野菜と豚ひき肉の豊かなうま味を凝縮!フライパンひとつで完結「しっとりドライカレー」の作り方【美窪たえ】

フライパンひとつで作る、風味豊かな「しっとりドライカレー」のレシピを美窪さんに紹介していただきます! ポイントは「ドライカレーの素を先に作ること」です! 

こんにちは! 料理家の美窪たえです。

野菜と豚ひき肉の豊かなうま味とスパイシーなカレー風味がごはんに行き渡る「しっとりドライカレー」をご紹介します。

今回ご紹介するのは、炒めながらごはん全体にカレー風味を行き渡らせるタイプのドライカレー。

全体の味を決めるドライカレーの素を作ってから、最後にごはんと合わせて仕上げるのが、しっとりうま味のあるドライカレー作りのポイントです。

ドライカレーの素を別に作ることで粉っぽさやザラつきがなくなり、洋食屋さんで食べるような風味豊かな一皿になります! 

フライパンひとつで、見慣れた材料から、お店のようなしっとりうま味のあるドライカレーが作れますので、ぜひお試しください。

材料 (1人前)

  • 冷凍むきエビ……3〜4尾
  • 豚ひき肉……50g
  • 玉ねぎ……50g
  • にんじん……30g
  • おろししょうが……小さじ1〜2
  • おろしニンニク……小さじ1〜2
  • 温かいごはん……230g
  • バター……5g
  • 塩……1g
  • ケチャップ……小さじ2
  • カレー粉……5g(小さじ2と1/2)
  • しょうゆ……小さじ2
  • サラダ油……小さじ1

※お好みで追加

  • ゆでたグリーンピース(またはインゲン)……適量
  • レーズン……適量

「しっとりドライカレー」の作り方

1.ごはんとなじむように玉ねぎとにんじんはみじん切りにします。フードプロセッサーなどを使用してもいいですよ。 

今回のドライカレー作りで大きなポイントとなるのが、しょうがとニンニクの風味です。これをしっかり効かせることで一気に風味豊かな味へと変わります。

2.冷凍むきエビは解凍して、背ワタがあれば除き、キッチンペーパーで水気を取っておきます。

ここでのポイントは塩水(分量外)に浸してゆっくり解凍すること。うま味が抜けにくくプリっと仕上がります。 

解凍できたらフライパンを中火にかけサラダ油を引いて、エビを両面焼き、火が通ったら一度取り出しておきましょう。

3.ドライカレーの素を作っていきます。同じフライパンにバターを溶かし、玉ねぎ、にんじん、塩を加え中火で炒めます。

この野菜類には、具というよりも味全体のベースを作るための香味野菜の役割があります。甘い香りが出てくるまでしっかり炒めることがポイント。奥行きのある味わいになります。時々混ぜながら3〜4分、根気よく炒めてください。

4.玉ねぎに透明感が出てきたら、豚ひき肉、おろしニンニク、おろししょうがを加えて、さらに炒めます。

豚ひき肉はこのタイミングで加えて野菜と一緒に炒めることで、ごはんとよくなじむしっとりとした質感に仕上がります。

豚ひき肉の色が変わったら、ケチャップ、カレー粉を加えて炒めます。

調味料にもしっかり熱を加えることで、カレー粉のスパイシーな香りがぐっと広がり、ケチャップは余分な水分が飛んで香ばしさが増し、味に深みが出ます。

このカレー粉の分量で中辛程度です。カレー粉の増減でお好みの辛さに調整することが可能です。

ケチャップ、カレー粉がなじんだら、ドライカレーの素の出来上がりです。

5.ドライカレーの素にごはんを加え、全体を混ぜ合わせます。

ごはん全体にドライカレーの素が行き渡ったら、鍋肌からしょうゆを回し入れて混ぜ合わせます。

香ばしい炒めごはんにふわっとコクのあるしょうゆの香りが加われば、そのおいしさはもう間違いありません。

最後にフライパンにエビを戻して軽く温めます。これでしっとりおいしい「しっとりドライカレー」の完成です! 

お皿にごはんを盛り付けて上にエビをのせ、ゆでたグリンピース(またはインゲン)など緑のものと、レーズンを添えると、より一層お店で食べるような雰囲気が漂います。

スプーンで大きくすくって一口頬張れば、野菜の甘みと豚ひき肉のコク、スパイシーなカレー風味が口いっぱいに広がり、どんどん食べたくなるうまさ! ドライカレーではありますが、口当たりはしっとり優しく滑らかです。

ごはんの合間にエビを挟むと、また違う印象で楽しめます。

トッピング類はただの彩りではなく、やはりあると味わいが広がり最後まで飽きずに食べられるのでおすすめです。もちろん福神漬けやらっきょうなど定番の付け合わせもよく合いますよ。

まとめ

洋食屋さんで食べるような味わいの「しっとりドライカレー」。先にドライカレーの素を作りごはんと炒め合わせることで、ごはんと混ぜながら食べるタイプのものとは全く違うしっとり感の一皿になります。フライパンひとつで手軽にできますので、ぜひ一度お試しいただけたらうれしく思います! 

書いた人:美窪たえ

料理する人、食べる人。J.S.A.認定ソムリエ、SAKE DIPLOMA。OLからバーテンダー⇒日本料理人⇒フレンチコック⇒アメリカンデリという、異色の経歴を持つ料理家。料理のおいしさと酒への思いを発信するユニット[おとな料理制作室]としても活動。著書『おとな料理制作室へようこそ』(ワニブックス)が好評発売中。

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