こんにちは~筋肉料理人です!
今日は、今が旬の「牡蠣(カキ)」を使った燻製の作り方を紹介させていただきます。牡蠣の燻製、スモーク牡蠣も乙なもの。100均で手に入るお茶っ葉や料理道具を使った簡単燻製で、お手軽に作っちゃいましょう。食感が保てるよう、オイル漬けで仕上げました。
今の時期は殻付、むき身の生食用、加熱用の牡蠣が売っていると思います。加熱調理に使うときは加熱用の牡蠣を使ったほうが、身が縮まなくていいです。今回は、
冷凍の加熱用生牡蠣を使いました。これなら季節を問わずに手に入るので、何時でも作ることができます。
筋肉料理人の「牡蠣のお茶っ葉燻製オイル漬け」
【材料】4~5人分
- 加熱用の生牡蠣(冷凍) 20個
- 3倍濃縮めんつゆ 大さじ5
- お茶っ葉 大さじ3
- 砂糖 小さじ1
- オリーブオイル 1カップ~
作り方
1. 牡蠣をゆでましょう。冷凍牡蠣は流水に2~3分漬けて解凍します。
※流水に漬けることで、汚れは流れていきます。
これを鍋に移し(完全に解凍できてなくてもいいです)、たっぷりの水を入れて強めの火にかけます。沸騰しないくらいに温度が上がったら火を弱くし、4~5分、牡蠣の中心まで熱を通します。
※牡蠣の食中毒、ノロウイルスを消毒するためには、85~90℃の間で90秒以上加熱する必要があります。お湯の温度じゃなくて牡蠣の中心温度なので、少し長めに加熱する必要があります。こんな時に料理用の温度計を100円ショップなどで用意しておくと便利です。
2. ゆで上がった牡蠣を取り出し、冷凍バッグに入れます。3倍濃縮めんつゆと水1/2カップを入れて粗熱を取り、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて1時間漬け込みます。
※牡蠣の燻製を作る時、ソミュール液という燻製専用の調味液を使うのですが、麺つゆで代用します。麺つゆを使うことで塩気とうま味を加えます。
※牡蠣をゆでた、ゆで汁は捨てずに取っておきましょう。うどん、ラーメン、煮物を作る時に出汁代わりに使うとおいしいです。
3. 漬け込んだ牡蠣を取り出し、キッチンペーパーで包んで水分を吸い取ります。
さらにザル、もしくはバットに網を敷いて牡蠣をのせ、風を当てて表面を乾かします。
※扇風機で15分くらい風を当てるか、冷蔵庫にラップをせずに2~3時間入れておくといいです。表面がしっとりしている状態でいいです。
※ここでも漬け込んだ麺つゆは捨てずに再利用しましょう。牡蠣のうま味が加わっていて、ふつうに麺つゆで使うと最高です。牡蠣のゆで汁と混ぜて使ってもいいです。
4. 鉄の中華鍋と金属製の網、アルミホイル、鍋にぴったり合うフタを用意します。中華鍋にアルミホイルを敷き、緑茶の茶葉と砂糖の順にちらします。
※網は中華鍋の半分くらいの深さにはまるくらいのサイズです。フタはボウルで代用します。機材については100円ショップを活用しましょう。
5. 網に牡蠣をのせて中火(コンロの火が鍋の底に当たるくらい)にかけます。
煙が出始めたらボウルでフタをして1分、燻しましょう。
※換気扇をしっかり回し、火にかけている時は鍋から絶対に離れないこと。加熱時間を守り、茶葉に火が付かないよう注意しましょう。
6. 1分、燻製したらできあがりです。フタを外して冷ましましょう。フタは激熱なのでやけどに注意してください。中華鍋に残ったお茶っ葉は水をかけて完全消火してから捨てて下さい。
7. 仕上げに、乾燥を防いでふっくら食感を保てるようオイル漬けにします。冷ました牡蠣の燻製を保存容器(消毒用アルコールや熱湯で消毒してください)に入れ、オリーブオイルを牡蠣が完全に漬かるまで入れます。冷蔵庫で1時間ほどなじませてできあがりです。
※燻製は本来、保存食で、本式に作れば長期保存が可能です。実際のところ、食べてよりおいしいのは漬け込んでから数日以降です。ですが、今回はお手軽お茶っ葉燻製なので、冷蔵で1週間を目安に食べきって下さい。
オンザトーストに、もずく和え。毎日急いで帰りたくなります
「牡蠣の燻製オリーブオイル漬け」の完成です! 燻製の香りがついた牡蠣はうまい! そのまま食べて、良い酒のつまみになります。オイルに漬けたので、味に丸みと食べ応えがでました。
これをトーストしたパンに大葉と一緒にのせたら、洋酒が合いそうな味になりました。
そして、これは良いんじゃないかなと思って試したのが、
牡蠣の燻製2個を半分に切り、市販の味付きもずくにのせただけ。あっさり酸っぱいもずく酢に、濃厚な牡蠣の燻製で、ちょっとした珍味となりました。
風味抜群の牡蠣の燻製。これが家の冷蔵庫で待っているかと思うと、毎日ダッシュで帰りたくなりますよ。
作った人:筋肉料理人 藤吉和男
料理と筋トレをこよなく愛する料理ブロガー。料理研究家としてレシピ本執筆や料理教室、テレビ出演、ボランティア活動を行う。自信のブログやYouTubeでは、簡単で美味しい魚料理や簡単レシピを専門的ながらわかりやすく紹介。
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企画協力:フーディストノート
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