怪獣マニアたちがハマるお店「大怪獣サロン」のめくるめく世界

f:id:BLObPUS:20181220133623j:plain

その名は「大怪獣サロン」

怪獣番組が大好きだったかつての子どもから、現在放映されているウルトラマンなどに慣れ親しんでいる子どもたちまで、「みんなが楽しめるお店を作りたい」との思いから映画監督・脚本家・興行師・着ぐるみ造形家の中野貴雄さんがオープンしたお店、大怪獣サロン。

 

f:id:BLObPUS:20181219180013j:plain

市井の怪獣作家さんたちがつくるオリジナルの怪獣と、TVや映画でおなじみの怪獣ソフビ人形に囲まれながらお酒を飲めるお店です。

あのマツコデラックスさんや石原さとみさんも来店したという話もある一方、地元の中野区民の間では「気になるけど、ちょっと入りにくい」なんて言われているという話も……。

 

「怪獣ホステス」がお出迎え

f:id:BLObPUS:20181219174736j:plain

入り口で真っ先に目に入ってくるのは、オリジナルの怪獣ホステス「ムーチョ」の着ぐるみ。

店内で飲食した人は、運が良いとグリーティングで動いているムーチョと会えるかもしれません。

 

毎週日曜日は、ムーチョや藤原竜也主演のドラマ『ST 赤と白の捜査ファイル』に登場したガッキーくんのデザインと着ぐるみ造形を担当した怪獣芸術家・ピコピコさんがスタッフとして出勤する日。

ピコピコさんはお店全体のアートディレクションとグッズデザインも担当しています。

 

f:id:BLObPUS:20181219180303j:plain

▲いつものテンション高めな掛け声で乾杯するピコピコさん

 

通常は単品オーダーですが、自分のような飲兵衛向けに飲み放題もあります。

詳しくはお店にて直接お問い合わせください。

さぁ飲むぞ~!

 

店内にはピコピコさんが造ったソフビ人形や、さまざまなインディーズメーカーのソフビ人形がずらりと飾られています。

f:id:BLObPUS:20181219180611j:plain

ショーケースの中のフィギュアは購入可能。もちろん怪獣ホステス「ムーチョ」のソフビも。

 

f:id:BLObPUS:20181219182048j:plain

写真のムーチョは大怪獣サロン限定カラー。ココでしか購入できません。

 

まずはビールで乾杯

ジョッキの横にいるのはお友達のヤモマークさんが作った「シアリスQ10」というソフビ人形。リアルな彩色はピコピコさん。

f:id:BLObPUS:20181219180823j:plain

▲生ビール(800円)

 

モデルは私、BLObPUSです(笑)。

 

こだわりのワンカップも

f:id:BLObPUS:20181219180923j:plain

▲大怪獣サロンオリジナル日本酒ワンカップ(800円)

 

オリジナルの日本酒ワンカップのデザインもピコピコさん。カップに描かれているオリジナル怪獣がかわいいです。

店内で飲み干して、カップは持ち帰りOK。

怪獣作家・ヤモマークさんの造った寿司怪獣「スシラー」を目で味わいつつ、さらに一杯いきましょう。

 

店長「小紅さん」の謎メニューは怪獣のたまご入り

f:id:BLObPUS:20181219181032j:plain

▲大怪獣カレー(800円)

 

喉を潤したら、腹ごしらえしましょう。

店長オススメの新名物メニュー「大怪獣カレー」は、怪獣のたまご入りです。

具材はレタス 鶏肉、玉ねぎ、たけのこ、しめじ。

タイ料理のカオソーイのスープを使い、ココナッツミルクでマイルドな味わいに。

タイっぽさを残しつつも優しい味なのでお子さんにも好まれそう。

ライスをうどんにも変えられるので「大怪獣カレーうどん」としても味わえます。

 

ドリンクメニューも怪獣をコンセプトに

f:id:BLObPUS:20181219181215j:plain

▲ベッコスメロン(500円)、ライムサワー(800円)

 

ピコピコさんのオリジナル怪獣ベッコスとのコラボドリンク「ベッコスメロン(お酒にもできます)」とライムサワー。温かいココアなどホットドリンクも。

大怪獣サロンオリジナルの湯飲みがかわいい。

イラストはもちろんピコピコさんです。

 

f:id:BLObPUS:20181219181615j:plain

▲ココア(500円)

 

怪獣作家本人とも一緒に飲める

f:id:BLObPUS:20181219181826j:plain

常連さんのなかにはピコピコさんに一点ものの作品を依頼して、制作してもらうつわものもいます。運良く納品時に居合わせたので、作品とともに記念撮影。

 

せっかくなので、ピコピコさんに作品づくりについていろいろ聞いてみることにしました。

f:id:BLObPUS:20181219180715j:plain

 

f:id:Meshi2_IB:20181220090024p:plainピコピコさん:「ムーチョ」はそもそも「ベッコス」の彼女としてアトラクション用着ぐるみを作りたいと中野監督に依頼されたのが始まりで。その頃、たまたまこのお店の話も同時進行で立ち上がったため、「怪獣ホステス」ってことにしちゃったんですよ。
ちなみにムーチョの着ぐるみは、中野監督が中に入るつもりだったので監督の体型にフィットするように作られているんですね。お店のホステスの中身は、実はおじさんという……。

 

f:id:BLObPUS:20181219182743j:plain

ショーケースで販売もしているピコピコさんの1点ものカスタムペイントは、まるでピコピコさんが描いた原画のようで筆のタッチを生かした細密な仕上がり。

いったいどうやって描いているの?

 

f:id:Meshi2_IB:20181220090024p:plainピコピコさん:怪獣ソフビの塗装はエアブラシを使った彩色が多いので、それらと差別化するために筆を使った「ドライブラシ」という手法で絵を描くように彩色しています。

 

リアルで迫力があるな~!

 

f:id:BLObPUS:20181219182956j:plain

お店では、ピコピコさんによる「ねんど造形教室」も行なっています。

材料費の500円だけで完成品は持ち帰りもできます。

 

f:id:BLObPUS:20181219183039j:plain

講師料なしで怪獣芸術家・ピコピコさんのアドバイスも受けられます。

色つき粘土やビーズを使って、自分だけのオリジナル怪獣を思いのままに作ることができてしまうのです。

 

怪獣マニアじゃなくても楽しめる交流の場

f:id:BLObPUS:20181220130824j:plain

うるさ型の古参怪獣ファンに面倒な議論をふっかけられたりするのでは?」なんて心配も良く聞きますが、最近ではマスコットキャラクター・ガッキーくんがきっかけで、女性の怪獣ファンも増えてきているとのこと。

地方から中野に遊びに来た記念に訪れるお客さんも多いそうです。

決して敷居の高い「マニアしか楽しめないお店」ではありません。

早い時間は近所の子どももよく遊びにきます。

席と席が近いので自然と違うグループとも会話が弾んだりすることもしばしば。

怪獣に限らず映画や音楽、その日のメンツで会話の中身もいろいろです。

まさに交流の場、サロンですよね。

ぜひ、あなたも勇気を出して大怪獣サロンの世界に入ってみては?

 

お店情報

大怪獣サロン

住所:東京都中野区新井1-14-16
電話番号:03-5942-7382
営業時間:15:00~23:00 ※チャージ無し。1時間ごとに1オーダー制。喫茶タイム(15:00~18:00)ソフトドリンク500円・アルコールドリンク&お食事800円。18:00以降のBARタイム全品800円均一
定休日:不定休 ※日曜営業
ウェブサイト:http://daikaijyu-salon.com/

 

書いた人:BLObPUS

BLObPUS

オリジナルキャラクターの怪獣フィギュア「BLObPUS(ブロッパス)」をリリースしたのをきっかけに活動開始。国内外のフィギュアイベントに参加しつつ中央線沿線を飲み歩く怪獣おじさん。蓄光素体にメタリックカラーを基調とした独特の色使いで彩色にも定評がある。

過去記事も読む

トップに戻る