ゆるキャラブームが継続中の昨今、独特の出で立ちから話題の茨城県非公認の納豆の妖精「ねば~る君」。彼の経済効果は未知数だが、そもそも納豆は一過性のブームではなく、日本の食卓に欠かせない重要な食材で、きっとこれからも愛され続けるはずだ
(たとえ、ねば~る君がメディアで見かけなくなっても……)。
なかでも、日本の朝食シーンを長らく支え続けているタカノフーズの「おかめ納豆」は、定番中の定番で、冷蔵庫に常備している人も多いだろう。この同ブランドから、“強い粘りと濃い旨み”が特徴の「ねばうま」が新発売されている。同ブランドによると、おかめ納豆史上NO.1の粘りと旨みだという。これは確かめてみなくてはならない。
ラインナップは左から「味わい小粒」(タカノフーズ)、「ねばうま」(同)、「小粒納豆」(ライフPB)。これら3つで粘り気を比較してみる。やり方は、付属のタレやカラシを入れずに100回かき混ぜた後、納豆を箸でつまんで粘り気を確認するだけ。
まずはこちら、「味わい小粒」から。これを混ぜると……
こうなった。
いつもはタレやカラシを加えてから混ぜるため、潤滑油的なタレ(水分)がないと非常に混ぜにくいと感じた。粒同士が引っ付いたまま、塊となって混ざるばかりだ。そのまま箸で摘まみ持ち上げてみると、ねっとりとした感触はあるものの、粒がぽろぽろと落ちていく。
糸は引いているが、非常にか細い。
お次は「小粒納豆」。いつもライフにはお世話になっている。PB商品とあって、価格も55円ほどと非常にリーズナブル。
さて、これを混ぜると……
こうなった。
やはり混ぜにくかったものの、先ほどの味わい小粒よりも多くの粒を掴めた。糸の細さはさほど変わらないが、空気と合わさり、やや泡立っている。これは小粒納豆の勝利か……!?
ラストを飾るのは、今回の主役である「ねばうま」だ。その粘り気、とくとご覧あれ!
なんと!!
糸を引くという概念を凌駕して、糸の塊を生み出したのである。つまむまでもなく、箸に巻き付いて取れない。何本もの強力な糸が一体化し、モコモコとした糸玉を作り上げたのである。
実は混ぜているときから違いを感じていた。それは他の納豆よりも混ぜたときの感触が軽く、とても混ぜやすかったのだ。そのかいあってか、驚くほど短時間で100回混ぜ終わった。
これは水分を加えたら、どんな粘り気になるのだろう……。
やってみた。
糸玉がほぐれたものの、かなり極太の糸が垂れ下がっているのがお分かりいただけるだろうか? 先ほどの味わい小粒と比べてみよう。
ほら、全然違うよね。糸の太さと粘り気が別次元だよね。
コレ、すごくない!?
総括すると、ねばうまと名乗るだけあって、強靭な糸と粘り気を見せつけてくれる納豆だということがわかった。粘り気NO.1の称号は間違いない。
ちなみに、納豆の「粘り気=旨み」なので、これも例に漏れずおいしい。ねばうまは1500種以上の納豆菌の中から厳選した「TTCC865株」を使用したことにより、今までにない粘り気と旨みを生み出せたのだ。これは見かけたらぜひ試してみてほしい。