悔しいがなぜか食べ続けてしまう「ハンバーガーカレー」とは?考案者の馬並選手に聞いてきた

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みなさんはどんなカレーがお好きですか? 

最近ではスーパーや輸入食材店などで、さまざまなスパイスや材料が入手しやすくなったおかげで、本格派のカレーも作りやすくなりましたよね。

しかし今回は、そんな手の込んだエスニックテイストなカレーとは一線を画した、某ファストフード店のハンバーガーを用いたカレー(通称:馬並カレー)があるとの噂を聞きつけ、それが実際にどんなものなのかさっそく確かめに行くことに。

 

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考案者は、元日本大学プロレス研究会(NUWA)のOBで、現在はプロのレスラーを目指し、入団テストに備えて日夜トレーニングにいそしんでいる馬並勃巳(ウマナミ タツミ)選手

ハードコア将棋プロレスリング王者第6代NUWA三冠ヘビー級王者という冠を持つだけあって、さすがにいい肉体をしています!

ところで、どういったことから、そういうお名前で活動することになったんですか?

 

f:id:Meshi2_IB:20170929144945p:plain藤波辰爾選手が好きなので、そこから先輩が考えてくれました。

 

──そのまんま! さて、このボディを育成した馬並カレーの最大の特徴は、いったいどのようなところなのでしょうか。

 

f:id:Meshi2_IB:20170929144945p:plain何を入れても大丈夫というカレーの対応力と、カレーのなかでもしっかり味を出すビーフの存在感に、どんな相手とのレビューも好勝負を展開し、プロレス界のレジェンドとなった名勝負製造機の藤波選手のようなカレーです。

 

──すみません、ちょっと何を言っているのかわからないです。

 

f:id:Meshi2_IB:20170929144945p:plain必要な材料は、ハンバーガー4つ、フライドポテトLサイズにカレールー6かけ、玉ねぎ1個、お好みの量のブロッコリーで、6皿分のカレーが作れます。ポテトはジャガイモでも可ですが、キャンペーンでフライドポテトが安い時や、クーポンが手に入った時はフライドポテト、ない時は生のジャガイモを使って作っています。

 

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──ハンバーガーをカレーにするなんて、確かに斬新です。それにしてもなぜ、ハンバーガーでカレーを作ろうなんて考えたのですか?

 

f:id:Meshi2_IB:20170929144945p:plain「カレーは何にでもあう」という俗説を、僕の大好物であるハンバーガーで自分なりに証明してみたかったんです。カレーとハンバーガーって、自分にとっては好きなもの1位と2位の組み合わせなんです。

 

──ブロッコリーを入れるのには、なにか意味があるんですか?

 

f:id:Meshi2_IB:20170929144945p:plainブロッコリーは、緑黄色野菜の中でタンパク質が一番高いんです。筋肉をつけるのに、タンパク質は必須ですし、ビタミンやミネラルなどの栄養素もとにかくバランスよく含まれているんです。それに、緑の野菜が入ることで、見た目もよくなりますしね。

 

──ジャンクなだけではなく、一応健康と見た目にも気を使っているんですね。素晴らしいです。それでは実際に作っていきましょう!

 

f:id:Meshi2_IB:20170929144945p:plainまずは、ハンバーガーをバンズとパティに解体します。

 

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──ピクルスはどっちに付随させるんですか?

 

f:id:Meshi2_IB:20170929144945p:plain適当でいいです。パティと一緒にカレーの具にしてもいいし、バンズにつけておいて、福神漬けのような扱いで、箸休め的に食べてもいいです。

 

──なるほど、ではなりゆきで。

 

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f:id:Meshi2_IB:20170929144945p:plain分け終わったら、パティを四等分に切ります。バンズのほうは半分にカットして、ひとまずよけておいてください。

 

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──4つ分のバンズってこうして積み重ねると、結構な量がありますね。

 

f:id:Meshi2_IB:20170929144945p:plainそうですね、普通に食べても4つって結構おなかいっぱいになりますからね。

 

──でも、カレーにすれば6皿ですから、ボリュームがさらにかさ増しされる感はありますね。

 

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f:id:Meshi2_IB:20170929144945p:plainはい。次いでフライドポテトで長いものがあれば、それも適当な長さに切ります。だいたい3、4センチくらいの長さでしょうか。

 

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f:id:Meshi2_IB:20170929144945p:plain玉ねぎは輪切りにしてからザクザクと1センチほどの大きさにカットします。これで準備完了。

 

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f:id:Meshi2_IB:20170929144945p:plain次にフライパンに油を引いて玉ねぎから炒めていきます。半透明になったところで水を投入してください。だいたい750ccくらい。800cc以上入れると、シャバシャバになってしまいます。さらにブロッコリーも投入して、いったん沸騰するまで火にかけます。

 

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f:id:Meshi2_IB:20170929144945p:plainいったん火を止めてカレールーを溶かした後、四等分にしたパティを投入。再び火をつけて2分ほど煮込みます。

 

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f:id:Meshi2_IB:20170929144945p:plain仕上げにフライドポテトを投入して、なじんだら完成です。

 

──早っ! 準備から、わずか10分くらいしかかかってないですよね。

 

f:id:Meshi2_IB:20170929144945p:plain玉ねぎとブロッコリー以外は基本的に火が通っているので、煮込む時間が必要ないんです。

 

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──光熱費の節約にもなりますし、忙しい時にも助かりますね! さっそくお味のほどを実食してみましょう。せっかくなので、馬並選手には装のコスチュームに着替えていただきました。出来上がりはいかがですか?

 

f:id:Meshi2_IB:20170929144945p:plainばっちりです!

 

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──では、いただきます。こ、これは……ものすごくハンバーガーの味がします。カレーって、どんな材料で作ってもカレーが勝るじゃないですか。なのに、ハンバーガーの味がめちゃくちゃ主張しています。もちろん、カレーのおいしさはありつつも、ものすごいファストフード感! ジャンクで病みつきになりそうな味です。あと初めて食べたのにこの味……なじみ深さが半端ない!

 

f:id:Meshi2_IB:20170929144945p:plain僕が、大学4年間でいろいろと試行錯誤しながらたどり着いたオリジナルのカレーレシピなので、大学の卒業論文のように思っています。このカレーの魅力は、何と言っても早く作れておいしいところ。それにコスパもいいですし、お金がなくてもおなかいっぱいになりたいときに最高です。あと、少しですが筋肉にとっても栄養になるように、とは考えています。

 

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f:id:Meshi2_IB:20170929144945p:plain米も炊かなくていいのもこのカレーのポイントです。バンズがあるので。皿に残ったソースを拭ってもいいし、パティをカレーからすくいだして挟んで食べてもおいしいです。

 

──うん、ホントにおいしいです。ちなみにこのバーガーカレー、周囲の人に食べてもらったことはありますか? 評判は?

 

f:id:Meshi2_IB:20170929144945p:plainカレーなのに、なぜかそのなかにハンバーガーの味をすごく感じるとの評価でしたね。悔しけどなぜか食べ続けてしまうハマる味、と言われますね。

 

──「ファストフードの材料が超うまいカレーになる」なんて目からウロコでした! いま思いついたのですが、今度はチキンバーガーで一緒にもう1種類別のカレーを作ってみませんか?

 

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──同じく某ファストフード店のチキンバーガーを材料にしています。こうすることで、極上のチキンカレーになるのではないかと……試しに馬並選手に食べていただきたいのですが。

 

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f:id:Meshi2_IB:20170929144945p:plainおお、チキンバーガーを使用するという発想は僕にもありませんでした。この配合で食べるのは僕も初めてですが……(もぐもぐと食べてみる馬並選手)……なんですかね、これは……チキンカレーというより、カツカレー!? 

 

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――あっ、ホントだ。チキンがカツみたい。カツカレー食べてる感が、めちゃくちゃありますね。これはこれでボリューミーでおいしいかもしれない。しかもハンバーガーと同じく、たった108円×4で6食分です! ちなみにこちらのカレーをプロレスラーに例えていただいてもよろしいでしょうか。

 

f:id:Meshi2_IB:20170929144945p:plainあえて例えるなら、キックと関節技の荒くれ2丁拳銃と言われたUWF軍団のリーダーの前田日明選手です。このカレーもカレーとマスタードソースの2種類の辛さが混ざっています。そしてポテトやチキンクリスプが入っているので脂質が多いです。まるで前田選手のキックのように重くダイナミックな味になっております。前田選手は引退試合に向けた合宿ではチキンソテーばかり食べていたというエピソードからもこのチキンクリスプカレーのイメージに合っていると思いました。

 

わかるようなわからないような例えですが、安くておいしくておなかいっぱいになる馬並カレー、ぜひみなさんも一度試してみてください!

 

レシピ考案&モデル:馬並勃巳

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場所協力:東中野バーバレンタイン

 

書いた人:天川めお

天川めお

東京生まれ。webや雑誌などを中心に執筆するフリーライター。夫と息子と犬と一緒に都内に住んでます。辛いものも甘いものも家メシも外食も大好き。趣味は塊肉を捌くこと。食に求めるのはトキメキです。

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