こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。
毎年、冷え込むこの時季は旬の寒ブリの刺身を使った手軽な1人鍋を紹介しています。
今回はそんな1人鍋をさらに省略したレシピ。シメの麺も最初から投入してしまう「鍋焼きうどん」です。味付けはみそでいきましょう。
魚の脂は熱にすぐ溶けるので味がなじみやすく、ブリの美味しい脂がジュワっと溶け出した鍋焼きうどんは簡単ながらすごく贅沢な味わいです。ぜひ作ってみてくださいね。
魚屋三代目の「ブリ刺身のみそ鍋焼きうどん」
【材料】1人前
- ブリの刺身 5~6切れ
- うどん(茹で。冷凍なら解凍しておく) 1玉
- 油揚げ 1枚
- 長ねぎ 1/2本
- 水 400ml
- みそ 大さじ1と1/2
- 日本酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 和風だしの素(顆粒) 小さじ1と1/2
- 一味唐辛子や七味唐辛子 お好みで
作り方
1. ブリの刺身は軽く塩(分量外)をふって5分くらいおき、ブリから出る水分を拭き取ります。
青魚特有の臭みなどが水分と一緒に抜けて食べやすく、みそ仕立てのつゆもしみ込みやすくなります。この工程は省略してもいいのですが、ひと手間かければより美味しくできるのでおすすめです。この間に、スープやうどんの用意もできますよ。
2. 油揚げは2cm幅に切り、長ねぎは1cm幅の斜め切りにする。
3. 鍋に水を入れて中火で熱し、沸騰したら和風だしの素、日本酒、みりんを加えてよく混ぜ、
火を止めて、みそを溶かし入れます。
4. 3にうどんを加えて中火にかけ、
うどんをほぐしながらひと煮立ちさせ、
油揚げ、長ねぎを入れてさらに3~4分煮込みます。
5. 最後にブリの刺身をのせ、フタをしてひと煮立ちさせたら完成。
ブリの脂と長ねぎの甘み!
みそ味のつゆはブリの脂と長ねぎの甘みが溶け出してウマい! そのつゆを吸ったうどんと油揚げをハフハフいいながら食べると、これぞ冬のごちそうという感じです。
軽く火を通してミディアムレア状態で食べるブリの刺身は、甘みがぐんと引き出されて絶品。今回は先に塩をふっておいたのでクセもありません。
食べるときに、お好みでピリッと一味唐辛子や七味唐辛子を効かせるのもGood。みそ味にはやっぱり唐辛子が合います。
薬味に刻んだ青ねぎを散らしたり、具に白菜やきのこ類も加えたりしても美味しいです。ブリ以外ですとサーモンやカンパチの刺身も合いますよ。寒い日は、魚介の美味しさを加えた鍋焼きうどんで心も体もポッカポカになってくださいね。
作った人:魚屋三代目
本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。
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