第2の糸島と話題の福津エリアで絶品うどん!店主の旦那さんはヌードルライター

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ヌードルライターの山田祐一郎さんをご存じでしょうか。 『うどんのはなし 福岡』を出版され、とても話題になりました。

例えば、取材拒否のお店が掲載されていたり、「一日一 麺」をモットーに麺を食べている山田さんのお気に入りのお店が掲載されているということもあって、「山田さんがオススメするうどん屋さんなら間違いない!」と、福岡のうどんにおける指南書的な本となっています。

そして、そんな山田さんの奥様(美智子さん)が福岡県・福市の海辺に、うどん店を開きました。

 

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そのお店がこちらです。白いのれんをくぐり、店内へ。

 

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店内の様子。

うどん屋さんというより、カフェのような雰囲気があります。
カウンター席の後ろには大きなテーブル席もあります。

 

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「こなみ」をイメージした、波佐見焼の器。店主・美智子さんのご友人が手がけました。

 

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他にも美しい器がずらり。器は主に九州のものです。15時から喫茶の営業もあるんですよ!

 

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喫茶メニューもさまざま。お子さまにはクリームメロンソーダが好評だそうです。

 

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こちらがうどんのメニューです。ビールのアテにもなる本日のおかずも気になります。ちなみに、この日は小鯛の南蛮漬けでした。

 

何にしようかな……。迷って、オススメを聞いてみました。美智子さん「メニューには載ってないんですが、肉ごぼうがオススメです!」

載ってないんですか! (笑 )では、それでお願いします^^

美智子さん「麺を茹でるのに14分くらいかかりますが、大丈夫ですか?」

はい! お願いします!ということで、

 

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じゃーーん。肉ごぼううどん 950円の登場です。

 

出汁が透き通っています。肉はたっぷり、ごぼうはサクサク、麺は細めですね。

 

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汁を口に含むと、丁寧に出汁を取っているんだろうな、と感じました。そして、博多独特の甘さはありません。すごくすっきり。でも、出汁が効いているのでうま味はあるという感じです。

聞いてみると、美智子さんの出身地である四国のお醤油を取り寄せているそうです。そもそも和食の世界で修業していたので、出汁への思い入れは人一倍です。

お客さんの赤ちゃんやお子さんにも、出汁をあげるそうですが、ごくごく飲んでおかわりされることもあるのだそう。身体に良い素材を使い、自然のほっとする出汁の味がします。

 

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細麺です。コシはあるのですが、歯切れがよくて、つゆもよく絡みます。製麺所を営む義父・祐三さんと試行錯誤し、完成させました。

毎朝、お店の製麺機で、麺を作っています。 そして、大きな大きな寸胴鍋でうどんを茹でたら、バケツ一杯ほどの氷水の中でキューッと締めます。今度は麺の風味がダイレクトに楽しめる「ざるうどん」も食べてみたいです。

 

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途中途中で出汁を飲んだため、つゆも麺と合わせて減っていきます。 本当に美味しかったです。ごちそうさまでした!


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店主の美智子さんです。うどん屋さんを若い女性が切り盛りしているイメージがなかったので、びっくりしました。

「うどん屋さん開業は小さい頃からの夢だったんですか?」と思わず聞いてしまいました。

 美智子さん「うどん屋さんと決めていたわけではないですが、お店はしたかったです。だからカフェや和食店で修業しました。義父が製麺所を営んでいて、その技術を残したいという思いがあり、いきついたのがこのお店です」

物腰が柔らかく笑顔がチャーミング、自分のしたい事をするだけでなく、その環境をも自身で作り上げていく。それも、力任せではなく、しなやかに。素敵な女性だなぁと思いました。
お話していると、だんだん職人肌の方なんだな~としみじみ。出汁へのこだわり、麺へのこだわり。「14分かけてうどんを茹でるのは長くないですか?」と聞いてみましたが、「注文してすぐに提供されるお店の多くは茹で置きの麺を採用しています。当店の場合、わざわざ遠方まで足を運んでいただくことになるので、自分が心から納得した商品だけを、しっかりと食べていただきたいんです。海が近く、ゆっくりできるロケーションなので、うちでは、うどんをのんびり楽しんでほしいと思っています」と。

確かに! 別に、早くうどん食べたい人ばかりではありませんよね。実際、少し待っても良いから美味しいうどんがいい! という人が何度も足を運んでいるそうです。待っている時間は、友人と話したり、ぼーっとしたり、本を読んだり。

本も漫画から雑誌までおもしろそうなものが盛りだくさん。

 

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今日は、あいにくの雨ですが、晴れていたらキレイなんだろうなー空と海の青が。爽快感がありますねー。

 

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こちらもぜひ!

情報誌と違って、読み物としての面白さがありますよ。

美智子さんのお手製 MAP を片手に、帰り道は福巡りはいかがですか。

 

「こなみ」ぜひ行ってみてくださいね。 またうかがいたいと思います。今度は、ざるうどんも食べてみたいなー。そして、喫茶の時間まで満喫したい。

美智子さん、ありがとうございました!

 

お店情報

こなみ ※移転後の情報を掲載しています

住所:福岡県宗像市久原574-2
電話番号:0940-37-2316
営業時間:饂飩(うどん) 11:00〜15:00頃(土日〜16:00頃) 
麺の販売 〜17:30
休日:月・火曜日
ウェブサイト:https://conami5732016.wixsite.com/conami

※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

 

書いた人:安藤エリカ

安藤エリカ

福岡県出身。1984年生まれ。地元情報誌の制作や編集を経て、ライターに。飲食店に行くことの楽しみは、美味しい料理と雰囲気。お酒も大好きです。

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