老舗魚屋店主が旬の初がつお刺身で薬味山盛り「1人てこねずし」を作る【魚屋三代目】

こんにちは! 鮮魚魚武の三代目、料理家の魚屋三代目です。

さっぱりとした味わいで、赤々とした身が特徴の初がつおは春から初夏、まさに今がシーズン。

スーパーの刺身コーナーでもよく見かけると思います。

先日はその初がつおを卵入りのたれで「ひゅうが飯」にしてコクうまに食べるレシピをご紹介しましたが、

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今回作るのは、酢飯派におすすめの「てこねずし」です。

てこねずしは、漁師さんが船上にて水揚げした魚を捌き、手でご飯と混ぜ合わせたことがその由来という漁師メシ。三重県の郷土料理として紹介されることが多く、おもてなし感あふれる桶や大皿などにたっぷり盛られたものを見たことがある、という方もいらっしゃると思います。

そのてこねずしを、ここでは即席のすし酢を使って手軽に1人分だけ作ります。家にある調味料で手軽にできますよ!

 

魚屋三代目の「初がつおの1人てこねずし」

【材料】1人前

  • かつおの刺身 7~8切れ
  • 温かいごはん 1人前
  • しょうゆ 大さじ2
  • 煮切りみりん(みりん大さじ1と1/2を鍋で中火にかけ、1分ほど沸騰させてアルコールを飛ばし、冷ます) 大さじ1
  • お好みの薬味(今回はしょうが、みょうが、長ねぎ、青じそ) 適量
  • 白いりごま 適量

(A)

  • 酢 大さじ1強
  • 砂糖 大さじ1
  • 塩 小さじ1

 

作り方

1. しょうゆ、煮切りみりんを混ぜ合わせて漬けだれを作り、かつおの刺身を加えてなじませます。ラップをかけて冷蔵庫で10分以上おきます。

 

2. (A)を混ぜ合わせて即席のすし酢を作り、温かいごはんに混ぜて冷ましておきます。

(A)のすし酢の分量は目安です。味を見ながらお好みで調整してください。市販のすし酢を使ってもOKです。

 

3. 薬味はお好きなものでOK。今回はみょうが、青じそ、しょうが(せん切りにして水にさらしアクと辛みを抜きました)、小口切りにした長ねぎを用意して刻みました。

ほかにもピリッと辛いカイワレ大根をのせたり、さらに辛くしたければ青唐辛子を刻んで足したり、酸味がほしい方はスダチを搾ったりしても美味しいですよ。

 

4. 丼に酢飯をよそい、

 

漬けにしたかつおをのせ、

 

薬味のしょうが、みょうが、薬味ねぎ、大葉をのせ、白いりごまをふります。かつおと薬味、酢飯をよく混ぜてお召し上がりください。

薬味はお好みのもので。たっぷりのせるのがおすすめです!

 

濃密なたれが、酢飯とかつおの橋渡しをしてくれます!

煮切りみりんの濃厚な甘みと香りがしょうゆと合わさった、シンプルながら濃密な漬けだれ。そのたれが、酢飯と、うま味と風味のあるかつおの橋渡しをしてくれますよ。そこにたっぷりのせた薬味の食感と風味が加わって、さらに美味しさがアップ! 味濃いめがお好きな方は、たれをお好みでプラスしてください。

今回はかつおの刺身で作りましたが、まぐろやアジなどもおすすめです。お好きな魚でお試しくださいね。

 

作った人:魚屋三代目

魚屋三代目

本名・柳田昇(やなぎたのぼる)。神奈川県厚木市で60年以上続く鮮魚店の三代目。父と魚屋を営むかたわら、旬の魚介の簡単な料理や捌き方をブログ『魚屋三代目日記』にて紹介しています。レシピ本などの書籍やテレビなど幅広く活動。62種の魚介の詳しい捌き方と、それらの魚をおいしく食べる100を超えるレシピ、捌き方やおろし方の動画が見られるQRコードも掲載の最新刊『魚屋三代目の魚のおろし方と料理』(エイ出版社)が発売中。2023年4月、新鮮な魚介類を使ったお惣菜店「noboru 魚武商店」もオープン。

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