福井県福井市、株式会社大津屋が展開する「オレボステーション」(以下、オレボ)は、コンビニであり、お弁当やお惣菜が買えて、店内で食事もできる、とにかく便利なお店です。「オレボ」は5店舗ですが、この他、「オレンジBOX」「オレボキッチン&これがうまいんじゃ大津屋」などがあり、どの店舗でもお弁当と豊富なお惣菜が評判です。
今や大手コンビニの店内調理は当たり前ですが、「オレボ」は、なんと1993年頃から店内調理を開始。お惣菜は70種類以上で、すべて手作り。定番や季節を考え、飽きないローテーションを確立して、毎月店頭に並ぶのは50種類にもなるとか。お弁当は、約45種類あります。
お惣菜の購入方法は、ランチ・ディナータイムにはお得なバイキングシステムもあり、ルールは次の通り。
- ランチ(11時~14時)/1g = 1.0円(税別)
- ディナー(17時~20時)/1g = 1.2円(税別)
- 終日/100gあたりの金額は、商品によって異なる(平均すると100g = 184円)
まぁ、どの時間帯でもお手頃、お得なのです。
あれもこれも、どれもそれも……あぁ~全部食べたい!
例えばランチ。
1g = 1.0円(税別)といってもピンとこないかもしれないので、早速、ランチを購入してみます。
まず専用容器に炭水化物(ご飯や麺類)を入れ、並んでいるおかず(お惣菜)を選びます。
あぁ~、どれを入れようか目移りするほど、おいしそうなお惣菜が並んでいます。
肉料理や揚げ物ばかりでは栄養バランスが……と思う気持ちを見透かすように、すぐ隣には野菜たっぷりの煮物や炒め物、焼き魚が待っています。
選んでいる間に「肉が多いかな? 野菜も少し入れておこうか」と思えるのも、種類が多いから。独身で自炊の人の中には、「オレボ」が食生活を支えている人もいることでしょう。
こんな風に、常時温かくして提供されるおかずもあれば……
目の前で調理されたものが、そのまま並ぶこともあり……
思わず匂いに誘われて、出来あがるまで待ってしまうことも。
サラダも漬物もあるし……
郷土料理もあります。
お惣菜は、商品開発チームによって考えられるそう。通年好評なのは、鶏のから揚げ、ポテトサラダ、だし巻きたまごです。チーム一押しのお惣菜は、大海老のピリマヨ! 特大サイズの天然エビ使用で、ピリマヨソースも手作りです。
ちなみに、大津屋の広報担当者お気に入りは、油淋鶏と中華クラゲ、豚ロース串カツだそうです。
油淋鶏/ふっくらとした唐揚げに、タレが絡んで絶妙です!(広報担当談)
豚ロース串カツ/たっぷりとソースがかかっていて、何本でもいけます!(広報担当者談)
家庭での主な作り手である母親や主婦からは、「『オレボ』のほうがおいしいから……」と、おかずの一品として購入する人は多いよう。私もその1人です。
「オレボ」がおふくろの味になっている人がいるかもしれません!
詰めるだけ詰めたボリューミーなランチ!
専用容器を持ち、迷いながらお惣菜を選び、詰めること約5分。
午前11時。空腹に任せて、こんな詰めてしまいました……。
このままレジに持っていき、精算。なんと726円!
食べ盛り、しかも財布が心もとない時でも、これなら大満足! 毎日でも通えます。
ポイントカードは100円で1ポイント、全店共通で使えます。
それだけではありません! おつりを積み立てられたり、レジ精算時にスロットゲームがあったりと、最後まで面白さ、お得さがあるのもココに来てしまう理由なのです。
スパムおにぎり誕生秘話
今回はランチバイキングの紹介ですが、忘れてはならないのが、スパムです。「オレボ」のスパムおにぎりは、スパムの上にほんのり甘いだし巻きがドンと乗っているのが特長。ずっしりと重く約150g。ごはんはたっぷりお茶碗1杯分です。
株式会社大津屋 小川明彦社長に誕生秘話をうかがいました。
15年ほど前、朝の情報番組でハワイや沖縄の食文化のひとつとしてスパムが紹介されていたのを録画。それを社員に見せたところ、「ごはんとのりはある。スパムはコンビニ部門で販売中。材料があるならやってみよう!」と、その日のうちに試作、試食。「おいしい!」となって数日後には店頭に並んだのだとか。
そして7年ほど前、お客さんからの「だし巻きをのせたら?」の声に応え、すぐに試作、試食。これまた「おいしい!」となって、だし巻きスパムとなりました。
今や2つとも「オレボ」を代表する大評判の商品。私の場合、小腹が空いた時にお世話になっています。
「自分ならこうして欲しいなぁ」を具現化
とにかく便利な「オレボ」。どのように今のような店舗になったのでしょうか。小川社長に聞いてみました。
商品開発ミーティングに参加する際、「一人のビジネスマンである自分が食べるなら、購入するなら、使うなら、どんなものがうれしいだろう?」という気持ちを第一に考えているそうです。つまり、「自分がしてほしいことをやればいい! やろう!」という考えなのです。だから、
「お弁当を買っても、車の中で食べるのは、なんか寂しいな……」 → イートインコーナー設置
「温かい汁ものや麺類もほしいな……」 → オレボステーション内にある「オレボ食堂」
「ふっくら焼き立ての焼き魚を食べたいな…」 → その場でじっくり焼き上げる焼き魚弁当(580~980円・税抜 「オレボキッチン&これがうまいんじゃ大津屋 ハピリン店」で販売開始)
お惣菜を始めた当初(平成5年)、いわゆるプロの料理人はいなかったそうで、「時間がかかっても良いモノを作ろう、自前主義で行こう!」という社長の思いがスタッフにしっかり伝わっているようで「スパムおにぎりでもわかる通り、自分たちで作るのが好きなスタッフが多い」(小川社長)のだとか。それに、自分達でゼロから始めた惣菜なので、工夫も改良も得意中の得意。今後もいろんなことに挑戦し、私たちを楽しませてくれることでしょう。
手作りで飽きのこない、栄養バランスも考えてある「オレボ」のお惣菜。食卓の強い味方であり、食べる楽しみや大切さを実感させてくれる存在です。……なんて、カッコいい言葉で締めましたが、早い話、おいしいからまた食べたくなる、買いたくなるってことなんです。
今回、あえて味のことはほとんど紹介しませんでした。それは、実際に来て、見て、食べてほしいから! ぜひ、福井においしさを実感しに来てくださ~い!
お店情報
オレボステーション米松
住所:福井県福井市米松2-24-38
電話番号:0776-52-7060
営業時間:24時間営業
定休日:無休
ウェブサイト:http://www.orebo.jp/
※この記事は2017年3月時点での情報です。
※金額は「(税別)」とある箇所以外すべて税込みです。