーブオイル(炒め用) 小さじ1/2
  • バター 10g
  • 白ワイン 50ml
  • ショートパスタ(11分茹でを使用) 80~90g
  • オリーブオイル(仕上げ用) 小さじ2
  • 粒マスタード 小さじ1と1/2
  • 粉チーズ、黒コショウ 適量

 

作り方

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1. ニンニクはみじん切り、ブロッコリーは小さめの小房に分けて、茎は(太い茎のかたい皮は剥いて)5mm幅に切る。豚肩ロースは筋に切り込みを入れて、3cm角ほどに切り、軽く塩(分量外)を振っておく。

水1Lに10gの塩(いずれも分量外)を入れて沸かし、パスタを茹でる準備をしておく。

 

2. フライパンにオリーブオイル、バターを入れて中火にかける。ここでパスタを茹で始める。

パスタとブロッコリーの茹で上がりを揃えたいので、11分茹でのパスタを使う今回はここで茹で始めるとぴったりです。

 

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3. バターが溶けてきたら豚肩ロースを加えて炒める。肉がかたくならないように、火は中火弱程度で。

肉の色が半分くらい変わったらニンニクを加え、

 

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ニンニクの香りが出たらブロッコリーも加えて炒め合わせ、油が回ったら白ワインを加え混ぜ合わせる。

ワインを一度しっかり沸騰させアルコールを飛ばす(火が出ることがあるので注意してください)。豚肩ロースはかたくなるのを防ぐため、全体が白っぽくなったら取り出しておく。

 

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4. 3のフライパンにパスタの茹で湯を70~80ml加え、蓋をして、沸騰を保つ火加減に調節してブロッコリーを煮る。

ブロッコリーは8~10分ほど煮ます。煮ている間水分がなくなりそうなら適宜茹で湯を足してください。

 

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5. パスタが茹で上がったら、3で取り出した豚肩ロースとともにフライパンに加え、オリーブオイルを加えてよく混ぜながら煮詰める。味をみて塩(分量外、マスタードとチーズの塩気もあるのでやや薄めに)で調整。

 

6. フライパンの底に大さじ1、2程度の汁気がある状態で火を止め、粒マスタードを加えてさらによく混ぜ合わせる。

粒マスタードは香りと酸味を生かすため、火を止めてから加えてください。

 

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7. 器に盛り、粉チーズ、黒コショウを振り、オリーブオイル小さじ1程度(分量外、あれば香りのよいエクストラバージンオリーブオイル)を回しかける。

 

ショートパスタなので伸びにくく「つまみ力」あり

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噛むほどに旨味が広がる豚肩ロースとブロッコリー、そしてショートパスタの組み合わせです。

この料理に使うワインの量は50mlほど。料理用でもいいですが、せっかくなので手頃なものを開けましょう。そして、開けたら残りは飲みましょう。このパスタ、白ワインとの相性ばっちり、ショートパスタなので伸びにくく「つまみ力」がありますよ。

パスタはショートパスタ(らせん状のフィジッリがおすすめ)のほか、断面が楕円のもっちり食感のロングパスタ、リングイネなどでも美味しいです。

そして、春から初夏なら、同様の作り方で豚肩ロールを砂肝に、ブロッコリーをそら豆に代えた「砂肝とそら豆」もおすすめです。

 

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ショートパスタ1人分80~90gに対し、砂肝は白く硬い部分(銀皮)はそぎ取って、正味70~80gを5mm程度にスライスして使います。砂肝は長めに煮たいので、上レシピの工程3で豚肩ロースのように取り出さず、そのまま煮込みます。

そら豆はさやから出し黒いところを外してから、薄皮をむいて(生でもむけますが、切り込みを入れて1分ほど茹でるとつるんとむきやすいです)使います。上のレシピのブロッコリーと同じタイミングで入れます。正味50~70g(軽くひと握り)あればいいと思います。

砂肝のざっくり歯ごたえと、そら豆のほろりとした食感の組み合わせで、こちらもワインが進みますよ。

 

作った人:ツジメシ

ツジメシ

本名は辻村哲也、ツジムラの飯でツジメシです。本業は各種製品を手がけるプロダクトデザイナーながら、料理好きが高じて間借り飲食店でも料理中。手抜き日常食からマニアックな料理まで図解したレシピが人気。著書に『付箋レシピ デザイナーときどき料理人のスケッチごはん』(アース・スターエンターテイメント)。

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企画協力:フーディストノート

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