閉店間際のスーパーで買った唐揚げをチャーハン&ヤンニョムチキンにリメイク【お惣菜の森の狩人】

閉店間際のスーパーのお惣菜コーナーは、宝の山。美味しいお惣菜がお値引き価格でゲットできるうえ、ちょっと手を加えてリメイクすれば、さらに美味しいオカズに大変身。さあ、「お惣菜の森の狩人」になって、今夜の食卓を彩り豊かなものにしようではないか。

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▲炊いたお米があるものの、オカズを作る気力は皆無

 

独身中年の食料事情は厳しい

筆者は面倒に直面していた。

コロナ事情から行きつけの立ち飲みが19時ラストオーダーとなったからだ。

立ち飲み屋は筆者にとっていわばライフライン。途方に暮れる。

 

遅い退勤が続くとせいぜい目玉焼きを作る程度の気力しか残らない。

だから、上げ膳据え膳の「ジャパニーズ居酒屋」が理想なのだ。

 

そこで、仕事を中抜けしスーパーで弁当や総菜を買ってから残りの仕事を片づけるスタイルだったが、ほどなく飽きてきてしまった。

出前もいいが割高感と最低注文金額のハードル問題から常用が難しく、いよいよ私の健康で文化的な最低限度の生活にも破綻の影がにじり寄ってきた。

 

とは言え、出来る範囲でやっていくよりない。

目玉焼きに毛の生えた程度の手間でできる自炊、そして食生活とは何か。夕暮れの惣菜コーナーであれこれ考えぬいた結果、ついに私は一つの天啓を得るに至った。

 

「料理を料理しろ」

 

何を言っているかわかるだろうか。

要は、下ごしらえ済み材料がココ(惣菜コーナー)に山ほどあるという事実だ(しかも割引価格で)。

 

今日の獲物はコチラ

長ったらしい導入にお付き合いいただき感謝、ここからが本題。

 

▼ドン……ッ!

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今日私が捕獲したのはコチラの惣菜、「生姜香る!若鶏もも唐揚げ」。

赤黄色に輝く20%引きシールは空腹の黄昏だ。

 

▼6個入り、計295g

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たしかな満足が約束されたボリューム。さてコイツをどう調理していこうか、私には冴えたアイデアがある。

 

リメイク1品目:唐揚げをチャーハンにする

唐揚げを「火の通った味付け肉」ととらえれば応用の扉が開く。

 

▼唐揚げは3個使用

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【材料】(1人前)

  • 唐揚げ 3個
  • ご飯 茶碗1.5杯程度
  • 卵 2個
  • 中華調味料 小さじ2(白とか赤の缶に入ったアレ)
  • ネギ 少々(無くてもまあ良し)
  • サラダ油 大さじ1

 

【作り方】

1.唐揚げを一口大程度に切る

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2.サラダ油を引いた鍋で唐揚げを炒める(中火)

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調理済みなので温まればOK、衣や肉についたフレイバーが油に染み出たらしめたもの。後の工程は普通に炒飯を作る要領でOK。

 

3.唐揚げが温まったころ、溶き卵を投入(ここから強火)

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卵は1個でもOKだがあえて2個使えばブルジョア気分になれる。

 

4.トロトロ目の半熟になったらご飯を投入

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卵の上に落とす感じで、そうすると卵の存在感が出るうえ、米とフライパンが直接接地する面が小さく焦げ付きづらい。

 

5.がっしゃがっしゃとかき混ぜる

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米がダマになったり焦げ付かないように、強火で激しく。

 

6.味付け、中華調味料を小さじ2投下してさらに混ぜる

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唐揚げの味、特に生姜フレイバーがあるので中華調味料だけでも十分。

 

7.余っていた冷凍刻みネギが冷凍庫の地層奥深くから出土されたので、ついでに投下。

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無けりゃ無いでまあよし。

 

▼唐揚げ炒飯の完成!

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切るものが唐揚げだけ、味付けは中華調味料だけ、という手軽さ!

ポイントは唐揚げのフレイバーを炒飯全体のフレイバーに移行させたことによる工程の簡略化、および肉肉としたボリューム。

 

▼たしかな満足

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食いごたえあるな!

 

- 所要時間 10分弱

- 評価

 - 材料の捕獲難度 C

 - 調理難度 B

 - 味 B

 - ボリューム A

 - クリエイティビティ C

- 総評 ベタなレシピだが材料が入手しやすく味も食いごたえも十分、即戦力レシピ

 

リメイク2品目:唐揚げを「ヤンニョムチキン」に転生

本来は鶏肉に下味を付けて、漬けおいたりとやや面倒な料理だが、唐揚げがあればあっという間に完成だ。

 

▼残りの3個を使用

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【材料】(1人前)

  • 唐揚げ 3個
  • ケチャップ 大さじ1
  • コチュジャン 大さじ0.5
  • 酒 大さじ1
  • ニンニク 小さじ0.5程度
  • ごま油 大さじ1
  • 乾燥パセリ 分量外(なくてもOK)

 

【作り方】

1.唐揚げを一口大程度に切る

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2.ごま油を引いた鍋で唐揚げを炒める(弱めの中火)

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ついでにフライドポテト(分量外・20%引き)も入れちまえ。

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3.調味料(ケチャップ、コチュジャン、酒、ニンニク)を混ぜ合わせ、唐揚げが温まったころに投入

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4.調味料が軽く煮詰まったら唐揚げと絡めて完成

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▼お好みで乾燥パセリをふりかけ、ヤンニョムチキンの完成!

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これも切るものが唐揚げのみという手軽さで、あとは炒めて調味料と絡めるだけのシンプルな調理だが唐揚げに下味が付いているのでフレイバーが他層的に。

 

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衣とタレが良く絡む。コチュジャンは豆板醤でも代用可能だ。

 

▼濃い味付けに疲れが癒される

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たまたま一緒に買ったフライドポテトがボリュームかさ増しとして機能している、無くても良し、本来ヤンニョムチキンにイモは入らない。

いずれにしてもビールがすすむ味だ。

 

- 所要時間 5分程度
- 評価

 - 材料の捕獲難度 C

 - 調理難度 C

 - 味 A

 - ボリューム B+

 - クリエイティビティ A

- 総評 ツマミにもオカズにも最適。簡単レシピなのに本格的な味に仕上がる優れもの

 

立派な夕飯でした

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2品が15分程度で完成。味やボリューム、また「あれこれ考え楽しみながら料理したことの満足感」もあり、総合的に「とても良い夕飯」だったと思う。


全て原材料を買って調理するタイプの運用と比べると調理が速く、仮に調理がめんどくさくなったとしてもそのまま食べれば良いので食品ロスは減るだろう。

アイディア次第で1つの惣菜から複数品作れるのも面白い。

 

コスト面はと言えば、当然原材料から調理したほうが安いのだがシールの割引率次第で大きく変動する。

よって「いかに高割引品を捕獲出来るか?」がポイントとなる。

近所のスーパーのシール付与時間を把握しなければならないようだな。

 

というわけで惣菜ハント&リメイク、「早くて、安くて、旨くて、楽しいご飯」が実現できる一つの手法として今後も開発を進めていきたい所存。

まずはこの唐揚げリメイク、是非ともお試しいただきたい。

皆様のご感想のほど、お待ちしております。

 

書いた人:ちみを

ちみを

1980年生。銀河で一番美味しく飯を喰らい酒を呑む才能を持ち、食と何かを無理やり結合させることを得意とする食コンテンツサプライヤー。昼はしめやかにリーマンを営む。好きな言葉は「牛飲馬食」。好きな女優は「80年代のかたせ梨乃」。

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