
あけましておめでとうございます! メシ通レポーターのタベアルキストTokuharaです。
2017年。我々タベアルキストから、さっそく新企画をお届けします。
思い出グルメ堂〜あの頃の味に会いに行く! とは ──
国内の飲食店を中心に、年間のべ1万軒を食べ歩くタベアルキストたちの食のルーツ。学生時分の胃袋を満たしてくれた「思い出のグルメ」を掘り起こし、皆さんにご紹介するノスタルジックな新企画です。
今回のテーマは、学生時代…… いや、幼少の頃から何度もかぶりついた「昔ながらのパン」!

「なつかしのドックパン」を求めて
浅草から電車で約1時間半。 今回の舞台は、筆者の地元「栃木県鹿沼市」。
県央に位置する人口約10万人弱のこの街は、 「鹿沼そば」や「さつきポーク」、「とちおとめ」など、食の特産物も豊富です。

▲東武新鹿沼駅前は、空も広く、非常にのどかな光景が広がっております。
私のパンのルーツ「ナトリパン」
東武新鹿沼駅から北西に5分ほど車を走らせると、 今回の目的地「ナトリパン」が見えてきます。創業は、1953年!鹿沼っ子なら一度はここのパンを手に取っているだろう、 地元でも評判のパン屋さんです。近年は、県外からのお客さんも来られるとか……。

実家には大抵こちらのパンが置いてあり、 筆者の中の「パン」のルーツは、ここにあると言っても過言ではありません。

店内は、学生時代とはガラリと変わり、かなり明るい雰囲気に。ただ、創業時から変わっていないのは、この「ガラスショーケース」。
何十年もお店の真ん中に座し、お客さんを迎えてきた、言わばお店の重鎮!

この「ガラスショーケース」の中には、 昔からのいわゆる定番商品から、最近考案されたメニューまで、 常時34種類のパンが綺麗に並べられています。

改めて見ると……その価格設定に驚き!
現社長(二代目)の娘で、接客担当のリエさん曰く、ずばり「まごごろ価格!」とのこと。

味はもちろん、この買い求めやすい価格も手伝って、毎日通うファンもおられるのだそう。

すぐ目の前には中学校があり、学生時代にフラ〜ッと立ち寄った思い出のある大人たちも多いのではと。
これがナトリのドックパン!
お店の看板にも書かれている「ドックパン」は、こちらのまさに看板商品。 そして、私が人生で一番頬張っているであろうパンでもあります。

その見た目どおり、外側はこんがり。そして、中はふっくら。口当たりも良く、焼き立てではなく、冷めても美味しくいただけるのがポイント!
このドックパンの真ん中を包丁で割き、そこにいろんな具材を挟みます。
ちなみに……。
この“素”のドックパンだけを買っていくお客さんもいらっしゃいます(実家にもよくありました!)。自宅でジャムなどを塗って、サッと頬張れるのも良いですね。

▲ウィンナードック(160円)
昔から変わらない定番商品の1つ。 ウィンナーにシャキシャキの千切りキャベツ、そして、自家製マヨネーズ。
そう、この自家製マヨネーズがいい脇役! タップリ塗ってもしつこくなく、 適度な油分と、ほのかな酸味が、パンも含めた具材のうま味を引き立てます。
(学生時代には、一度に何個食べたことか……)

▲サラダドック(160円)
こちらも昔から変わらない味。老若男女に愛される一品!
ポテトサラダは自家製。 ここにも自家製マヨネーズが使われており、 シャキシャキとした野菜の食感と、マヨネーズの酸味の調和が絶妙。「シンプル故に飽きない」とは、まさにこういう事。
惣菜系は「ドック」だけにあらず!
惣菜系と言えば、揚げ物も外せません! 揚げ物って、無性に食べたくなる時ってありますよね。 幼い頃から変わらず。

ポークロースカツ、チキンカツ、海老カツ……。「ナトリパン」では、常時6種類のバーガー系の揚げ物惣菜パンが揃っています。
中でも、一番の推しパンはこちら!

▲コロッケサンド(220円)
「主役は自分だ!」と言わんばかりの大ぶりなコロッケ。 そのアツアツな主役を、専用のパンに挟んで。衣はサクッと。 ポテトの甘味が広がるコロッケが、いい仕事をしています。
ちなみに……。
ここに、先程のポテトサラダを挟み、タップリの中濃ソースを垂らすのが裏メニュー(非売品)。アツアツのコロッケと、ひんやりポテトサラダの絶妙なコントラストが、たまらない逸品です。
そして、これも外せない……!

▲あんドーナツ(140円)
実は、個人的に一番オススメしたいメニュー。 揚げ立て時の、ふっくらモチッとした生地が秀逸。甘いこしあんとの調和が絶妙です。

大人になっても、ついついかぶりついてしまいます……。 口の中に広がる甘さを楽しみながら、 なんとも言えない懐かしさに包まれました。
子どもも安心して食べられる、昔ながらのパン作り
いまや親子四代でお世話になっているご家庭も、 きっと有るのではないでしょうか。
時代に合わせて、材料の分量なども少しずつ変え、いまに至っているそう。ただ、「あの頃の味のままだなぁ……」と思えてしまうのが、 なんとも不思議なところです。

「パンは、挟む具材も含めて、作り置きはしない」
「使う機械は最小限」
きっと、もっと効率的で、オートマチックな製法はあるはずなのに、 昔ながらの製法でパンを作り続けています。

「今後もそれは決して変えない!」とは、 子どもにも安心してパンを食べさせたいという、“三代目”淳さんの熱き思い。
パン作りの道に入って、約8年。「社長(二代目)のパンには、まだ及ばない。でも絶対この味を守りたい」 という言葉がとても印象的でした。

今日も早朝から、 朝9時のオープンに向けて、せっせと美味しいパンを作ってくれている事でしょう。
「これからもずっと、この味を食べさせてください」

思い出のグルメ ──。
みなさんにもきっとあるのではないでしょうか。「久々に、アレ食べたいなぁ……」なんて気持ちに、 少しでもなって頂けたら幸いです。
お店情報
ナトリパン
住所:栃木県鹿沼市日吉町879 - 18
TEL:0289 - 62 - 6969
営業時間:9:00 〜 パンがなくなり次第終了
定休日:日曜日(その他、臨時休業あり)
※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。
※取材日:2016/10/8、2016/11/26、2016/12/3



