【閉店】スイーツ男子も心置きなく甘味三昧! 横浜「近藤蛸焼店」のたこ焼きがマジでイケる

 

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パフェ、あんみつ、パンケーキと巷にあふれるスイーツの数々。行列に並んででも食べたいほどスイーツを愛してやまないのは、なにも女性に限ったことではない。しかし、女性客が大半を占める店内で男ひとり舌鼓を打つのには、抵抗がある男性も少なくないはず。

喉から手が出るほど食べたいけれど入店する勇気が持てず、泣く泣くコンビニスイーツをぶら下げて帰宅する……なんてこともあるだろう。そんな花も恥じらうスイーツ男子でも堂々と甘味を堪能できるお店をご紹介しよう。

 

職人のこだわりが生んだ絶品たこ焼き

各線横浜駅、きた西口を出て徒歩1分ほどにある「近藤蛸焼店」は、5人ほどが並べるL字型カウンターと6つのテーブルがあるスタンディングスタイルのたこ焼き専門店。

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▲もちろんテイクアウトもOK

 

さかのぼること1年前。近藤さんという方が20年にわたり営んできたたこ焼き店を引退することに。味に惚れ込み10年以上足繁く通い続けていた現オーナーが「この味を守り抜きたい!」と味を引き継ぎ、敬意を込めて「近藤蛸焼店」と名付け、この地にオープンさせたのは今年の3月。

 

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▲幻のたこ焼きを生みだすコンロ

 

「もっともおいしいものを味わってもらうために」とたこ焼きに全身全霊をかけた近藤さんは、食材やサイズ、火力など細部にまでこだわって独自のたこ焼きを開発。そのすべてを継承すべく、鉄板とコンロもミリ単位で再現したそうだ。「火力が違うだけでも同じ味を再現するのは難しいんです」と、店長は語る。

 

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▲周囲にいい香りが漂いはじめます 

 

胃に優しい希少な米油がたっぷり敷かれた鉄板に流し込まれるのは、京都の老舗メーカーから取り寄せている近藤さんオリジナルブレンド粉の生地。投入される大粒のたこは、水揚げ後ボイル加工をせずに生のまま冷凍し、いちばんプリプリ感を味わえる状態で提供できるようボイル時間を調整することで食感を保っているとのこと。生地の分量やたこのサイズから仕上がりの大きさに至るまで、食べ応えや食感などすべてが計算しつくされているという。

 

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▲これぞプロの技!

 

すぐ食べたいお客さん用に作り置きも用意しているが、基本は注文後に焼き始めるため、いつでも出来たてアツアツを味わえる。華麗な職人技でみるみる形成されていくたこ焼きをガラス越しに眺めていると、10分程度の待ち時間もあっという間。これまた近藤さんオリジナルブレンドのソースをたっぷりかけたら完成だ。

 

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▲近たこオリジナル(4個入 350円・8個入 650円)

 

ほんのりと甘みを帯びたソースの香りとともに目の前に現れたたこ焼きはかなりの大玉。これは食べ応え十分! と口に運ぶと、サックリした歯ごたえのあとにとろけるような舌触りが押し寄せる。粉の上質さを感じさせるふわふわな食感に、主張しすぎず存在感を示すタコの弾力があいまって、バランスのとれたハーモニーに思わずうなる。「近藤さんのオリジナルたこ焼きを伝承したい!」と思ったオーナーの気持ちがよくわかる逸品だ。

 

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▲ひと粒ひと粒がこんなにビッグ

 

スタンダードな「近たこオリジナル」のほか、「近たこおろしポン酢」や「近たこぴざ」、「近たこ豆板醤」など一風変わったバリエーションも楽しめるメニューは全部で7種。近藤さんオリジナルたこ焼きと相性抜群のコンビネーションを生みだすべく試行錯誤を重ねたそうで、サッパリからパンチのきいたものまで、たこ焼きの新たな魅力を引き出すラインナップとなっている。

 

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▲パクチー好きにはたまらない! スイートチリのかかった「近たこタイチリ」

 

夏の名残にバテ気味の体には、ソースの代わりにスイートチリがかけられ、大量のパクチーに彩られた「近たこタイチリ」がおすすめ。サックリふわとろの生地や味の際立つたこに、ピリ甘なスイートチリがよくなじむ。

 

すべて4個入り(390円)と8個入り(750円)から選ぶことができるので、少しずついろいろな味を試すのも楽しいかも。

 

たこ焼き de スイーツ??? 業界の常識を覆す甘味たこ焼き

上品で風味豊かなたこ焼きだけでも十分満足できるのだが、本番はここから。そう、“スイーツたこ焼き”ならぬ「近甘味」(4個入 490円・8個入 850円)である!

といっても、生地に包まれているのはたこではなく、白玉とあんこ。ソースの代わりに黒蜜やシナモン&蜂蜜がかけられ、さらにハーゲンダッツのアイスクリームがトッピングされているという、スイーツ好きにはたまらないデコレーション。 

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▲アイスはバニラと抹茶から選べます

 

とはいえ、たこ焼きにあんこや黒蜜、しかもアイスまで乗せちゃうって……どうなの?  と、正直腰が引け気味の筆者。まるで味の想像がつかない。でも、未知の世界を体感したいという好奇心には勝てず、恐る恐るかじってみた。

 

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ん? んんん? ん!

 

イケる。ふんわりとした生地の質はそのままに、たこが白玉に変わったことでさらにもっちりとした歯ごたえを生んでいる。かむたびにあんこの風味や黒蜜のコクある甘みが口の中いっぱいに広がり、ハーゲンダッツの濃厚なバニラ味が全体をバランスよくまとめていて、完全なるスイーツなのだ。サクとろアツアツのたこ……ではなく白玉あんこ焼きに絡まるアイスのひんやり感もたまらない。これはもうたこ焼きじゃない!!

 

前代未聞、たこ焼き界の常識を覆した甘味たこ焼き。スイーツ男子でなくとも、ぜひ一度その舌で味わってみてほしい。一見ふつうのたこ焼き専門店で、男性ひとりで食べにきていても違和感はないのだから!

 

お店情報

【閉店】近藤蛸焼店

住所:神奈川横浜神奈川区鶴屋町2-16-4 エフテムビルNo.1 1F
電話番号:045-548-9090
営業時間:11:30~23:00(金曜日・土曜日・祝前日は、翌1:00まで営業)
定休日:無休
ウェブサイト:http://www.kontako.com/
※金額はすべて消費税込です。
※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新情報はお電話等で直接取材先へご確認ください。

 

書いた人:千葉こころ

千葉こころ

自由とビールとMr.Childrenをこよなく愛するフリーライター。旺盛な食欲と好奇心を武器に、人生を楽しむことに全力を注いで滑走中。

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