ごはんアリ、お土産アリ。 ランチ客にも観光客にもうれしい「福太郎」の明太子パラダイス【福岡】

f:id:mesitsu_lb:20170607152828j:plain

福岡博多のナンバーワン名物にして、我が最愛のごはんの友・辛子明太子。
もちろんお土産として明太子を売っている店は福岡にいくらでもあるんだけど、明太子でごはんを食べたい、というシンプルな願いに応えてくれるところは意外とない。


そんな訳で、「明太子でごはんを食べられるお店探し」というのが我がライフワークになりつつあるのだが、そんな私の許に、福岡随一の繁華街・天神エリアで明太子のお替わり自由ごはんのお替わりOKお手頃価格のランチを出すお店があるらしいという情報が飛び込んできた。

 

場所は福岡の老舗デパート「大丸福岡天神店」の通りを挟んで南側の並び。地下鉄七隈線の「天神南駅」やバス停「天神1丁目」のすぐそばに、地場の辛子明太子メーカー大手の「福太郎」(株式会社山口油屋福太郎)が運営する「天神テルラ」という飲食店ビルがある。その1階に「福太郎」のアンテナショップがあって、ここで件(くだん)のランチを出しているらしい。

 

なるほど、メーカー直営だからこそ、天神の一等地であるにも関わらず、明太子のお替わり自由という大盤振る舞いなランチを安価に提供できるのだろう。別に明太子好きのごはん党に限らずとも、実際の食事で明太子の味を試せるお店は、観光客のみなさんにとってもうれしいはず。とにかく、百聞は一“食”に如かず。早速そのアンテナショップ「福太郎カフェ&ストア」に行ってみた。

f:id:mesitsu_lb:20170607152910j:plain

国道202号(通称国体道路)に面した明るいカジュアルな店舗。

 

f:id:mesitsu_lb:20170607152948j:plain

入り口正面から右が明太子や関連商品を販売する「ストア」。

 

f:id:mesitsu_lb:20170607153010j:plain

左がランチや軽食、めんたいスイーツなどをイートインできる「カフェ」。どちらも女性が利用しやすいオシャレな空間だ。

 

“ごはんにあう明太子”の実力やいかに?

お店に着いたのは13時前。ランチを提供している「カフェ」はすでに女性客でいっぱいだったが、リストに名前を記入して待つことしばし。「ストア」に貼られているポスターを見ると、「ごはんにあう明太子」と、何ともそそるうたい文句が。福太郎の明太子は原料のたらこ(スケソウダラの卵の塩漬け)を独自の調味液に漬けて熟成させる工程を2度繰り返す「二度漬け製法」が施されていて、コク深い味わいが特徴らしい。

 

一人だったので、さほど待つことなく席に案内される。


ランチはお替わり自由の「本日の明太子・和え物」が付く「福太郎のめんたいボウル」が540円。
最初のごはんが海鮮丼になる、ちょっとぜいたくな「福太郎の錦盛りボウル」は1日20食限定で750円。
さらに、ごはんに鯛のごまだれ和えが付いて、特製の出汁で頂く「福太郎の博多茶漬け膳」820円の3種類。

 

どれもごはんのお替わりは1杯目無料、2杯目からは150円になるのだが、最初のごはんが海鮮丼や鯛茶漬けになっては「明太子でごはんを食べる」という醍醐味(だいごみ)がかすんでしまうので、ここはやはりデフォルトの「福太郎のめんたいボウル」を注文。

 

間もなく出てきた「福太郎のめんたいボウル」には、何と生玉子まで付いている(「錦盛り」や「鯛茶漬け」には付かない)。「こりゃあごはんが何杯あっても足らんばい」と余計な心配をしつつ、最初のごはんを「本日の明太子・和え物」である「ゆず明太子」と「松前風福鶴亀」でたいらげる。何せ明太子と和え物はお替わり用が白磁の小つぼにたっぷり入った状態で出てくるので、普段だったらちびちび食べるところだけど(いくら明太子の産地・福岡とは言え、家庭で食べるには少々高級なごはんの供なのだ)、ここではたっぷり遠慮なく食べられる。なるほど、コク深い明太子は上品な日本酒の風味もあって、ごはんがすすむ、すすむ。

 

f:id:mesitsu_lb:20170608110712j:plain

お替わり自由の「本日の明太子・和え物」、「おいしい玉子」、味噌汁、小鉢、香の物が付く「福太郎の明太子ボウル」は540円。ごはんのお替わりは1杯目まで無料だが、ここまでごはんの供がそろうと、1杯150円を出してでも2杯目以降をお替わりする男性客も少なくないらしい。

 

f:id:mesitsu_lb:20170607153142j:plain

この日の明太子は柚子の風味が爽やかな「ゆず明太子」、和え物は数の子・いか.いくら・切り昆布の入った歯応えの変化が楽しい「松前風福鶴亀」。どちらも隣の「ストア」で購入可能。

 

ごはんをお替わりしたら2杯目は玉子かけごはんにして、これまた滅多にできない明太子とのぜいたくな組み合わせを楽しんでみよう。

 

f:id:mesitsu_lb:20170607153203j:plain

テーブルには減塩の牡蠣だし醤油やごま油も置いてあるので、試してみたい。

 

f:id:mesitsu_lb:20170607153223j:plain

こちらは「福太郎の錦盛りボウル」(1日20食限定 750円)の海鮮丼。明太子・うに・いくら・ほたて・めかぶに刻みのりがたっぷりかかった豪華版。

 

食後はランチで出てきた明太子や和え物、調味料、「福太郎の博多茶漬け膳」に使われている鯛茶漬けの具材なども販売されている、隣の「ストア」へ。
今食べたもので気に入ったもの、気になるものがあればお土産としてすぐに買えるのは便利なことこの上なし。

 

f:id:mesitsu_lb:20170607153246j:plain

定番の明太子やギフト用の商品、めんたいバターフランス、めんたいいわしなどが並ぶ一角。

 

f:id:mesitsu_lb:20170607153308j:plain

中辛、七味あごだし、ゆずなどの明太子やこんぶ・数の子・いか・あまえびなどのめんたい和え物がオシャレな小瓶に入った食べ切りサイズの「THE MENTAIシリーズ」1瓶570円/680円(内容量は種類によって60g/70g)。
ごはんはもちろん、パンやクラッカーにもあうのでホームパーティーの差し入れにもオススメ。セットにして箱詰めもできる。

 

また、「福太郎」の商品で売れ筋なのが、めんたい風味のせんべい「めんべい」。日持ちや重さを気にしなくていいので、明太子に代わる福岡土産として近年話題のお菓子だ。
あらためて食べてみると、たこ焼きをペチャンコにして、ソースをつけずに明太子味にしたような感じ(筆者個人の感想です)。原材料が「澱粉(でんぷん)、いか、たこ、…」というのもうなずける。食べ出すと止まらなくなるので、お土産に留めず、地元でも普通におやつとして食べたい商品だ。

 

また、この「めんべい」、明太子風味のせんべいという時点で十分に博多のご当地商品だと思うのだが、これに宗像産の天然わかめが入った「宗像わかめんべい」、柳川名産のうなぎの蒲焼を使った「柳川うなぎめんべい」、さらには長崎名産の鯛のすり身が入った「長崎鯛めんべい」、もはやどんな味なのか想像がつかない「沖縄めんべい ラフテー&シークヮーサー風味」などの「ご当地めんべい」が存在するのだ。

 

f:id:mesitsu_lb:20170607153351j:plain

「めんべいプレーン」1袋2枚入、8袋箱入480円、16袋箱入1,000円。「ご当地めんべい」以外のスタンダードなめいべいには、「マヨネーズ味」「玉ねぎ」「ねぎ」「かつお」などの味のバリエーションがある。

 

f:id:mesitsu_lb:20170607153414j:plain

取材に対応していただいた古賀美里店長オススメの「めんべい4種の詰め合わせ」1,500円。プレーン、マヨネーズ、ねぎ、かつお各2枚×5袋入り。

 

f:id:mesitsu_lb:20170607153442j:plain

「めんべい」の姉妹品で北海道産のじゃがいもを使った「フリッターおせん・ほがじゃ」1袋2枚入り、8袋箱入り648円、16袋箱入り1,296円。北海道以外では直営店だけの販売。

 

明太子で食事ができて、お土産も選べて、地元の明太子好きにもうれしいユニークな明太子商品を買える。アンテナショップなので当然と言えば当然なのだが、そんなお店が天神にあるというのは、とても便利で有り難い話だと思うのだ。

 

f:id:mesitsu_lb:20170607153513j:plain

前述の牡蠣だし醤油やごま油の他、マヨネーズやふりかけ、パスタソースなどの明太子関連商品が並ぶ。

 

お店情報

福太郎カフェ&ストア 天神テルラ店

住所:福岡福岡市中央区渡辺通5-25-18天神テルラビル1階
電話番号:092-713-4441
営業時間:【ストア】9:30~20:00
     【カフェ】11:30〜19:00(LO)
定休日:年末年始
ウェブサイト:https://www.fukutaro.co.jp/

※この情報は2017年5月のものです。
※金額はすべて消費税込です。

 

書いた人:兵土 G. 剛

兵土 G. 剛

福岡のタウン情報誌の編集部に15年勤めた後、フリーライターに。食うの好き、飲むの好き、きれいな女の人好き。マメさなし、根性なしの偏屈じじぃ。

過去記事も読む

トップに戻る