元イタリアン料理人がツナ缶とチューブわさびで作る乳化にこだわったパスタのレシピ

こんにちは! 元イタリアン料理人、現役専業主夫料理人パパイズムです。

長年イタリア料理に携わってきた経験を活かして、身近な材料で、家で作れる美味しいパスタレシピを日々研究している私。

今回ご紹介するのは、10分ちょっとでできるひと皿! 家にあるツナ缶とチューブ入りのねりわさびでとびきり美味しい和風パスタを作ります。

意外かもしれませんが、わさびは僕のいたイタリアンのお店で常備していた食材の1つ。オリーブオイル(今回は使いませんが)とも相性がよく、パスタやピッツァに使っていたんですよ。調理の過程で辛みは飛び、わさびのいい香りだけが残ります。

 

パパイズムの「ツナわさびパスタ」

【材料】(1人分)

  • スパゲッティ(1.6~1.7mmがおすすめ) 100g
  • お湯(茹で用) 1.3L
  • 塩 13g(茹で用)+適量
  • にんにく 1片
  • サラダ油 小さじ2
  • ツナ缶(水煮) 1缶(70g程度)
  • バター 10g
  • 茹で汁 100ml
  • ねりわさび チューブ3cm程度
  • しょうゆ 適量(ひと回し程度)
  • かいわれ大根(刻んだ青ねぎなどでもOK) 適量

 

作り方

1. にんにくは皮をむいて根元のかたい部分を落とし、みじん切りにします。今回のレシピで包丁を使うのはここだけです。

にんにくは香りが強く出るみじん切りにします。今回のように具材がシンプルだと淡白で味気ないソースになりがち。ですが、このみじん切りのにんにくがいい仕事をして、ソースににんにくの香りがしっかり移り、味に厚みが出ます。

 

2.スパゲッティを茹でます。鍋や大きめのフライパン(今回は26cmのフライパン使用)に水と塩を入れて沸かします。沸騰したらスパゲッティを入れ、パッケージに書いてある時間のマイナス1分茹でて、コシのあるアルデンテ食感に仕上げます。

パスタを茹でる際のお湯は少なく見えますが、このくらいの方がパスタに含まれるでんぷんが茹で汁に溶け出しやすく、ソースを作る際に乳化を促しやすくなります。ただし、お湯はこれ以上少ないとパスタが塩辛くなっちゃうので注意してください。

 

3.スパゲッティを茹でている隣で、ソースを作ります。フライパンにサラダ油、にんにくを入れて中火にかけます。

わさびの風味を活かしたいので、オリーブオイルではなく香りのないサラダ油を使います。

 

4.3がフツフツとしてきたら、汁気を切ったツナをすぐに加えて炒めます。

ツナ缶は炒めて水分を飛ばすと、グッと香ばしさが出てより美味しくなりますよ。

 

5.全体が混ざったら、バターも加えて溶かします。火加減は中火のままでOKです。

 

6.バターが溶けたら、スパゲッティの茹で汁(約100mm、カップに半分くらい)を入れて、

 

かき混ぜながら15秒ほどコトコト煮込みます。

ツナがソースの水分を吸い込みやすいので、ソースの水分量はいつもの僕のパスタソースのレシピより少し多めです。

 

7. 塩を入れて、やや薄めに味をつけたら火を止めて、

 

ねりわさびを入れて溶かし、スパゲッティが茹で上がるのを待ちます。

風味がしっかり残るよう、わさびは火を止めてから入れるのがポイントです。

 

8. スパゲッティが茹で上がる直前に、7のソースを中火で温め直し、フツフツとしてきたら火を止めます。スパゲッティが茹で上がったら、トングなどでつかんでソースの入ったフライパンに移します。

わさびの辛みはここで飛ばします。沸かしすぎるとソースが煮詰まったり味が濃くなったりして風味が混ざり、せっかくのわさびの風味も損なわれるので注意しましょう。フツフツとしてきたらすぐに火を止めてください。

 

9. 仕上げにしょうゆを回し入れ、全体を手早く混ぜ合わせたら器に盛りつけます。

しょうゆは風味づけとコク出し目的で入れます。

 

10. 仕上げに色味でかいわれ大根を散らします。刻んだ青ねぎでもいいですね。

 

シンプルな見た目とは裏腹の複雑な風味と美味しさ!

ツナわさびパスタ、あっという間に完成です。さっそく実食。炒めたツナの香ばしさとうま味が口の中に広がった後、コクのあるバターじょうゆ、そして、フワッと鼻に抜けるわさびのさわやかな風味! 辛みはまったくなく、わが家の小学生&保育園児たちもバクバク食べてました。

買い置きしてあるツナ缶と冷蔵庫にあるチューブ入りわさびで、思いついたときにパッと作れるパスタレシピ。シンプルな見た目とは裏腹に、口に入れたときの複雑な風味と美味しさは驚いていただけると思います! ぜひお試しください。

なお、もう少し具材を入れたいという方は、ツナを炒める段階でちくわを刻んで入れるとうま味が強くなってめちゃくちゃ美味しいですよ。

 

作った人:パパイズム

パパイズム

3児の父として、日々家事育児に奮闘する主夫兼料理研究家。イタリアナポリピッツァの職人として10年間働いたのち、現在はプロの料理人としての経験を活かし、企業・飲食向けの商品開発や、「節約しながら家で簡単に作れるプロの味」をブログやInstagramで発表中。好きな食べものはいぶりがっこ。

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