無性に米が食いたくなってしまった時は
突然ですが、私はダイエッターなので、常に低カロリー・低糖質な食材を探して彷徨う日々を送っています。
当然のように、炭水化物の摂取は控えめ。
しかし、理性で欲望を抑え込んでいても、どうしてもどうしても耐え切れなくなる時はあるのです。素直にその想いを吐露すると、こんな感じ。
「米が食いたい……てゆーか、カレーライスが食いたい」
もちろん、ルーだけ食べるという選択肢があることはわかっています。
でも。でもですよ。やっぱり、ルーを何かに絡ませたい。液状のルーを喉に流し込むのではなく、もっしゃもっしゃと貪りたいのです。
ない脳みそをフル回転させたところ、一つの結論にたどり着きました。
「もしかしたら、大豆が米の代わりになってくれるんじゃないか」と。
大豆の水煮缶を米の代わりに
タンパク質と食物繊維が豊富な大豆は、低糖質でヘルシーなダイエットの強い味方。
今回、米の代用品とすべく用意したのは、大豆の水煮缶です。
すでに茹でられた状態なので、缶の蓋をパカっと開けるだけですぐ食べられるのが良いところ。
しかも、見てくださいよ、この形状を……。ちょっと、米粒っぽくないですか。
まあ、実際は米粒よりはだいぶサイズが大きいですけど、それっぽさはなくもない気がしませんか。
とりあえず、シンプルにレトルトカレーを隣によそってみました。予想どおり、見た目だけならかなり普通にカレーライスっぽいですよね。
はてさて、そのお味は……?
はい、大当たり。これは美味い。
大豆の食感がしっかりある上に、大豆がちゃんとカレーに馴染んでいて「カレー食べてる!」って気持ちで満たされていきます。
今回は120gの缶をまるまる使いましたが、予想以上に大豆がお腹に溜まるので量は半分でもいいくらい。
ちなみに今回使用した大豆水煮は、1缶でカロリーが206kcal。
つまり、半分なら僅か103 kcalです。通常のカレーライスに使われるお米の量が150g=約250kcalと考えると、かなりヘルシーではないでしょうか。
結論、大豆の水煮缶ってば、超有能!
というわけで、お肉の代わりに大豆の水煮缶を使ったヘルシーかつお腹への満足度の高いレシピも紹介したいと思います。
「大豆ボール」の作り方
まずは、大豆でつくるミートボール風です。
【材料】(2人分)
- 大豆の水煮缶 1缶(120g)
- 卵 1/2個
- 小ネギ 適量
- 片栗粉 適量
- ケチャップ 大さじ5
- 料理酒 大さじ2
- みりん 大さじ1
大豆水煮をすりこぎで潰していきます。ペースト状になったら、卵と片栗粉を混ぜ、ボール状にまとめやすい硬さになるまで練ります。
ボール状に丸めて、片栗粉をまぶします。
ケチャップ、料理酒、みりんをフライパンで煮詰めます。焦げないように注意しましょう。沸騰してきたら丸めた大豆ボールを入れ、中に火が通るまで一緒に煮込んでいきます。
小ネギを散らせば出来上がりです。はてさて、どんな出来栄えになっているでしょうか。
大豆ボールの食感は柔らかく優しく、味は通常のミートボールよりもあっさり。しかしながら、その分だけ味付けによって無限にアレンジが利く予感がします。
今回はケチャップベースのたれを使いましたが、野菜をプラスして酢豚風にしたり、スープに入れてみたりなど、いろいろと使えそう。たくさん作ってストックしておいてもいいかもしれませんね。
「大豆ナゲット」の作り方
次に、大豆であのナゲットを作っちゃいます。
【材料】(2人分)
- 大豆の水煮缶 1缶(120g)
- 卵 1個
- 玉ねぎのみじん切り 1/4個
- おからパウダー 大さじ5
- 塩 適量
- 揚げ油 適量
大豆ボールのときと同様に、潰してペースト状にした大豆水煮に卵と玉ねぎと塩を入れて混ぜ合わせます。
ここでツナギに使うのは、我らがおからパウダー! 大豆×大豆のコラボレーションです。
混ぜ合わせた生地をナゲット状に成型します。なんとなく、それっぽい形にはなっていると思います。
フライパンに油を入れて160度で揚げます。裏表をよきところでひっくり返し、3分ほどまんべんなく揚げていきましょう。形が崩れやすいので持ち上げる時には注意が必要です。
出来上がりです。カリッと揚がりました。傍らにはソースやマスタードなど、お好みのディップを添えましょう。私はケチャップと粒マスタードをチョイス。
さて、お味の方はといいますと。これが、ちょっと驚くくらい美味しい!
正直、お肉で作るものとは別物だと思います。でも、これはこれで凄く美味しいナゲットに仕上がりました。ベースが大豆の水煮なだけに癖もなく飽きずに食べられるし、おからパウダーを使ったことでカリッとした食感や香ばしさも生まれています。
お弁当にはもちろん、晩酌のお供としても活躍するはず。ディップもいろいろ工夫を凝らせば、無限の楽しみ方ができそうです。
シンプルな味付けだからこそ、多様な使い方ができる大豆の水煮缶。
ダイエッターならずとも、常備しておけば様々なシーンで活躍してくれるはずです!
書いた人:西たまお
大学在学中より映像ディレクターを志し、映像制作会社で宣伝を務めた後に、広告代理店に社内ライターとして勤務。2016年より独立し、フリーに。主にWEBサイトで健康や食、お笑いに関するさまざまな記事を執筆中。
- Twitter:@nishi_tamao_