「ランプ肉」をもっとおいしく食べるにはどう料理した方がいいか。4つの調理法で研究してみた

脂肪分が少なく、柔らかい牛肉の部位。サーロインに比べてコストもかからないうえ、海外ではこちらのお肉を好む人が多いという話もあります。さてこのランプ肉、どんな調理法で食べればその魅力を堪能できるのでしょうか。いろいろ試してみました。

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突然ですが「ランプ肉」はお好きですか

私は大好きです。年を取るごとに好き度が高まっているような気さえします。

「大人はランプ肉を食べるべし」と声を大にして叫びたいほどおすすめのお肉です。

 

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以前は専門店以外ではあまりお目にかからなかった感じがありますが、いつのまにか近所のスーパーでも見かけるほどにメジャーなお肉になってきました。

やはりそのおいしさがじわじわと浸透してきているのでしょう。手に入りやすいうえに、サーロインなどの部位に比べて値段がお手頃なのも魅力です。

 

そう、特別感がありつつも好きなときに気軽に楽しめる、それがランプ肉なのです。

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ランプ肉は、牛の腰からおしりのあたり。

もっと後ろには「イチボ」があります。

こちらもおいしいのですが、私は断然「ランプ肉派」です!

 

ランプ肉がおすすめの理由

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▲お店と産地によりますが、だいたい1キロ3,000円前後から。きれいな赤身肉です

 

なぜなら……。

脂肪分が少なく、うま味と風味が強い。そして特筆すべきは、「適度な歯ごたえ」。

肉好きの皆さまなら、わかっていただけるのではないでしょうか。

 

溶けるようにやわらかいステーキもいいけれど、「肉を食べた」という満足感が高いのは適度に歯ごたえのあるお肉です。

脂の多いお肉は大人の胃袋には少々辛いこともありますし。それに、ランプ肉って、うま味が強いので、いろいろな調理法を試せる部位でもあります。

 

さて、今回はこの愛すべきランプ肉を4つの調理法で食べ比べ、「どの料理がよりおいしく食べられるのか」を(あくまでも個人的に)ランキングして決めたいと思います!

 

検証①:ランプ肉をおいしく食べるための調理法「ステーキ」編

まずは「ステーキ」から。

お肉のうま味をそのまま味わいたいので、シンプルに焼いていきます。

 

【材料】(2人分)

  • ランプ肉 400g
  • 塩・こしょう 適宜
  • ニンニク 2個
  • じゃがいも(皮付き) 2個
  • にんじん 1/2本
  • バター 適量
  • クレソン 2本

 

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室温に戻したお肉をステーキ用に切り、めん棒で軽く叩いて塩・こしょうを振ります。

 

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包丁の腹で軽くつぶしてからニンニクをスライスします。こうするとニンニクの香りが立ちやすいんです。

このスライスしたニンニクを分量外の油(我が家はグレープシードオイル)で揚げるように熱し、オイルにニンニクの風味をつけていきます。

 

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塩・こしょうを振った面から焼いていきます。

 

いい匂い! ランプ肉は脂肪分が少ないからか、さわやかな匂いがします。

レアが好きなので、引っくり返して5分ほどでお皿へ。お好きな焼き加減でどうぞ。

 

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フライパンにバターを足して、一口大に切り、レンチンして温めた付け合せの野菜を炒め皿に盛り、クレソンを添えて完成です。

 

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おお! 柔らかいのに、適度な歯ごたえは残っています! 大成功です。

 

検証②:ランプ肉をおいしく食べるための調理法「串焼き」編

続いて、「串焼き」。BBQでの定番料理ですね。

 

【材料】(2人分)

  • ランプ肉 200g
  • ピーマン 1個
  • ニンニクの芽 1本 
  • 塩・こしょう 適宜

 

ランプ肉は分厚いままざっくりと切り、強めに塩・こしょうをします。そのまま冷蔵庫で1時間ほど寝かせた後、取り出してしばらく置いて室温に戻します。

肉→ピーマン→肉→ニンニクの芽の順で串に刺していきます。もちろんお野菜はお好みで。

 

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焼き加減を見たいので、グリルではなくホイルを敷いたフライパンで焼いていきます。

 

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両面合わせて10分ちょっと。きれいな焼き色が付きました。

 

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ちょうどそこへ旦那が帰ってきました。

がぶり。おいしい顔です。タイミングいいな。

 

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これは新たな発見でした……! はじめて串焼きにしましたが、お肉が甘いんですよ……。

 

これからはBBQのお肉もランプ肉一択で決まりです。

というか毎日でも食べたいうまさです。

 

検証③:ランプ肉をおいしく食べるための調理法「煮込み」編

次は「煮込み」を作ります。

お肉の味を楽しむために、味付けはシンプルに塩・こしょうとコンソメのみで。

 

【材料】(2人分)

  • ランプ肉 300g
  • ニンニク 2個
  • ローリエ 2枚
  • コンソメ 2個 
  • たまねぎ 1/2個
  • じゃがいも 1/2個
  • にんじん 1/2個
  • ミニトマト 3個
  • ドライパセリ 少々
  • 塩・こしょう 適量
  • 水 800ml

 

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ゴロンゴロンと切ったランプ肉を熱湯(分量外)に入れ、一度煮こぼし、そのお湯を捨てます。

ふたたび水を800ml入れ、ローリエとニンニク、塩・こしょう、コンソメを入れて火にかけ、煮込みます。アクを取りのぞきながら90分から2時間くらい。

 

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たまねぎとにんじんを加え、さらに煮ます。煮崩れしないよう、じゃがいもとミニトマトは後から入れました。

野菜が柔らかくなったらちょうどいい頃合いです。

 

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ドライパセリを軽く振ってできあがり。生のときは見えないランプ肉の年輪がしっかりと表れています。

固そうにみえますが、柔らかいです。

 

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お肉を口に入れると、ほろっとした食感です。やわらかくておいしいなんて、ランプ肉、さすがです。うま味が強いお肉だからこそのスープのお味。

 

これはおいしい。野菜も甘く仕上がっています。

子どもとランプ肉を食べるならこちらがおすすめです。お肉も野菜もペロリと食べてくれそうです。

 

検証④:ランプ肉をおいしく食べるための調理法「ローストビーフ」編

最後は「ローストビーフ」

ランプ肉のうま味がどう出るのか楽しみです。さて、作っていきましょう。

 

【材料】(2人分)

  • ランプ肉 400g
  • ニンニクすりおろし 1個くらい(チューブでもOK)
  • しょうがすりおろし 少々(チューブでもOK)
  • 料理酒 大さじ1 
  • みりん 大さじ1
  • しょうゆ 大さじ2

 

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室温に戻したランプ肉を、油(分量外)をひいたフライパンで焼き付けていきます。

 

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全部の面に焼き色を付けたら、少し冷ましてラップで二重にぴっちりと包みます。

さらにジッパー付き保存袋に入れて熱湯(分量外)を沸かした鍋に入れ、お肉が全部、熱湯につかるように上からお皿などで重しをします。

 

火を止め、そのまま5分~10分ほど放置。引き上げて冷ましたら出来上がりです。

 

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きれいな色です。分厚くなってしまいましたが、ほおばって食べたいので結果オーライです。

 

お肉を焼いたフライパンにしょうゆ、みりん、料理酒、ニンニクとしょうがのすりおろしを入れて熱して作ったソースをかけて。

 

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彩りにクレソン(分量外)を添えて、さて、食べてみます。

 

ああ、やっぱり甘いです。

 

ぎゅうっと凝縮されたようなうま味が口の中に広がります。今までに食べたローストビーフの中で、間違いなくナンバーワンの味です……。感動のランプ体験です。日を空けずにまた作って食べたいと思います。

 

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全部の料理を食べ終わりました。ふたりで1300グラムなので、一人あたり650グラムですね。ペロリといけちゃいました。

 

ここで、「どの料理がよりランプ肉にぴったりでおいしく食べられるのか」をランキングしてみたいと思います。

 

あくまでも個人的なランキングですが……

 

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1位は「串焼き」です。ランプ肉がランプ肉である所以の「歯ごたえとうま味」を、いちばん楽しめるメニューだと思います。BBQだけではもったいないので、毎日の食卓に取り入れていこうと思うくらいおいしかったです。

 

2位の「ローストビーフ」も同じく、ランプ肉の「歯ごたえとうま味」が生かされており、もうランプ肉以外のローストビーフは要らないかな、と思うほど。ぜひ試していただきたいです。

 

3位の「ステーキ」は、安定のおいしさです。2週間に一度は食べたいメニューです。味付けを変えるよりは、素材の味を楽しむのがおすすめです。

 

4位の「煮込み」。うま味は出ていましたが、肝心の歯ごたえがなく、もの足りない印象に。しかしながら、さわやかですっきりしつつ、コクとうま味のあるツヤツヤの仕上がりは、脂の少ないランプ肉ならでは。ランプ肉の包容力を見せつけられたような気持ちです。子どもがお肉も野菜もよく食べたうえに、「今日のUberおいしいね。おかわり」と言い放ったので、これからも作ろうと思います。

 

どれも甲乙つけがたい味わいで、もしかしたらその日の気分で順位が変わるかも。

ランプ肉ってどの調理法でもおいしく食べられるスゴ肉なんだ、ということの証明になったかと思います。

 

スタミナ不足になりがちな夏がやってきます。

ぜひ、ランプ肉でおいしく楽しく、スタミナ補給してみてくださいね。

ほかのお肉と違い、脂身も少ないので食べ過ぎてももたれませんよ!

 

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ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

良いランプライフを!

書いた人:逸見チエコ

逸見チエコ

ライター、イラストレーター、まんが家、猫カメラマン、ボサノヴァシンガー。主な著書に『猫カフェめぐり~あの猫に会いにでかけよう~』(エンターブレイン)『まちの看板ねこ』(宝島社)などがある。横幅の広い顔の猫が好き。

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