
冷製ポタージュって、いろんな野菜で作れるんです
暑い日が続いたり、忙しい毎日で食欲がめっきり減退してしまったりしていても、意外と飲めてしまうのがスープ類。
特に冷製ポタージュなんて、食欲が落ちた体にバッチリではないでしょうか。
冷製ポタージュの有名どころとして挙げられるのは、ヴィシソワーズ(じゃがいものポタージュ)やトマトを使ったガスパチョあたりですよね。
しかし、冷製ポタージュって意外とどんな野菜でも作れちゃうって知ってましたか? 普段なら「クセが強くて苦手だから、あんまり食べないような野菜」だって、冷製ポタージュ化しちゃえば、おいしくたくさん食べられちゃうってものですよ。
というわけで、今回はそんなクセ強めの野菜たちの冷製ポタージュレシピを3種類紹介したいと思います。
意外に爽やか風味! セロリの冷製ポタージュ
【材料】(2人前)
- セロリ 1本(茎の部分のみ)
- 玉ねぎ 1/2個
- バター 20g
- 牛乳 400ml
- コンソメスープの素(顆粒) 小さじ1
- 黒こしょう 適量
- 乾燥パセリ 適量
【作り方】

まず、一つめのクセ強野菜はセロリです!
まさにクセのある野菜の代表格ともいえるセロリ……。
おいしくポタージュ化できるのでしょうか。

玉ねぎを繊維に沿って薄切りにします。

鍋を火にかけてバターを入れ、玉ねぎを加えて透明になるまで中火で炒めます。

セロリは茎の部分だけを使います。2cmほどの幅にカットしてください。

セロリを玉ねぎと一緒に中火で炒め、火が通ったらコンソメスープの素を振り入れて味付けをします。

炒めた玉ねぎとセロリをミキサーに移し入れ、牛乳を少しずつ加えながら野菜の形がなくなるくらい滑らかになるまで混ぜ合わせます。

ポタージュ状になったら、器に入れて冷蔵庫で冷やします。とはいえ、牛乳を温めていないのでこの時点でポタージュの温度は常温くらい。冷やす時間は10~15分くらいで問題ありません。

ポタージュが冷えたら乾燥パセリと黒こしょうを振って出来上がり!
モーニングを意識してトースト(分量外)を添えてみました。こうして盛り付けると、クセ強野菜の代表格・セロリのポタージュとは思えないくらい、見た目はとっても爽やかに見えますね!

さて、セロリの冷製ポタージュ。果たして、そのお味は……?

こ、これは見た目と同様に何とも爽やかな味わい!
ひと口飲んでみると、単なる玉ねぎのポタージュかと思うほどあっさりしているのですが、その後からやってくるセロリ独特の香りと味が、逆に良いアクセントとなっているのです。トーストとの相性も言わずもがな。これぞ夏の朝にぴったりな冷製ポタージュ。良きです!
まったり濃厚! シイタケの冷製ポタージュ
【材料】(2人前)
- シイタケ 4個(傘の部分のみ)
- 玉ねぎ 1/2個
- バター 20g
- 牛乳 400ml
- コンソメスープの素(顆粒) 小さじ1
- 黒こしょう 適量
- 乾燥パセリ 適量
【作り方】

続いてのクセ強野菜は……シイタケ!
うま味成分が豊富ゆえ、キノコ類の中では群を抜いたクセものであるシイタケですが、いったいどんな味のポタージュになってくれるのでしょうか。

シイタケは軸を取って4等分にカットします。

先ほどのセロリのポタージュと同様に、鍋を火にかけてバターを入れ、玉ねぎを加えて、透明になるまで中火で炒めます。そこにシイタケを入れて一緒に炒め、火が通ったらコンソメスープの素を振り入れて味付けをします。

炒めた玉ねぎとシイタケをミキサーに移し入れ、牛乳を少しずつ加えながら野菜の形がなくなるくらい滑らかになるまで混ぜ合わせます。

ポタージュ状になったら、器に入れて冷蔵庫で10~15分ほど冷やした後、器に盛り付けて乾燥パセリと黒こしょうを振ります。トースト(分量外)も添えておきます。

シイタケの冷製ポタージュ、果たしてそのお味は……?

ふわぁああああ! これはシイタケ度が高い! まったりしていて濃厚! ちょっと和テイストになるのが、他のキノコにはない大きな特徴かもしれません。
これは小ネギを散らして、盛り付けも和に寄せてしまっても良かったかも……。
トーストでもおいしかったのですが、趣向を凝らして和食の献立に組み込むのもアリ寄りのアリではないでしょうか。
苦手意識克服!? 春菊の冷製ポタージュ
【材料】(2人前)
- 春菊 1/2束(葉の部分のみ)
- 玉ねぎ 1/2個
- バター 20g
- 牛乳 400ml
- コンソメスープの素(顆粒) 小さじ1
- 黒こしょう 適量
- 乾燥パセリ 適量
- みじん切りニンニク 適量
【作り方】

さて、ラストを飾るのは、私が個人的に「キング・オブ・クセ強野菜」と考えている春菊!
実を言いますと、筆者、めっちゃくちゃ春菊が苦手なんですよ。自宅すき焼きでは入れないのを徹底しているし、手に匂いがつくから触るのも嫌。
そんなレベルでこれまでの人生で避けて通ってきた春菊を、この企画のために食べようとする心意気、買ってやってくださいよ、さあ!

とりあえず、春菊は適当なサイズにカットしていきます。茎の堅い部分は使いません。

先ほどのセロリ、シイタケのポタージュと同様に、鍋を火にかけてバターを入れ、玉ねぎを加えて、透明になるまで中火で炒めます。そこに春菊を入れて一緒に炒め、火が通ったらコンソメスープの素を振り入れて味付け……。
なのですが、この時点で春菊ヘイトな筆者には、これをポタージュにするのがなかなかのハードルでして。隠し味としてみじん切りにしたニンニクをちょっとだけプラスさせてもらいました。
これが吉と出るか、凶と出るか。

炒めた玉ねぎと春菊をミキサーに移し入れ、牛乳を少しずつ加えながら野菜の形がなくなるくらい滑らかになるまで混ぜ合わせます。

ポタージュ状になったら、器に入れて冷蔵庫で10~15分ほど冷やした後、器に盛り付けて乾燥パセリと黒こしょうを振ります。トースト(分量外)も添えました。

春菊の冷製ポタージュ、果たしてそのお味は……?

待って。これ、目からウロコ案件。
驚くべきことに、めちゃくちゃ飲みやすかった!!!
春菊×ニンニクというクセ強を掛け合わせた結果、これが何ともナイスなマリアージュに。春菊特有のエグみが完全に抑えられた、春菊苦手意識克服ポタージュと相成りました!
トーストにもバッチリ合うんですけど、ニンニクを使っていることを考えると、朝ごはんよりも晩酌のお供として活用する方が向いているかも。バーニャカウダソースの代わりとして、野菜やチーズをディップして食べるのも良さそうです!
まれに見る猛暑となった今年、日差しの強い日はしばらく続くことでしょう。
ぜひともクセ強野菜たちの冷製ポタージュで残暑を乗り切っていきましょう!
書いた人:西たまお

大学在学中より映像ディレクターを志し、映像制作会社で宣伝を務めた後に、広告代理店に社内ライターとして勤務。2016年より独立し、フリーに。主にWEBサイトで健康や食、お笑いに関するさまざまな記事を執筆中。


