市場食堂……なんともロマンあふれる響きだと思いませんか?
昨今のグルメ漫画ブームで、ちょいとした食べ歩き、それも渋い感じのお店とかが注目されつつある感じですが、やはり食堂、それも市場食堂ともなるとファミリーレストランとは違った響きがあり、あまり市場を利用しない人にとっては魅力的な食堂に思えます。
と、言う訳で今回は沼津港にある市場食堂、その名も「沼津魚市場食堂」を紹介してみましょう。
まさに魚市場の2階にある「沼津魚市場食堂」
その名の通り、昔々は沼津港の魚市場で働く人のための食堂だったので、魚市場の2階に「沼津魚市場食堂」はあります。
ですので、ちょっと入り口が分かりにくいかもですが、今は看板が置いてあるので建物さえ分かれば入り口の位置は容易に分かると思います。
近隣にはコインパーキングもありますが、やはり土日祝日は観光客で賑わう沼津港ですので、出来れば公共の交通機関を利用すると良いんじゃないでしょうか?
一応、本数は少ないのですが駅からもバスが出ています。
ちなみに筆者、沼津駅から沼津港まで歩いた事もありますが、20分ないし30分くらいかかるので、なんなら友達と乗り合わせてタクシーを利用するのが、大人の選択肢かなと思います。
市場の食堂を利用する際の注意点
沼津の魚市場に限らず、全国にある市場食堂を利用する際には、絶対に守らなければならないルールがあります。
まず、市場で働いている人の邪魔をしない、邪魔な位置に立たない、トラックやフォークリフト等にひかれないなど、これらの大原則を守る前提で、市場食堂を利用して欲しいと思います。
「沼津魚市場食堂」はそうでもないのですが、市場によっては外からでは食堂に行けない事も多々あるので、必然的に市場の中を横断する事もあります。
その際に働いている人の邪魔をしないのはもちろん、フォークリフトなどの邪魔をしない、ひかれないようにするなど細心の注意を払う必要があります。
町の中では「歩行者優先」の交通ルールになっていますが、市場の中とその周辺は「フォークリフト優先」が当たり前ですので、注意して下さい。
見晴らしの良い「沼津魚市場食堂」
「沼津魚市場食堂」は2階にあるので、窓際のカウンター席は非常に見晴らしが良く、気持ち良く食事する事が出来るのでオススメです。
目の前には狩野川と駿河湾が広がり、まさに絶景でございます。
「沼津魚市場食堂」ですので、やはり新鮮な魚貝類を食べるのが正解でして、その日の朝捕れた魚によってメニューの変わる、日替わり定食や丼が評判との事です。
とは言え、魚ですので魚種によっては季節次第でメニューに載らない事もあるので、今回は年間を通して、ほぼ安定して提供されている定番メニューを食べてみました。
「沼津魚市場定食」(1,620円)
店長さんにオススメを聞いたところ、こちらの「沼津魚市場定食」(1,620円)が好評との事です。
しらす丼、アジの刺身、桜海老のコロッケに味噌汁と小鉢が付いた定食でして、まさに「沼津魚市場食堂」を代表するメニューのひとつです。
「しらすって生の方がおいしいんじゃないの?」
みたいな意見もあると思いますが、確かにちょこっと食べる生しらすは大変おいしいと思いますが、どんなに新鮮でもやはり独特の苦みはあるので、丼で御飯と合わせて食べるのは少々重い可能性……あると思います。
逆に、軽く釜ゆでする事で甘さも出るし、子どもでも食べられるようになるので、筆者は丼にするならゆでた方がおいしいと思いますね!
そして!
市場食堂の醍醐味(だいごみ)と言えば、やはり新鮮な魚を食べられる事にあると思うので、刺身は是非とも味わいたいですよね?
筆者、寿司屋でも光り物専門と言っても過言ではないくらい、アジとかイワシ、コハダが好きなのですが、この「沼津魚市場食堂」のアジの刺身は大変おいしい!
まず、新鮮ですのでネギや生姜などの薬味は必要ないくらい、生臭さがないのはさすがです。
ぶっちゃけ、ここ最近食べたアジの中では一番おいしかったと言っておきましょう。
そして駿河湾と言えば桜海老でして、この桜海老を使ったコロッケも、誠に「沼津魚市場食堂」らしい一品かなと思います。
クリームコロッケではなく、ジャガイモのコロッケがベースですので、ある意味誰もが好きな味になっているんじゃないでしょうか?
小鉢は日替わりですが、この日は南蛮漬けみたいなメニューでして、こちらも魚のおいしさを堪能出来る一品でした。
ちょっとした丼から刺身、揚げ物まで堪能出来る「沼津魚市場定食」は、1日限定30食ですので、積極的に食べる方向で良いと思います。
「豪快まぐろ丼」(1,680円)
いわゆる海鮮丼の方は、まさに「沼津魚市場食堂」の真骨頂とも呼べるメニューでして、魚の組み合わせ等は、毎朝の仕入れで日々変わるとの事です。
逆に言えば、その日一番おいしくて、ある程度安く出せる、お得な丼になっているので、まずはオススメメニューを眺めて悩んでみて下さい。
そして!
3秒悩んで決まらなかった場合、迷わず店長さんオススメの「豪快まぐろ丼」を食べれば良いと思います。
とにかくマグロのボリュームがすごいので、マグロ好きならマストな丼かと存じます。
若干、丼は普通のサイズなので、そこまですごいビジュアルではありませんが、実はマグロの切り身が大きいので、実際のマグロヂカラはすごい事になっています。
また、丼が普通ゆえに御飯の量も普通なので、女子でも十分に食べ切れるボリューム感である事も、報告しておきたいと思います。
どうでしょう?
確かに地魚、駿河湾であればキンメダイとかも最高においしいのですが、やはりマグロの魅力には勝てない可能性……あると思います。
ちなみに気になる御飯の方ですが、酢飯ではなく普通の御飯となっています。
確かに酢飯の方が合うって意見も有りますが、酢飯が苦手って人も少なからずいるので、多くの人が訪れる食堂であれば、普通の御飯も正解かなと思います。
ごちそうさまでした!
「沼津魚市場食堂」 総評
やはり新鮮な魚貝類を欲したなら、市場で直に魚を仕入れている市場食堂こそベストかなと、改めて再確認した筆者です。
そして、普通の市場食堂は基本的に働く人のための市場で、ちょっと入りにくい感じもあるのですが、この「沼津魚市場食堂」は観光客でも入りやすい雰囲気なのもポイントかなと思います。
是非、みなさんも沼津港ら辺に遊びに行ったら、この「沼津魚市場食堂」でおいしい定食や丼を食べてみてください。
お店情報
沼津魚市場食堂
住所:静岡県沼津市千本港町128-3 沼津魚市場INO 2階 魚食館
電話番号:055-954-3704
営業時間:10:00~15:00(土曜日は6:30~8:00朝食有り)
定休日:火曜日(祝日の場合は営業)
ウェブサイト:http://www7b.biglobe.ne.jp/~numadu/
※この記事は2017年9月の情報です。
※金額はすべて消費税込です。