豆腐は〇〇すると肉っぽい食感に 「豆腐のキーマカレー」は簡単でタンパク質も取れて満足度が高すぎた

野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子さんが教える「豆腐のキーマカレー」。木綿豆腐をしっかり水切りすることで、肉なしでも、まるでひき肉を使ったかのような噛みごたえにできるんです。

こんにちは。野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です。

下ごしらえ次第で、肉と同じように使える豆腐。水切りして、ぽろぽろにつぶしてそぼろ状にした木綿豆腐は、ひき肉みたいに調理できます。そこで今回はこの「そぼろ豆腐」でキーマカレーを作りたいと思います。

豆腐だけのキーマカレーは「仕上がりがべちゃべちゃになってしまう」「ふわふわしてて物足りない」なんて話も聞きますが、以下のポイント2つを押さえておけば大丈夫です。

  • 木綿豆腐をしっかりと水切りする
  • 具材と調味料を工夫して、肉なしでも噛みごたえとパンチのある味に仕上げる

では早速作っていきましょう。

 

「豆腐のキーマカレー」の材料

【材料】(2人分)

  • 木綿豆腐 1丁(300g)
  • 玉ねぎ 1/2個
  • トマト 1個
  • れんこん 5cm
  • にんじん 1/2本
  • 干ししいたけ(しいたけでも可) 1枚
  • にんにく 1片
  • しょうが 1片
  • サラダ油 大さじ1
  • ごはん 2杯分

(調味料)

 ★中濃ソース 大さじ3

 ★みそ 大さじ2

 ★カレー粉 小さじ2

 ★塩 小さじ1〜2

 ★砂糖 小さじ2

 ※固形のカレールー2かけに差し替えてもOKです。

作り方

準備

干ししいたけを水(分量外)で戻しておきます(マグカップに水と干ししいたけを入れて、電子レンジで600W3分加熱するとすぐに戻ります)。

 

★の調味料(中濃ソース、みそ、カレー粉、塩、砂糖)を混ぜ合わせておきます。

※固形のカレールー2かけを刻んでもOKです。

 

1.木綿豆腐の水切りをする

今回選んだのは、国産大豆で作られた木綿豆腐。粗い舌ざわりで、大豆の風味がしっかりと感じられるのが特徴です。まず、この豆腐をしっかり水切りします。

 

木綿豆腐をキッチンペーパーで二重に包み、耐熱皿にのせて電子レンジで600W3分加熱します。

 

加熱した木綿豆腐を十字の4等分にし、新しいクッキングペーパーで包み直し、重しをします。

 

今回は木綿豆腐の上にまな板をのせ、その上に2Lのペットボトルをのせました。この状態で30分ほど置いておきます。

 

30分の水切りで、しっかりと水分が抜けました。

電子レンジで加熱した木綿豆腐は、放っておいても水が抜けていきますが、「十字の切り込みを入れて、切れ目から水分が出るようにする」「重しをする」という2つの工程を挟むことで、より早く水分を抜くことができます。

 

2.野菜を切る

玉ねぎ、にんにく、しょうがをみじん切りにします。

 

れんこん、にんじん、水で戻した干ししいたけは、粗いみじん切りに。

 

トマトはざく切りにします。

 

3.木綿豆腐を崩す

水切りした木綿豆腐を、指先でぽろぽろに崩します。ここで出てくる水分は捨てましょう。

 

4.炒める

フライパンにサラダ油とにんにく、しょうがを入れ、弱火にかけて香りを引き出します。そこへ玉ねぎを加えます。

 

ほんのり色づくまで中火で5分ほど炒めます。

 

にんじん、れんこん、水で戻した干ししいたけを加えて強めの中火で3分ほど炒めます。

 

そぼろ豆腐を加え、強火で3分ほど炒めます。

 

トマトを加え、木べらでトマトをつぶしながら、水分が飛ぶまで強めの中火で炒めます。(目安時間:3~5分)

 

火を止め、混ぜ合わせておいた調味料を加え、全体に行き渡るように混ぜたら、弱火で味がなじむまで2分ほど炒めます。

 

このくらいしっかりと色がなじんでいて、水分が飛んでいれば完成です。

 

盛り付け

皿にごはんを、まるく平らに盛り付けたら、彩りとしてレタスとトマト(分量外)を添え、豆腐のキーマカレーをのせます。最後に、温泉卵、パセリ、パプリカパウダー(それぞれ分量外)をお好みで添えれば完成です!

 

しっかりと水切りして作ったそぼろ豆腐は、本当にぽろぽろしていて、豆腐の水っぽさがありません。

粗いみじん切りにしたれんこんとにんじんのコリコリ感と、水で戻した干ししいたけのムッチリ感で、噛みごたえは抜群。

スパイスの奥にほんのりと味わえるみその風味のおかげで、キーマカレーが和のテイストに。豆腐のふっくらとした弾力と大豆の甘みが存分に味わえる一皿になっています。

 

また、そぼろ豆腐は、そぼろ丼やハンバーグなどのひき肉料理にもアレンジ可能。まずはキーマカレーからお試しいただけたらと思います。

 

書いた人:江戸野陽子

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野菜と豆腐の料理家。豆腐・油揚げ・おから・豆乳などの使い方や選び方を伝えるべく日々活動中。レシピやコラム執筆のほか、料理教室も開催。倉敷在住の2児の母で、大学在学時に野菜ソムリエ、母になってから豆腐マイスターの資格を取得。著書「すごい豆腐の最高においしい食べ方」(笠倉出版社)

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