お腰につけたきびだんご。
ひとつ私にくださいな。
このセリフでお馴染みのキジ。
犬や猿に比べて、どうも「脇役」感の拭えないキジ。
そんなキジが桃太郎を抑えて、
主役に輝いているお店があります。
なんとも珍しい、キジ料理の専門店を発見しました。
キジってどんな味なんですか?
食べたことないんですけど!
しかも、このお店。
カツカレーやラーメンなど、なんとも庶民的な料理として味わえるというのです。
これは期待が高まりますね!
岩見沢市の「喜地丸燻(きじまるくん)」に潜入です!
冬の北海道からお届けします。
珍しい食材への飽くなき探究心、メシ通レポーターの裸電球です。
今回は北海道・岩見沢市を旅してきました。
なんでも今回のお店は、
メニュー全てが「キジ」だというのです。
珍しい料理なので、高級レストランかと思いきや。
そこは「食堂スタイル」というから、もう興味津々。
すっ飛んできました。
岩見沢ICで高速を降りて、そこからおよそ20分。
周りの建物も少しずつ減っていき、ちょっと不安になってきます。
これは完全に知る人ぞ知る穴場ですよ!
調べた住所付近までやってくると、
そこには福祉施設の看板が。
その一番下に目的地の文字を発見!
今回の舞台、「喜地丸燻」に到着です。
何を隠そう、こちらのお店。
福祉施設の「敷地内」にあるという隠れ家っぷり。
就労継続支援(B型)として、
利用される皆さんが働いているんですって!
それにしても。
キジ料理専門店って!!
アットホームな食堂の雰囲気
みなさん揃って「いらっしゃいませ〜」
元気な声が響きます。
キジ料理と聞いていましたから、
こちらもグッと身構えていたのですが、
なんだか緊張が和らぎます。
それではさっそくメニューを見てみましょう。
ドキドキします。
どんなキジ料理が飛び出すのでしょうか。
なんとまあ「きじしょうが焼き」ですって。
さっそくすごいぞ、きじまるくん!
そして「きじソースカツ丼」に「きじカツ丼」。
メニューも定食の雰囲気で最高ですね。
写真だけではキジを使っているようには見えません!
なんとも不思議なお店です。
さらに……。
期間限定や数量限定のキジメニューがずらり!
もう、目にするところ、キジ! キジ! キジ!
なんだかとってもメジャーな肉のような感覚になってきましたが、
キジってそんなに食べないですよね?
筆者・裸電球だけじゃ……ないですよね?
施設内にあったキジの絵です。
そもそも、キジって日常生活で見かけないですよ!
いきなり目の前に現れても、
「あ、見て! あそこにキジいる!」ってリアクションはできないです。
どこに生息しているんでしょう。
やっぱり山でしょうか。
桃太郎は気さくな感じでバッタリ会っていましたが、
北海道出身の裸電球。
一度もそんな経験はありません。
昔から岩見沢市はキジに力を入れていたんですって!
もともと害獣の駆除として「キジ肉」を食べる文化が広まったようです。
きじまるくんでは、
6,000羽ものキジを飼育しています。
それでは、そろそろいただきましょうか!
これがキジ料理だ!
じゃじゃーーん!
なんとも珍しい一品が登場しました。
「きじ塩らーめん 756円」です。
忘れちゃならないのが、キジは希少なお肉だということ。
なかなかこの金額ではいただけないと思います。
中央の黄色いコレ。
何かわかります?
なんと、キジの脂を固めた「キジバター」ですって。
すごいな、このラーメン!
美味しい!
すっごく濃厚なんです。
キジを食べたことがなかったので、恐る恐るの一口でしたが、
臭みはなく、コクが広がります。
さらに岩見沢市の名物「たまねぎ」もたっぷり!
キジ肉チャーシューをいただきました。
しっかりとした肉の食感があります。
硬いわけではない、キジ肉ならではのかみごたえが楽しめます。
美味しいぞ、キジ!
調理していただいた山口さんです。
キジ肉は熱を通しすぎると、硬くなる性質があるので、
その加減が本当に難しいんですって。
キジ肉で定食ラインナップを作るマジシャンのような人です。
そもそもキジってどんな鳥?
私は飼育施設内に入ることができないので、
職員の方に写真をお借りしました。
キジって。
「仲間を攻撃しちゃう」ことがあるんですって。
知ってました?
そんな恐ろしい性格。
だから桃太郎も鬼退治に連れて行ったのでしょうか。
飼育部門を担当する佐々木さんです。
キジの性質について、いろいろお話を聞くことができました。
キジは空を飛んで、鬼ヶ島を偵察するイメージがあるじゃないですか。
ところがどっこい、キジはほとんど飛べないそうです。
いいとこ、30〜40mくらいなんですって!
飛ばない代わりに、走るのが早いんだとか。
飼育中の実体験としては、
「赤いものを突く傾向がある」というのです。
赤い長靴を履いていると、コツコツされるそうです。
もしかすると、赤鬼を突いて欲しいという願いを込めて、
桃太郎はお供にしたのでしょうか。
ちなみに、飼育担当・佐々木さんなら鬼退治に連れて行きますかと聞いたところ、
「キジは使えないと思います」という
力強いコメントをいただけました。
もう一品食べてみます!
気になったのはこちら!
「きじカツカレー 972円」です。
大きなカツがドーンと盛られています。
カツは2種類の部位が。
右がムネ、左がモモとなんともぜいたくなお料理です。
キジ肉をこんなに安く食べられるってすごいですよね!
まるでトンカツのような肉質です!
それでいてキジ肉は低カロリー・高タンパクですからね。
これは美味しい。
かみしめると、キジの味わいもしっかりと感じられます。
ルーにはたっぷりとキジ挽肉が。
スパイスもしっかりと効いた美味しいカレーです。
ラーメン、カレーと食べましたが。
こうなると他の料理も気になりますね。
リピート決定です!
朗報! 通販もできます!!
お肉や調味料などは、ネットでも注文できます。
これは全国の方に楽しんでほしいですね!
ちなみに写真は「きじ味噌」と「きじ塩」 どちらも500円。
キジ挽肉やキジ脂がたっぷりと入っています。
焼肉のタレや野菜にかけて食べると絶品ですよ!
ということで、喜地丸燻(きじまるくん)のラインナップ。
最高でした!
みなさんもキジ料理を味わってみませんか?
クセになる食感と味わいですよ!
お店情報
きじ料理専門店 喜地丸燻(きじまるくん)
住所:北海道岩見沢市日の出町604番地1
電話番号:0126-22-1441
営業時間:11:00~16:00(宴会は20:00まで延長可)
定休日:水曜日
ウェブサイト:http://kijimarukun.web.fc2.com/
※金額はすべて消費税込みです。
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