こんにちは! スパイスコーディネーターマスターのバリ猫ゆっきーです。
湯煎や電子レンジの加熱で、手軽に美味しいカレーが楽しめる市販のレトルトカレー。今回は、そのレトルトカレーをワンランクアップさせる「クミンライス」のレシピをご紹介します。スパイスの香りが染み込んだご飯と合わせると、いつものレトルトカレーもひと味、ふた味変わりますよ。
クミンライスの他にも、色付けするだけで手軽に楽しめる「サフランライス」と「ターメリックライス」もご紹介します。
バリ猫ゆっきーの「お手軽クミンライス」
材料(4人分)
- 米 2合
- クミンシード 小さじ1
- 油 大さじ1
- 水 380ml
作り方
1. フライパンに油とクミンシードを入れて弱火にかけ、クミンシードの周りにふつふつと泡がたってきたら火を止める。
2. 炊飯器に研いだ米と水を入れ、1を油ごと加え、ざっくりと混ぜあわせたら、炊飯ボタンを押す。
炊飯器は通常モードで炊飯すればOKです。
3. ご飯が炊きあがったら全体をよく混ぜ合わせる。これでクミンライスは完成。
器に盛り好みのレトルトカレーをかけ、お好みでゆで卵(分量外)などをトッピングしていただく。
スパイスライスでレトルトカレーを美味しく
クミンシードは、そのままでは若干青臭みがあるので、炒ったり、油で熱することで本来の芳香成分を抽出することができます。あとは、油ごとを炊飯器に加えて炊飯するだけ。炊き上がりが近づくと、炊飯器からクミンの豊かな香りが漂ってきますよ。
バター(大さじ1)を加えて炊くと、コクやツヤが加わり、さらにワンランクアップしたクミンライスが楽しめます。
もっと手軽に、以前紹介した「スパイスオイル」で炊くのもおすすめです。お米2合に対して大さじ1が目安です。
サフランライス、ターメリックライスなら炒めず手軽
スパイスライスといえば、ご飯を黄色く色付けする「サフランライス」「ターメリックライス」もおすすめです。色付きご飯はスパイスを炒める作業が必要ないので、より手軽に楽しむことができます。
サフランとターメリックでは色の抽出方法が異なるので、そこだけ覚えてくださいね。
まず、サフランの着色成分は水に溶けやすく、油に溶けにくい特徴をもっています。サフランライスを作る際は、お米を炊く分量の水にサフランをひとつまみ加え、30分ほど置き、写真のように水がしっかり色付いてからサフランごと炊飯器に加えて炊きます。
サフランの量はひとつまみでOK。たくさん加えたから濃く色が付くというわけではないので、色付きが悪い場合は置く時間を長くとるようにしましょう。
こちらも、バターを加えて炊くとツヤが出てより美味しく仕上がりますが、バターはサフランの色をしっかり抽出してから炊く直前に炊飯器に加えるのがポイントです。
一方、ターメリックの着色成分はサフランとは逆で油に溶けやすく、水に溶けにくい特徴を持っています。ターメリックライスを作る際は、バター(お米2合に対して大さじ1くらい)をターメリックと一緒に炊飯器に加えて炊き上げます。
お米2合に対して、ターメリックは小さじ1/4くらい。大量に加えると土臭くなるので、入れすぎには注意しましょう。土臭さが気になる場合は、ブラックペパー(ホールで10粒くらい)を一緒に加えて炊くと臭みが和らぎます。
お安いレトルトカレーでも、ご飯を一工夫するだけで、お店で味わうような贅沢カレーに大変身です。一度、おためしください。
作った人:バリ猫ゆっきー
スパイス料理研究家、スパイスコーディネーター協会認定スパイスコーディネーターマスター。スパイスレシピコンテストのグランプリ受賞がきっかけでスパイス料理のトリコになり、ブログ『楽しいキッチン*spice-cooking*』にてスパイスを使用した料理や、簡単で美味しいレシピ、アウトドアレシピを紹介。レシピ開発、料理教室講師、フードスタイリング・コーディネート、コラム執筆など幅広く活動中。バリ島の定番みやげ「木彫りの猫」がお気に入りで、“バリ猫”はそれにちなんだもの。
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企画協力:レシピブログ
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