【酒池肉林】池袋「300B ONE」でステーキの食べ放題を堪能してきた

今回は酒池肉林という言葉について考えてみる。色っぽいイメージを持たれがちなこの言葉だが、池ができるほどの酒と、林のようにたくさん肉をつるした豪勢な酒宴のこと。どえらい宴会である。東京・池袋西口「300BONE池袋店」のステーキ食べ放題も現代の酒池肉林と言って相違ないだろう。さあ、肉を食らおうぞ!

エリア池袋西口(東京)

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お肉。

それは人間が本能的に求める衝動。たまに「飽きるほど、とことんお肉をむさぼりたい!!」って欲求が体中にみなぎることってないですか?

 

でも、ただたくさん食べるだけじゃなくて、お肉の質にもこだわりたい。できれば胃袋とともに心も満たしたいと思うもの。その点、今回ご紹介する池袋のステーキハウス「300B ONE」はお肉を好きなだけ食べられ、しかもそれが感動的においしい、そしてお肉以外のメニューも豊富にそろっているという夢のようなお店なのです。

 

……何それ、お肉の桃源郷か! 酒池肉林ってこういうことを言うのかもしれません……(ちがいます)!!

 

さっそく食べ放題のイメージを覆される

池袋駅西口のa1出口を出てすぐのところにある、ステーキハウス「300B ONE」。

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今回、こちらでおこなっている「ステーキ・オリジナル料理・デザート2時間食べ放題コース」に私もチャレンジしてみることにしました。

 

料金ですが、食べ放題は女性 3,100円、男性はプラス 500円。ワンドリンク制で、飲み放題は 700円~です。

 

一般的な食欲の持ち主である筆者(女性)でどのぐらい食べることができるのか、参考になれば幸いです。

 

時間制限は2時間でラストオーダーは30分前。最初に前菜、サラダ、ステーキのコースを食べてから、好きなメニューをオーダーできるという流れです。

 

ここで私はピンと来ました。最初にパンやサラダ、低価格のお肉を多めに出すことで、お客さんの胃袋をある程度満たすつもりなのではないか、と。食べ放題の中にはそういうお店もありますよね。

しかし、まずその予想からして覆されました。

 

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パンやサラダは少量なのですが、これがとてもおいしい! 

聞けば「サラダのドレッシングも手作り」とのこと。

 

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こちらのお店、手作りできるものはできる限り手作りで、という考え。そのため、ステーキのソースもお手製、デザートにいたってはケーキ類はお店のオーブンで毎日焼くというこだわりぶりなのです。

 

……ちょっともうしょっぱなから「安かろう、でも味もきっとそこそこに違いない」というイメージを覆されました。……これは先が楽しみになってきた!

 

赤身のうまさを堪能。リブロースステーキ

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さて、肝心のお肉を焼いていきましょう。最初に全員に提供されるのが、若姫牛のリブロースステーキ。

 

目の前で見て、あまりのボリュームにビックリです。

 

そして色! とても美しいピンク~赤色をしていて、お肉のプロというわけではない私でも「あ、新鮮そう!」とわかります。それこそ、自分の中の本能が「これはおいしいお肉!」と訴えている。

 

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これを鉄板に乗せてジューーーーーッ……ああもう、至福の音です。

 

またまた驚くべきことに、お肉はどれも冷凍モノはなし。

牛や豚はもちろんのこと、鹿や馬にいたるまでチルドで運ばれてきたものをお店でさばくのだそうです。……そりゃ新鮮に決まってます!

 

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両面を焼いたお肉を卓上のハサミで好きな大きさにカットしお皿へ。

 

ああ、お肉です、お肉!

 

「こんなお肉が食べたかったんだ!」と思わず叫びたくなりそうな、理想的なステーキです。さっそく口に運ぶと、程よい脂とうま味が口の中に広がります。かみごたえがあって赤身らしい味わいを楽しめるお肉です。

 

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気づけば難なく食べ切っていました。お肉も鮮度が落ちて脂が古くなると胃もたれしやすくなるそうですが、こちらのお肉は新鮮なため次々に食べ進められます。

 

メニューが多すぎて選べない!

最初のコース料理を食べ終えたので、ここからは好きなメニューをオーダーしていくことに。しかしメニューを見た私の心に浮かんだのが、こんなひとこと。

……メニュー、多すぎじゃね?

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まずステーキだけでもリブロース、ハラミといった定番ものから子羊、馬、鹿、豚、鶏とあるのです。豚肉なんて「イタリアの豚野郎ステーキ」と「米沢豚のステーキ」の2種類ある。

 

このお店、ちょっとおかしいんじゃ……(ほめ言葉です)。

 

ステーキ以外にも「魚介のカルパッチョ」「ギリシャ風ムサカ」「イタリア人に食べ方を教えてもらった冷奴」「大粒カキフライ」といったおかず系メニューから、「やばい麺」「あごだし博多うどん」「池袋で一番おいしい牛すじカレー」といったご飯もの系などズラリ。デザートも「クラシック・ガトー・オ・ショコラ」「かぼちゃのプリン」など10種類近くが並ぶという事態なのです。

 

ふつうのレストランや居酒屋さんならわかります。でもここ、食べ放題のお店ですよ? こんなにメニューがある中から好きなだけ食べて決まった料金って……

 

このままでは延々とメニューに見入ってしまう! なんだか空恐ろしくなってきたため、素直に店長さんにオススメをうかがい出していただくことに。

  

ハラミも文句なしにうまいのだ! 

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そこで次に出していただいたのはハラミステーキ。 

 

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これまた本当においしい! 

ハラミってギトギトに脂ぎっているものもあったりしますが、これまた嫌な脂っこさがなくかめばかむほど口の中にうま味が広がります。

 

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米沢豚のステーキに感動!

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続いては店長さんイチオシの「米沢豚のステーキ」。

米沢と聞くと「米沢牛」がすぐに思い浮かびますが、畜産が盛んなために牛だけではなく豚も絶品だそう。 

 

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これがまたおいしい!

豚ロースというとゴリゴリするような固い歯ごたえのものもありますが、歯ですっとかみ切れて溶けるほどに柔らかい! そして脂がマイルド! この味わいは感動的ですらあります。これは私もみなさんにイチオシしたいです。

 

サイドメニューにまで徹底したこだわりが

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ここで、ステーキ以外のメニューにも挑戦してみましょう。続いてお願いしたのはネーミングを見て気になった「やばい麺」。

……いったい何がやばいんでしょうか?

 

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実はこれ、ご近所の中国家庭料理店「楊(ヤン)」の名物である汁なし坦々麺にインスパイアされた一品。ピリッとした辛さが舌を刺激し、激辛好きにはたまりません。

 

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続いては魚介のカルパッチョ。鮮度のよさは肉だけではないことがわかります。 

使う素材にはできる限り気を使う。

それがこのお店の根底にあるもの。グレープシードオイルやオリーブオイルも店長が自身の目と舌で厳選したもの、柚子胡椒や博多うどん、ラーメンのスープは店長の故郷である福岡から直接仕入れているものだといいます。サイドメニューにまで一貫してこだわる姿勢、すごいです。

 

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▲メニューにも記載されている「わさび、柚子胡椒」。ステーキの味つけに!

 

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▲「大根おろし」も味を変えたいときに最適。もちろんメニューにあり

 

馬&鹿のステーキ、初体験!

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▲左が馬ロースステーキ、右が鹿ロースステーキ

 

ここでちょっと変わったメニューもいただいてみることに。それは馬と鹿のロースステーキ。私にとっては生まれて初めての体験です。

 

……馬、うまーっ!!

 

馬はしっかりとしたかみごたえで、どちらかというと牛肉の味わいに似ているかもしれません。いっぽうの鹿はというと、こちらはちと独特。野性味あふれるしっかりとした味がかむほどに出てきます。

 

牛や豚などのような慣れ親しんだ味ではないのに、どちらも臭みがまったくないので抵抗感なく食べられます。この2品は11皿限定になりますが、普段食べることのない珍味なだけに、ぜひみなさんにもオーダーしてみていただきたいです。

 

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そろそろさすがにお腹いっぱいになってきたため、ここでデザートへと移りましょう。デザートは常時10種類ほどを用意。ケーキ類は毎日お店の厨房のオーブンで焼いて作るというだけに、おいしくないはずがありません。

 

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今回はクラシック・ガトー・オ・ショコラとベークドチーズケーキとかぼちゃのプリンの3品をいただきましたが、本当においしい! 

これまた、よくある食べ放題で出てくるようなレベルのケーキじゃないのです。

 

よくある“食べ放題”とは一線を画すお店

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というわけで、さすがの私もお腹いっぱい! 

でも私、前菜、サラダ、リブロース・ステーキ、ハラミステーキ、馬ロースステーキ、鹿ロースステーキ、米沢豚ステーキ、魚介のカルパッチョ、やばい麺、ケーキ3個食べたからじゅうぶんじゃないでしょうか?

 

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それでもまだまだ食べてみたいメニューが他にもあるのが悩ましいところ!

次回は仕事でなくゆっくり来ようと心に決めました。56名ぐらいで来ると、いろいろなメニューをシェアできてよいかもしれません。

 

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よくある食べ放題とは一線も二線も画している「300B ONE」。

この金額でこの内容は、ちょっと他では考えられません! みなさん、人生で一度くらいは酒池肉林ってやつを味わってみるのもいいんじゃないでしょうか!?

 

お店情報

300B ONE

住所:東京都豊島区西池袋3丁目30-11 泰共ビル1F
電話番号:03-3986-6612

営業時間:16:0024:00(昼の営業については要問合せ)
定休日:無休

www.hotpepper.jp

 

書いた人:鷺ノ宮やよい

鷺ノ宮やよい

三重県出身。旅行代理店、編集プロダクションを経て2009年よりフリーライターとして活動中。学生時代に池波正太郎の小説やエッセイを読んで、食べ物の魅力を文章で伝えることに惹かれる。これまで雑誌やウェブサイトなどで携わったグルメ関係の記事は100本以上。三度の飯より食べることが好き。激辛ジャンキー。慢性眼精疲労。

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