カレー大好き、鈴木浩介が語るほとばしるスパイス愛【俳優メシ】

俳優、鈴木浩介。底なしの良い人から実は犯人でした的サイコまで何でも演じる、言わずと知れた名バイプレーヤー。彼はカレーとスパイスを愛している。インドに出向き、片っ端からカレーを食べ尽くすほどに愛しているのだ。彼は言う。東京の南インド料理なら、中野坂上「COCHIN NIVAS」が最強だと。

エリア中野坂上 (東京)

f:id:hotpepper-gourmet:20171206091406j:plain

バイプレーヤー俳優として活躍中の鈴木浩介さん。実は彼、本場インドに行くほどのカレー&スパイス好き。カレーへの思いや最新出演映画『ビジランテ』の話、そして「絶対に食べてほしい」というあそこの名物炒飯のことまで教えてくれました。

 

西新宿の「コチンニヴァース」は南インド料理店の中で自分的最強

f:id:hotpepper-gourmet:20171206091504j:plain

―― 鈴木さんと言えば、先日もテレビ番組で、インドにスパイスを探しに行くほど、相当なカレー好きだとか。

 

鈴木:カレーにハマったのは2年ぐらい前で、友達の俳優、大倉孝二さんが連れて行ったくれた南インド料理店がきっかけ。南インド料理の特徴は、複数のスパイスを使用して野菜や豆類を使ったあっさりとしたスパイス料理。面白いのは複数のスパイス料理を食べながら自分で混ぜていくんです。だから同じ味が一度もない! カスタムしながら自分好みに食べていくのが楽しくてハマりました。

 

―― 最近、お気に入りの南インド料理店はありますか?

 

鈴木:西新宿にある「コチンニヴァース」は最強ですね。シェフのラメシュさんが作り出すスパイス料理はとにかくおいしい。ハマること間違いなしです。

www.hotpepper.jp

 

―― そんなカレーを愛する鈴木さんが実際にインドに行って、本番の味を堪能したそうですが、いかがでしたか!

 

鈴木:街のカレーから高級ホテルのカレー、そして家庭のカレーまでを食べ尽くしました。その中でも印象的なのは家庭のカレー。すごく素朴な味わいだけど、何度も食べたくなるような料理ばかりで。南インド料理の特徴として、スパイスと生のココナッツミルクを使用するんですが、家庭でも同じで、これがスパイシーな料理をマイルドにしてくれ、豊かな風味を生み出すんです!

 

―― 日本ではココナッツミルクはほとんど缶詰でしか手に入らないですからね。

 

鈴木:生のココナッツなんてなかなか買えないですからね。そしてインドの家庭にはカレーリーフが庭で栽培されているんですよ。料理を作るたびに庭からカレーリーフを取ってきて入れるからおいしくないわけがない!

 

映画では食べるシーンはほとんどなく、ハードで救いのない作品でした

f:id:hotpepper-gourmet:20171206091649j:plain

―― 鈴木さんからほとばしるカレー愛がビンビン飛んできます。ちょっとこのへんでお仕事の話ですが、鈴木さんが出演した最新映画『ビジランテ』では楽し気に食事をするシーンもあまりなければ、笑顔すらほとんどないシリアスな作品でしたね。

 

鈴木:台本を読んだとき、ハードで救いのない物語だなと思いました。この作品に出るならば覚悟を持って挑まないと、生半可な気持ちでは受けられないと考えるほどで。

 

―― そこまでですか!

 

鈴木:どの作品も出演するときは覚悟をもちますが、この作品はやはり特別で。大森南朋さん演じる長男と次男の僕、三男の桐谷健太さんとの三兄弟の話ですが、それぞれが問題を抱えていて、歯車がかみ合わない中、どんどん破滅に向かっていくという……。僕が演じる二郎は破天荒な長男と三男の間で育ち、唯一、真っ当に生活している男。自分の生活や地位を守るために兄弟を犠牲にするところがあって。正直、僕自身は二郎を好きになれなかった。

 

―― あまりに鈴木さんと違うタイプですもんね。

 

鈴木:とはいえ、あの生活環境で育っていたら、こう生きていかざるを得ないだろうとも思いますし。きっと家庭環境が違ったらもっと幸せに生きられたんだろうと切なくなるんです……という話を別のインタビューで言ったら、大森さんが「浩介くんらしい考えだね、彼、いい人だから」と言っていたのを人づてに聞いて「それもどうなんだ……」と思ったり(笑)。

 

お客さんの9割が炒飯を頼む「交通飯店」の炒飯はイチオシです!

f:id:hotpepper-gourmet:20171206091810j:plain

―― 作品では真逆ですけど、こうやってお会いすると鈴木さん、いい人オーラが出まくってますから。『ビジランテ』を拝見して、素直に思ったのは「幸せってなんだろう」ということでした。ちなみに、鈴木さんの今の幸せはなんですか?

 

鈴木:昼下がりの明るい時間に散歩に出て、近場の銭湯で一風呂浴びて、帰りしなになじみの居酒屋さんでキンキンに冷えたビールを飲む、ですかね。

 

―― あぁ、それは最強の幸せですね(笑)。ちなみに、鈴木さんがカレー以外で最近食べて幸せになった食べ物があれば教えてください!

 

鈴木:有楽町駅前の交通会館にある「交通飯店」の炒飯。いろんなメニューがあるんですけど、お客さんの9割は炒飯を頼むほどの名物なんです。懐かしい絶妙な味わいでとにかくうまい! 僕、カレー、ラーメン、炒飯とか炭水化物料理が大好物で。ぜひ、食べに行ってみてください。※2022年3月閉店

www.hotpepper.jp

 

プロフィール

鈴木浩介(すずき・こうすけ)

1974年11月29日生まれ、福岡県出身。劇団青年座を経て舞台だけでなく、映画やテレビでも活躍。ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子』シリーズ、連続ドラマW東野圭吾『片想い』などに出演中。

 

映画情報

『ビジランテ』

12月9日(土)テアトル新宿ほか全国ロードショー

公式サイト:https://vigilante-movie.com/

f:id:hotpepper-gourmet:20171206092243j:plain

地方都市で町の立役者でありながら、家庭では暴君として一郎(大森南朋)、二郎(鈴木浩介)、三郎(桐谷健太)の三兄弟を虐待していた父親を殺そうとして失敗。この事件後、一郎は失踪し、二郎は市議会議員、三郎はデリヘルの雇われ店長として日々を送っていた。しかし、父親の死をきっかけに一郎が帰郷したことで三兄弟の運命が狂いだしていく。

 

※この記事は2017年12月の情報です。

 

撮影:八木虎造

 

書いた人:中屋麻依子

中屋麻依子

21歳で物書き稼業に足をつっこみ、気が付けば10数年。漁師から起業家、ハリウッドスターまで述べ10000人以上にインタビュー。ウマいメシと至福の一杯のために物を書くをモットーに日々、文章と戯れ中。座右の銘は「酒の誘いは断るな」。

過去記事も読む

トップに戻る