みそと余ったナンプラーでうま味がググッと増す「ガーリック豚汁」のレシピ

みなさんこんにちは! ベトナムとアジア料理研究家のKi Yamamotoです!

買ったはいいものの使い方がなかなか見つからないナンプラー、みなさんの台所にも眠っていませんか。今回は、そんなナンプラーを使った熱々の「ナンプラーガーリック豚汁」です。

豚汁にナンプラーを加えるだけで、ググッとうま味が増してひと味違う仕上がりになりますよ。仕上げにかけるだけではなく、ナンプラーのうま味をいかしたレシピでご紹介します。

ナンプラーもみそも発酵食品なので相性は抜群。寒い冬にぴったりの1杯なので、ぜひ作ってみてください!

 

Ki Yamamotoの「ナンプラーガーリック豚汁」

【材料】(1人分)

  • 豚こま肉 100g
  • 大根 30g
  • にんじん 30g
  • こんにゃく(アク抜き済みタイプ) 30g
  • 長ねぎ 1/4本
  • にんにく 2かけ
  • ナンプラー 小さじ1+大さじ1
  • ごま油 小さじ1
  • 酒 大さじ1
  • みそ 大さじ1
  • 水 300ml
  • パクチー 適量

 

作り方

1. 大根とにんじんは、皮をむいて1~2mmの厚さのいちょう切りにします。

 

長ねぎは5mmほどの厚さで斜めに切ります。

 

2. にんにくは粗めのみじん切りに、パクチーは3cmほどの長さに、こんにゃくも他の具材に合わせてひと口大に切ります。

こんにゃくはサッと水洗いするだけでOKのアク抜き済みのものがおすすめです。

 

3. 豚こま肉は3cmほどの長さに切ります。

 

4. 次に、豚こま肉に下味をつけます。ボウルに豚こま肉とにんにく、ナンプラー小さじ1を入れて、味がなじむようによくもみこみます。

ベトナムやタイなどナンプラーやニョクマムといった魚醤を使う国では、肉を使ったスープや煮込み料理のレシピで、肉などの具にしっかり下味をつけ炒めてからスープを加えて味を整えるものがあります。今回はそれを応用してみました。肉に塩味とほんのりナンプラー風味がつき、豚汁のスープの中で存在感が増しますよ。

 

5. 鍋にごま油を入れ、油がサッと流れるくらいに加熱したら、下味をつけた豚こま肉を入れて中火で炒めます。肉の色が白っぽく変わってナンプラーの香りが立ってきたら、大根、にんじん、長ねぎ、こんにゃくを加えます。

 

6. 全体を混ぜ合わせて野菜に油がなじんだら、水と酒を入れて一度沸騰させます。沸騰後、弱火にして2分ほど煮ます。

途中、出てきたアクはすくい取ってください。

 

7. 長ねぎがしんなりしてきたら一度火を止め、みそを溶かし入れ、

 

ナンプラー大さじ1も入れます。

市販のナンプラーは種類によってうま味や塩気が異なるので、ここで味を確かめて濃いようなら水を、うま味が足りなければほんの少しうま味調味料(いずれも分量外)を入れて調整するのがおすすめです。

 

8. 最後にもう一度中火にかけて沸騰させ、熱々にしたら器に盛り付け、パクチーを飾ります。

 

発酵食品×発酵食品のうま味を楽しむ

寒い冬は具沢山の豚汁があればおかずいらず! スープをひと口飲めば、ナンプラーとみその深い味わいがじ~んとしみわたります。お互い発酵食品の仲間同士、独特の香りと味がマッチして絶品。白ご飯にも合いますよ。

ナンプラーは仕上げにかけるだけでもいいのですが、肉の下味として使い、さらににんにくと炒めることでスープのベースになり、より自然に豚汁に溶けこんでくれます。

 

そして、豚汁といえば七味唐辛子がお決まりのチョイ足し調味料ですが、今回はブラックペッパーを試してみてください。ナンプラーの香りにブラックペッパーのピリッとした辛味がベストマッチ! 食欲も増しますよ。

とっても簡単にできるナンプラー入りの豚汁。みなさんぜひ作ってみてくださいね。それではまた次の記事で会いましょう!

 

作った人:キー山本

ベトナム料理人。ベトナム屋台料理のキッチンカー「URIと台所。」の店主も務める。調理師免許を取得後、都内の高級中国料理店で修行。その後、ベトナム人の妻URIちゃんとの出会いをきっかけに二人で一緒にベトナム料理を学ぶ。家でできるアジアご飯をテーマに、アジア各国の美味しいもののレシピや調味料、食文化に関する情報などを発信中。好物は麺類全般。

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企画協力:フーディストノート

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