昔懐かしい北海道のお土産はいかがですか?
香ばしく炒った大豆を、てんさい糖でコーティング。
お土産といえば「旭豆」は外せません!
シンプルだからこそ難しい、職人の技がキラリと光るお菓子に密着です。
今回、特別に製造工場を見学させていただくことができました!
日露戦争の後から作り続けているという伝統の味。
「旭豆」を作る 共成製菓株式会社 をご紹介します。
歴史ある豆菓子「旭豆」
年々甘党になっている気がします。
最近ですと、甘いもので酒すら飲めるようになりました。
メシ通レポーターの裸電球です。
贈り物にすると大変喜ばれるお菓子があります。
その名も「旭豆」。
炒った大豆を砂糖でコーティングした、
シンプルなお菓子なのですが、これが止まらない。
一粒食べると、あれよあれよ。
ポイポイと運んでしまうではありませんか。
お茶請けはもちろん、お酒ともいいんですよ。
▲旭豆 3号・2箱セット 626円
このパッケージに思い出のある人も多いのではないでしょうか。
戦後、甘いものがなかった時代から、
製法を守り通し、今なお販売を続けているのです。
旭川は札幌に次ぐ、北海道第2の都市ですから、
お土産にもらったことのある人もいると思います。
何度かマイナーチェンジはしているものの、
基本的にデザインも当時のままです。
アイヌの女性がキャラクターとしてプリントされています。
公募した中からこのデザインを選んだそうなのですが、
その資料などは現在残っていないんだとか。
ただ、このデザインを超えるものはないだろうと、
それからずっと使い続けているそうです。
表面はてんさい糖がカリッ!
中の大豆もカリッ!
食感も楽しいお菓子です。
白の粒のなかに「緑」がいくつか混ざっているのも大きな特徴。
みんなこの「緑」を狙って食べるんですよね。
色つきのソーメンと同じ感覚でしょうか。
ちなみに抹茶で色付けしていて、
袋の中にランダムに入っています。
今回は工場にお邪魔しちゃいます
なななななんと!
ダメ元で電話してみると。
工場を見せていただけることになりました。
うれしい!
大人の社会科見学、スタートです。
工場は旭川駅からも近いところにあります。
それにしても立派!
歴史のある建物ですよね。
このあたりにも「旭豆」の歴史を感じます。
これで大豆を炒っているんですね。
満遍なく火を通すためでしょうか、
ユッサユッサと大豆が揺れています。
ここを通過すると、炒った状態で出てくるというわけです。
何度も職人さんのチェックが入ります。
小窓から大豆を取り出し、
目で見て、そして何度も味見をして焼き加減を確かめています。
シンプルがゆえに、絶対に手を抜けないのだそうです。
どうやってコーティングするの?
ご覧ください。
こちらではグラグラとてんさい糖が火にかけられています。
この火加減もポイント!
煮詰め過ぎては使い物にならないため、
「いまだ!」の瞬間に職人さんが目を光らせています。
香ばしく炒った大豆は、大きな丸い機械へ。
グルグルと回っているではありませんか。
そこに溶けたてんさい糖をすくい入れて、絡めていきます。
ここも職人さんの手先が頼り。
絶妙なコーティング具合を見逃しません。
手で触れて、砂糖の絡まり具合を確かめていました。
「旭豆」の製造は天候に左右されるんですって。
高温多湿の日は、良いものが作れないので、
思い切って製造を中止してしまうこだわり。
シンプルゆえに、ごまかしのきかない作業なんですね。
「旭豆」に新商品が登場!
そんな「旭豆」ですが、
歴史は守りつつ、新商品の開発にも力を入れています。
チョコレートでコーティングしたものなど、
さまざまな味付けで展開されているんです。
▲塩わさび豆(左)・あさひ明太子 (右) 各324円
例えばこれ!
なんと明太子味の「旭豆」!
カリッとやると、おお、けっこう辛いです。
しかし、そこは「旭豆」!
砂糖の甘さへとゆるやかにシフトしていくではありませんか。
続いてこちらは、塩わさび味。
さきほどの明太子とはまた違う辛さ。
ツーンのあとにご褒美のような甘み。
なんというメリハリのある味でしょう。
どちらの「旭豆」も、お酒と合いますよ!
オリジナルも添えて並べれば、
パーティーの話題の中心になること間違いなしです!
ということで今回は、
歴史ある北海道のお土産「旭豆」をご紹介しました。
ひとつ食べると止まらなくなる不思議なお菓子です。
なんだかホッとする味わいなんですよね。
是非、北海道を訪れた際には「旭豆」を手にとってみてください!
ファンになること間違いなしです!
お店情報
共成製菓株式会社
住所:北海道旭川市宮下通16丁目右1号
電話番号:0166-23-7181
ウェブサイト:共成製菓株式会社
「旭豆」が買える場所
道の駅 あさひかわ(「旭豆」が買える代表的な場所)
住所:北海道旭川市神楽4条6丁目1番12号
電話番号:0166-61-2283
営業時間:9:00〜19:00
※この記事は2017年5月の情報です。
※この金額はすべて税込みです。