こんにちは! ベトナムとアジア料理研究家のKi Yamamotoです。
ベトナムの家庭では、肉や魚を揚げ、ピリ辛なニョクマムだれを絡めるご飯のおかずがよく食べられています。魚は海水魚だけでなく淡水の魚を食べるのもベトナムスタイル。僕は現地でティラピアを丸揚げにしたものをピリ辛だれで食べたことがあります。
今回はそんなベトナムの味をイメージした「ブリの魚醤揚げ」のレシピ紹介です。刺身用のブリを揚げ焼きにして、火の通り具合や骨を気にせず食べられますよ。
ニョクマムで作る濃くて甘辛いたれは白いご飯によく合います! さすがは米食文化のベトナムです。
Ki Yamamotoの「ベトナム風ブリの魚醤揚げ」
【材料】(1人分)
- ブリ刺身(今回は柵を使用。刺身に切ってあるものは厚切りがおすすめ) 150g
- 赤玉ねぎ(普通の玉ねぎでもOK) 30g
- 小ねぎ 2本
- にんにく 1かけ
- 鷹の爪 1本
- 片栗粉 大さじ1
- 塩 ひとつまみ
- こしょう 少々
- 揚げ油(サラダ油など) 大さじ3程度
(たれ)
- ニョクマム(ナンプラーでもOK) 大さじ1
- 砂糖 大さじ1
- 水 大さじ3
作り方
1. 赤玉ねぎは、繊維を断つように1㎜ほどの厚さの薄切りにします。
赤玉ねぎは付け合わせとして生で食べるので、水(分量外)に10分ほどさらして辛味を抜き、しっかり水気を切ります。
2. 小ねぎは小口切りにします。にんにくはみじん切りに、鷹の爪は種を取り除いてみじん切りにします。
3. 続いてブリの下ごしらえです。今回は柵を使ったので1cmほどの厚さにカットしてボウルに入れ、塩、こしょう、片栗粉を加えたら、
よく混ぜて衣を付けます。
4. フライパンに揚げ油を入れて、180度に熱します。菜箸を入れて泡が勢いよくブクブクとあがるのが180度の目安です。
そこにブリをくっつかないように1枚ずつ並べ、触りたくなる気持ちをグッと抑えて中火で約2分、揚げ焼きにします。
油の量はブリが半分くらい浸かるのが目安です。
5. 油に浸かっていない面もほんのり白くなってきたらひっくり返し、さらに中火で1分揚げ焼きにします。両面がこんがり色付いたら火を止め、一度、ブリを取り出します。
6. 5のフライパンの油を小さじ1杯分くらい残して取り除いたら、にんにく、鷹の爪を入れ、中火で香りが立つまでサッと炒めます。さらにニョクマム、砂糖、水も入れ、小ねぎも加えて混ぜ、ひと煮立ちさせてたれを作ります。
7. 取り出しておいたブリをフライパンに戻し、強火にして約20秒、ブリにたれを吸わせるように熱します。
8. 器に赤玉ねぎを広げてのせ、その上に7を盛り付けます。
大盛りのご飯にワンバンさせて!
できたての「ベトナム風ブリの魚醤揚げ」は、大盛りのご飯にワンバンさせていただくのが大正解! 片栗粉の衣にジュワっとしみた濃いめのたれがご飯とよく合います。にんにくと唐辛子も効いて食欲をそそる味ですよ。
加熱してあるのと、にんにくや唐辛子の香りもあるので、ニョクマムの独特の匂いはそこまで気にならないと思います。
ブリはほどよく火が入ってパサつかずやわらか。脂ののったブリのうま味、ニョクマムのコクと凝縮されたうま味でどんどん食べてしまいますよ。
そして、名脇役なのが赤玉ねぎのスライスです。量は少しですがシャキシャキの食感がいいアクセントになって、口の中もさっぱり。満足度をグッと上げてくれます。
この魚醤揚げはマグロやカツオの刺身でも作れますので、一度お試しいただけるとうれしいです。それではまた次の記事で会いましょう!
作った人:キー山本
ベトナム料理人。ベトナム屋台料理のキッチンカー「URIと台所。」の店主も務める。調理師免許を取得後、都内の高級中国料理店で修行。その後、ベトナム人の妻URIちゃんとの出会いをきっかけに二人で一緒にベトナム料理を学ぶ。家でできるアジアご飯をテーマに、アジア各国の美味しいもののレシピや調味料、食文化に関する情報などを発信中。好物は麺類全般。
- ブログ:URIと台所。
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企画協力:フーディストノート
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